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侯爵様の悪役令嬢(自称)  作者: 杉野みそら
第五章

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まるでヒロインじゃない!

ようやく誤解も解けて、キスもして、ルシアの涙はいつのまにか引っ込んでいたが……

 その時の私は、もう悪役令嬢にこだわる事はしていなかったと思う。


 ただ侯爵様の手を離したくなくて、侯爵様の腕の中にずっといたくて。


 気が付けば私は侯爵様に抱きついていたのだ!

 

 ボスっ!!


 しん、と静まり返った部屋に、ルシアがエルドに抱きつく音だけが響いた。


「……っ、ルシア嬢?//」


「ここここ侯爵様!私、わたし……//」


 どうしよう、私ったら侯爵様から離れたくないわ。だって侯爵様ったら優しいし、フウカと違って逞しいし、いい匂いがするんだもの。


 この気持ちが何なのかわからないけど……私はこんな事、侯爵様以外にはしない。淑女なんだから!

 

 いや、その前に悪役令嬢 (になるはず)なんだから!


 でもさっきから悪役令嬢らしくないムーブをかましているのよね……

 お姫様抱っことか、あったかいお茶を出されるとか……


 これじゃ私は悪役令嬢っていうよりも……!まるで!


 ヒロインじゃない!!


 でもでも、今は離れたくないの。侯爵様も何も言わないし、もう少しこのまま……

すみません少し短めでした。


ルシア様、悪役令嬢にこだわってなかったと思うって言ってなかったっけ?笑


最後まで読んで頂きありがとうございました。

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