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侯爵様の悪役令嬢(自称)  作者: 杉野みそら
第四章

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私が無理なんです!!

知恵熱を出して倒れてしまったルシア。それを聞いたエルドは思わず吹き出しそうになる。

「お心当たりがあるんですね。エルド様のせいなんですからお嬢様のお世話はお任せします。私はタオルを取ってきますので」


「えっ?お、おい!」


 バタンと音を立てて、フウカは部屋から出て行ってしまった。


「お世話といっても……」


 まずい。今までそんな事はした事がない……


「ルシア?」


 ルシアは布団の中で、顔まで真っ赤にして転がっていた。


「うう……侯爵様の整った顔が……近い、ああああ……恥ずかしすぎて死ぬ……」


 エルドは意味のわからない事を言ってうなされているルシアを見て思わず吹き出しそうになり、慌てて咳払いをした。


「ルシア、具合はどうだ?」


「えっ!?侯爵様!?ど、どうして……//お仕事中では?」


「ルシアが倒れたと聞いて、居ても立っても居られなかったんだ」


「ふぇぇ……//」


 エルドがそう言うと再びルシアは目を回してしまった。


「ルシア!大丈夫か?」


「侯爵様、恥ずかしいからみないでください//」


「いや、それは無理な話だ。可愛い婚約者が苦しんでいるんだ」


 ーー知恵熱を出して……


 思い出してエルドは再び吹き出しそうになる。

 なんと可愛いらしいのだ。


「私が無理なんです!!」


 ルシアはバサァッと掛け布団をかぶって丸くなる。

 その様子にエルドの胸がきゅっと締めつけられた。


(もっとルシアの恥ずかしがる顔が見たい……この子のいろんな表情を……)


 バタンッ!


 音がした方を見ると、先程タオルを取りに行ったフウカが無表情で立っていた。


「エルド様、あまりお嬢様をからかわないでください。それ以上近付いてはお嬢様が爆発してしまいます。知恵熱で」


「ぶはっ」


 エルドはその言葉を聞いて今度こそ耐えきれず吹き出してしまった。

ルシア様はキスをしても知恵熱を出してもまだ恋に気付いてません。


果たしてルシア様が恋に気付く時は来るのでしょうか。

ぜひ感想を聞かせてください。


最後まで読んで頂きありがとうございました。

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