↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
155/156

150.気の利いた台詞。

♢夕暮れの空


「レオナルド、ウェザーの様子がおかしい」


カレンは例の一件以来 心ここに在らずで

隠し事をしているように思うと。

それでエマは俺を見張りに誘ったワケだ...


「元気はなさそうだけど食欲もあるし...」

「それに何かあったら必ず報告してくるからね」


例のゴーレム事件があって以降

ボーッとしていて話を聞いてなかったり

ふらっと俺の側から離れたり。

それはいつものことではあるけれど...


「でも変だと感じないか?」

「色々あって疲れてるんじゃないかな」

「そうだろうか...」


不安そうに雲の先を見つめるエマ。

俺もそう思うなんて煽るような事言えないし

黙ったままじゃ気まずいし...


(何か返さなきゃ....何か返さなきゃ....何か...)


「寒いし暗くなる前に中へ戻りましょう」

「あ...うん。そうだね」


夕陽で紅く染まるマスト。

気の利いた台詞(セリフ)の一つも浮かばず

無言のままハシゴを降りる俺とエマ。

(これじゃ素っ気ない奴だと思われて然りだな...)


「あ...えっと...俺あとで聞いてみるよ」


ムギュ...!?!?!?


扉の手前で絞り出すようにそう言葉をかけると

エマは下を向いたまま俺の手を掴んで

前に親父とカレンが姿を消した時のような

突然の別れはイヤだと言った。


なぜそう思うのかわからないけれど

そんな気がして仕方がないのだと...




♢暖かい室内


ピュ〜イ♪


「モテ期到来だなレオナルド」

「違うわラファエル。彼は純愛を貫くタイプよ」

「賭けるか?」「良いけど?」


俺達に興味津々のラファエルとレイナ。

勝手に盛り上がるのは自由だが

コトリが診てくれた俺の恋愛運は絶望的らしい。

面倒だから無視してシビ珈琲を淹れる。


「オレにもブラックで」

「私は低脂肪ミルクと砂糖多めね」


(戻って早々にパシリですか...)


トゥクトゥクトゥク

コトッ...


「はいどうぞ。ところでカレン見なかった?」

「まだ医務室にいると思うけど」


あれから戻っていないのだという。

俺は差し入れの珈琲を持って様子を見に医務室へ。

しかしそこにもカレンの姿はなくー


「もう体調は平気なの?」

「こうして介抱されているでなぁ...良き...良き...」


モリンゴをむいたりタオルを変えたり

甲斐甲斐しく世話を焼くミッチェルさん。

実にジェントルマンな彼は

背も高いし俺と違ってモテる要素に満ちている。

(そりゃ女神も落とされるワケだ...)


「カレンがどこへ行ったか知らない?」

「気象のは占い娘の部屋に向うたで」

「早う探しに行くといい」


優しげな物言いだけれど

遠回しに出て行けと言われた気もする。

えぇ、邪魔者は去りますとも。




♢占いの館〜神秘のコトリ〜(仮設)


医務室を出てコトリの部屋へ


コンコン...

「はい、どうぞお入りください」


扉を開けて中へ入ると

コトリがベッドの上で横になっていた。


「今日はもう占いませんよ...(ぐったり)」

「俺はカレンを探しに来ただけだよ」


コトリの占いを受けてから

長い間ここに居座ったらしいのだ。


「カレンさんなら少し前に帰りましたよ」

「占いというより人生相談でしたが...」


これ以上は守秘義務だからと教えてくれなかった。


(やはり悩み事でもあるのだろうか...)

(まさか俺がその原因だったりするのか?)


「この先どう生きるべきなのか知りたいと...」

「よくある進路相談的な悩みですよね」


守秘義務とやらはどこへ消えたのか

核心部分はぼかしつつ饒舌にしゃべるしゃべる...


「それで結局どうなったの」

「ほら、アレだよアレ。んふふっ」


気になる続きは有料だと言われたが

人(精霊)の秘密を金で買うのも気が引けるし

マスターのコンプライアンスが問われかねない。

さすがに断る。


「冗談ですよ、冗談」

「逆に見えないとか無いんですケドね...」


彼女の先を見る力では何も見えなかったため

手持ちのタロットを適当にめくり

当たり障りのない回答をして誤魔化したらしい。

(また詐欺的なことを...)


「まあ時間が解決する的な問題かと」

「そうだといいけれど...」


バタン...

収穫のないままコトリの部屋を後にする。

この不思議な飛空挺の船内はどこも暖かくて

廊下に出てキンッとするあの感じはない。


「あれ...?ここだけ少しひんやりと...」


部屋に戻る途中で微かな冷気を感じた。

その冷えた空気を追いかけるように進むと

使われていない非常口の前にたどり着いた。

誰かが外に出た痕跡があり

扉の隙間から外気が流れ込んでいる。


(.....誰か出たのかな?)


とりあえず確認をしに外へ出ると

真っ暗な暗闇に広がる星々と大きな月。

その光に照らされて輝く金色の髪。


「そこで何してるのカレン?」


振り返ったカレンは泣いていた。

手で何度もそれを拭っては

なんでもないとだけ言って泣き続ける彼女に

どんな言葉をかけるのが正解だったのだろうか。

挿絵(By みてみん)

自撮りしてるラファエルとレオナルド


投稿大幅に遅れてごめんなさいでした:;(∩´﹏`∩);:

エタったワケでも紫式部とイリヤのせいで爆死して破産したとかでもないのでご安心を!

詫び絵まだラフ状態ですがお納めください。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。