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侯爵様の悪役令嬢(自称)  作者: 杉野みそら
第五章

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椅子ドンって何?!

いつもの癖でルシアは思ったことを口にしてしまい、エルドは侍女から何を聞いていたのかを聞く。

 侯爵様は私の体を椅子と机の間に挟みながら、私の逃げ場を無くした。


(こ、これはもしかして椅子ドン!?いや椅子ドンなんて聞いた事ないけど?てかこれもヒロインが婚約者にされる事のような気が……)


 ここここ侯爵様の顔が近い……//目が合わせられなくて俯いてしまう。

 この銀色の瞳に見つめられると、私の考えが全て見透かされそうで……//


「……噂って何だ?私の事か?」


 私は真っ赤になった顔を見られたくなくて、頷く事しかできない。


「……はぁ、仕方ないな。どんな噂を聞いたんだ?」


【でもどうかしらね?いくら婚約したと言っても所詮は政略結婚でしょう?どうせ今までの女性と一緒よ】


「こっ、侯爵様が私と婚約したのもどうせ今までの女性と一緒だとか……」


 あれ?あれ?よく考えたらこれは私が望んでた世界線じゃないの??

 悪役令嬢はていのいい道具で、婚約者に利用されて、最後には婚約破棄されて……


 でもそんなのは、そんなのは……胸がズキズキして、なんか嫌なの。


「はぁ……まぁ好き勝手に言わせていた私も悪いが……安心しろ。侍女の言っていた事は全部でたらめだ。婚約したら遊ぶ時間が減りますね。というアキラのからかいを私が言った事にして、誰かが曲解して面白おかしく吹聴して回ったのだろう」


「そ、そうなんですか?//」


 変ね……私ったらなんでこんなに嬉しいの?さっきまで泣いてささくれていた心の棘が抜けて、侯爵様の優しい言葉が……ハーブティーと一緒にあったかく包んでくれている……


「はっ!!//」


 誤解が解けたというのに、侯爵様は相変わらず私と距離が近いままだ……


 そういえば、もう一つ気になっていた事があるわ。


椅子ドンって何?とか思いながら書いてました。


ルシア様が気になっていたこととは果たして何なのか!?


最後まで読んで頂きありがとうございました。

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