やっぱり侯爵様は……
知恵熱を出して倒れたルシア。エルドが来たタイミングで思ったことを口にしてしまう。
フウカは呆れて肩をすくめ、やがてあとはお二人でどうぞとばかりに部屋を出ていった。
(ああ〜!フウカ行かないで!!)
「あの、侯爵様……//」
「…………」
ヒィィ〜侯爵様の顔がちちちち近い!//
かっこいい!……いやそういう場合じゃなくて!
「…………」
それよりなんでさっきから無言なの侯爵様?よっぽど今の私の発言がまずかったのかしら?
何か喋らないと!もっともらしい言い訳を考えるのよルシア!!泣
「……そうだな。君の言う通り、私はド変態かもしれないな」
(……えっ??)
沈黙を破ったエルドの言葉は意外なものだった。
「私だけが弱っている君の姿を知っていると思うと、どうしようもない高揚感に包まれてしまう」
「ん……?」
エルドの口端がまるでおもちゃを見つけた子どものように吊り上がる。
「……へっ?//」
エルドは先程よりももっとルシアに近づき、その赤くて長い髪を触りながら続ける。
「君のこの赤い顔も、抱き枕を抱きしめた姿も、知恵熱ですぐ倒れる愛らしさも……」
エルドは言っている最中に思わず吹き出しそうになるのをグッと堪えた!
「な、な、な、な//やっ、やっぱり侯爵様はド変態です!自白されましたもの!」
「うん、そうだな」
エルドは至極楽しそうにルシアの赤い顔をさする。
「…………キスしてもいい?」
「だっ、ダメです!今は!」
「"今"は?」
「ご、ご自身が変態だと認めたタイミングで、それは変です!すごくおかしなこと……」
ルシアが言い終わる前に、エルドはそっと唇に触れた。
「〜〜〜〜ッ!!//本当に侯爵様はド変態ですね!!//」
そう言ってルシアはまた抱き枕を抱きしめたまま布団に潜ってしまった。
その様子を見て、エルドは満足そうに微笑んでいた。
エルド様はいつも大人で紳士ですね。
果たしてルシア様がエルド様と、そして自分の恋に気付く日は来るのでしょうか!?
最後まで読んで頂きありがとうございました。




