表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
侯爵様の悪役令嬢(自称)  作者: 杉野みそら
第二章

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

18/147

私はルシア嬢を好きなのか?

ルシアがエルドのことで悩んでいる時、エルドもまたルシアのことで複雑な思いを抱えていた。

「フウカ!ほら見て!実家からアオイを連れてきたの」


「お嬢様危ないですよ!」


「大丈夫よ!アオイは大人しくてとってもお利口さんなんだから」


 何やら騒がしいな……


 私はエルド・グレイシアード。グレイシアード家の時期当主。


 ちょうど休憩中に窓の外を見ると、ルシア嬢がフウカと一緒に何やらはしゃいでいる。


 不思議だ……今までこんな事はなかった。思わず目で追ってしまう。あの弾けるような笑顔。


 赤い髪が煌めいて、太陽みたいな金色の瞳が眩しくて……


「不思議なお嬢様ですよね、ルシア様って」


「……アキラか。私はただ外を見ていただけだ」


「外だけねぇ〜……」


 アキラの意味ありげな言葉に思わず眉間に力が入る。


「……何を言いたい」


「俺は別に。旦那様がやけに熱心に窓の外を見ていらっしゃるんで、何かあるのかと覗いてみただけですよ。そしたらルシア様がいらっしゃるではないですか」


 アキラは私の従者で、舌がよく回り、言葉数のやたら多い奴だ。


「あの赤い髪と金色の瞳、珍しいですよね」


 アキラの余計な一言に私はまたも苛立つ。


「アキラ、私の婚約者だぞ!」


「そんな怖い顔しなくても……」


(わかりやすいなこの人……)


「好きなら好きっておっしゃればいいのに……」


「何か言ったか?」


 アキラは軽く息をつき、誰に言うとでもなく呟いた。


「……これは俺の独り言だけど、不思議な方でもあり、魅力的なお嬢様ですよね。ルシア様。目が離せないというか」


「アキラ、いい加減にしろ……」


 瞬間、部屋中の空気がずぅんと重くなり、エルドの銀色の目が細められ、明らかに殺気を纏う。アキラの背中に冷たいものが走る!


「うお、怖い怖い!殺されない内に退散しなければ!」


 アキラは脱兎の如く部屋から出ていった。

 まったく、好きなだけ喋っていきやがって……


『好きなら好きっておっしゃればいいのに』


 私は先程のアキラの言葉を反芻していた。


 好き……なのか?

 誰が?

 誰を?

侯爵様は侯爵様で自分の気持ちに気付いてないです。

いや、ただ単に認めたくないだけかな?


アオイはルシアが可愛いがっている馬の名前です。


最後まで読んで頂きありがとうございました。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ