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救世主は迷子だった!

爽快に山を降り馬車に向かって行った。


「さてと何で仕留めるかな?追ってるのはワイバーンって事だな。ま〜馬車と競争してる程度だから子供か?5匹が固まってるし雷落とせば何とかなるかな〜!」


俺は飛行しながらワイバーンに近づいてチュートリアルで見た範囲指定で馬車には当たらない様にしてサクっと魔法を放った。次々と感電して終了した。地上に降りて鑑定すると、これでもBランクの魔物ってのが申し訳ない。


「鑑定でも死んでるし素材は高値で売れるって出てるからボックスに入れとこうかな?」


ふと思ったけど、このワイバーンって俺の物にしていいのか?聞いてからの方がいいよな?言い合いになっても嫌だしと考えてると馬車がこちらに向かって来て護衛の兵が降りて来た。


「このワイバーンは君が?」


かなり警戒しながら聞いてきた。


「はい。襲われてると思って助けましたが不要でしたか?」


もし何か目的があって俺が邪魔をしたなんて可能性が…


「ありがとう。本当に助かったよ!情けないかもしれないけど、もう駄目だと思ってた所だったよ!」


「それは良かったです。お連れの方々も大丈夫ですか?」


すると馬車から執事の様な格好した爺様が降りて来た。


「この度は命を救って頂きまして本当にありがとうございます。私はバイステル家に仕えておりますセバスと申します。」


すると馬車からもう1人、20歳くらいの、これまた気品あふれる男性が降りて来た。」


「君がワイバーンを討伐してくれたのか?」


馬車から男性が降りた瞬間に皆んなが膝をついて頭を下げてるから…絶対に偉いさんだよな〜…確実に言葉間違えたらヤバいパターンだなぁ〜…


「ハイ。未熟者ながらワイバーンを討伐してしまいました…お許しを〜!」


とりあえず分からないので片膝じゃなく土下座の体勢で謝ってみた。


「いやいや。面を上げてくれ!我らは君に助けられたのだ!こちらが礼を言う側なのだから!」


恐る恐る頭を上げると執事のセバスさんに起こされた。すると男性が。


「私はバイステル王国第2王子のバイステル・ファン・テラーだ。此度は本当に助かった!心から感謝する!」


うわぁ〜王子様だよ!たぶん俺の国の王子様だよ!王子様が頭を下げてるよ…すると王子様や執事のセバスさん達がこちらを見てるから、こっちも自己紹介しないとマズいと思って。


「私はアースと言います山で休憩してる時に追われてる馬車を見て駆けつけました。王子様が無事で何よりでした。」


名は名乗ったし10歳の子供だから、これくらいの挨拶で勘弁してくれ〜。


「ほ〜その歳で狩か!それは立派な事だな〜!と言うことは山向こうのスティングの町の子か?」


スティング…?ヤベ〜町の名前知らね〜。しかも帰り道も知らね〜…でも町から山の反対側に小さく城の様なのが見えてた様な気がする!


「はい!この山のとお城の間の町から来ました!」


「ひょっとすると冒険者のジョン様のご子息ですか?討伐隊の出陣式の時にお会いしたかと!」


父の名前…顔もまだ見てないよ〜!兄も姉も見てないし名前も知りませんよ〜…


「え〜っと父様は今、兄様と一緒に出かけてます。母が言ってました」


「やはりそうですか!討伐隊の中で親子で参加してるのはジョン様とジャック様だけのはずです!そして長女のエリア様も13歳の若さで狩の腕前もかなりと聞いております。」


ナイスですセバスさん!家族の名前をまとめてGETです!ついでに母の名前も教えて〜!


「そうか!ジョンの子か!どうりで、こんな子がワイバーンを一瞬で討伐する訳だ!よし。話の続きは馬車の中でしよう。アースよ今はなんの礼もできないが後日ちゃんとするからな!さぁ〜町まで送って行こう!」


これは断ったら駄目なやつだよな〜…まぁ〜帰り道も分からないしいいか。


「ありがとうございます。お言葉に甘えさせて頂きます。」


と言う事で迷子の俺は王子様に保護され馬車の中で話しながら帰路についた。

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