逃げる様にして集落へ行きます!
生きている事を確認し3人も落ち着きを取り戻したので話を再開した。
「ラドリュースさん!幼馴染のアリスさんを迎えに行くのは問題になったりします?」
『アース様!何も問題などありませぬ!元を辿れば我らの眷属である名無しの竜が引き起こした件です!我らに落ち度があります!それ相応の対応と礼を、お約束いたします!』
「私としては事を大きくするつもりはありません!生きてさえいれば私の回復魔法で元に戻りますから!グランツさん、モントさん、ノエルさん達も大丈夫ですよね?」
「もちろんです!今は妹に…アリスに会いたい!今はそれだけです!」
「俺たちもだ!俺たちは冒険者だった、いつ命を落とすか分からない生活をしてた!その中で命を救ってくれた方々に恨みなど持つはずもない!」
「そういう事です。ですので今はアリスさんの所へ連れて行ってもらってもよろしいですか?」
『そう言ってもらえて、こちらとしても助かります!恩人の知り合いの命を奪ったとなればアース様に合わす顔もありません!では、さっそく参りましょう!』
『その通りであるな!我ら龍族の威信をかけて我が親戚を助けに参ろう!行くぞネルヴィーネ!集落まで案内せよ〜!』
だから親戚じゃないって…でもこの龍は言い出したらキリがないしな。ラドリュースとヴァルザークが立ち上がろうとした時、側近の龍が声をかけた!
『なりませぬぞラドリュース王!それにヴァルザークもじゃ!案内はネルヴィーネに任せます!』
『何を抜かすか、この老龍が〜!このような大変な時に何を悠長な事を言うておるのか理解できぬわ!そこで座って野菜でもかじっておれ!』
『そうですよバザサール!龍族の宰相の貴女なら、この件がいかに大事か理解できないはずがない!』
『勿論、理解しております!しかし今日は龍族の大老様方がいらっしゃる日です!大老様方もラドリュース王を救ったアース様に会わせろと数日前に山が1つ消え去る程に大暴れしたばかりです!そのような状況でラドリュース王とヴァルザークだけがアース様と出かけたとバレたらどうですか?大老様方を納得させられますか?』
『無理です』
『我にも無理じゃ!』
ラドリュースさんもヴァルザークも即答するとか大老ってどんなんだよ!俺は絶対に会いたくない!
『当然です!命を落とす事は無いでしょうが大老様方が本気で暴れたら少なくとも、この大陸は消えます!そういう事ですのでアース様!申し訳ありませんがネルヴィーネに案内をさせますので、ご容赦下さいませ!』
「もっ、もちろん大丈夫です!ネルヴィーネさん、よろしくお願いします」
『かしこまりました!では、さっそく参りましょう!ラドリュース王、ヴァルザーク様、バザサール様!行って参ります!』
『頼みますネルヴィーネ!』
『仕方ないのう…ネルヴィーネに頼むのじゃ!』
『ネルヴィーネ頼みます!あとこの件が終わったら、しばらく身を隠し休みなさい!そして城にも戻らないようにね!落ち着いたら連絡しますから』
『かしこまりました!』
こうしてネルヴィーネさんの背中に乗って龍王の城を飛び立った!しかし逃走命令まで出るって、もう怖いよ…




