お姫様はまた知恵熱
エルドの大人の色気と香水の香りに限界に達したルシアはまた知恵熱を出してしまう。
「お嬢様はまた知恵熱ですか?いえ、予想はしてましたけど……」
アキラから言付り、フウカは急いでエルドの部屋に向かう。
「お嬢様、大丈夫ですか?」
「うーん、フウカ……助けて、部屋中がエルド様の香りに満ちているの……」
「そりゃそうですよ。ここはエルド様のお部屋なのですから。はい、抱き枕」
「ありがとうフウカ〜」
エルド様はいないみたいね、そりゃそうか。アキラから聞いたけどお嬢様は仕事場をめちゃくちゃに荒らしたみたいだし……当分来ないわね。
「ルシア?平気か?」
「えっ?エルド様??お仕事中では?」
「えっ!ここここ侯爵様!?寝たふりしなくちゃ!」
ルシアは思ったことを声に出してしまっていた!
「お嬢様、言ってしまったら意味ないですよ……」
「くくくっ……」
エルドは口を押さえて笑いを堪えている。
「私のお姫様はまた知恵熱ですか?」
そう言いながらエルドがベッドに近づいてくる。
(わわわわ、侯爵様の足音が!!!!//)
その時、ピタリとルシアの動きが抱き枕を抱きしめたまま止まる。ルシアはバサッと勢いよく布団を巻き上げて飛び起きた!
「そうだった。まだ誤解は解けていなかったわ!侯爵様は弱者フェチで弱っている女性を看病することで悦に入るド変態かもしれないもの!!」
「ズコーッ!!!!」
またフウカが古臭いリアクションで床を転げ回った。
ルシアのすぐそばにいたエルドは目を丸くしている。ルシアがしまったとばかりに口を押さえたが、後の祭りだった。
「ここここ侯爵様……!!あ、今のは違うんです。心の声がつい口から出ただけで侯爵様がド変態だとかそんなこと思ってもなくて……」
「…………」
フウカは呆れて肩をすくめ、やがてあとはお二人でどうぞとばかりに部屋を出ていった。
(ああ〜!フウカ行かないで!!泣)
そりゃフウカも呆れますよ。
なかなか進展しなくてすみません。
今のところルシア様が悪役令嬢になりたくてめちゃくちゃしてるだけだからなぁ。
果たしてルシア様が恋に気付く時は来るのでしょうか!
最後まで読んで頂きありがとうございました。




