9話 奇妙な泣き声?
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額当てに、皮の胴着、皮のグローブなど…
装備を厳重にした集団が会話も無く連れだっていた。
「なにやら…弓?のような物まで持っていたような気がするのですが…」
彼らの殺伐とした雰囲気に少し驚く華乃だったが…
『ああ、たぶん奴らは探索者だよ!』
『うん、そうだな』
『カッコイイよなぁー!』
「た、探索者…?」
聞いた事はあるが、実際どんな事をしている人々なのか分からない華乃は目を輝かせる。
『ダンジョン攻略のプロだよ』
『アンタら配信者と違って彼らは、物の怪とガチで戦うんだよ』
『ダンジョン完全攻略を目指す超ガチ勢だな』
「う、うわぁ!カッコいいですね!!」
『まぁね、その代わり戦闘力が無きゃ、怪我どころじゃ済まない危険な仕事だよ』
「彼らは…武術とかされてるのですか?」
『それもあるけど…強い戦闘符を使って戦ってるんだよ』
「お符で…ですか!」
符屋のショーケースには、様々な物の怪の符が揃えてあった。
これらは、単なるコレクションでは無く、戦闘時に使用する武器にもなるのだ。
華乃は、改めて合点がいったと、一人頷く。
「わ、わたくしも…配信しながら戦えるように
なりたいです!」
『マジか?』
『無理するなよー』
『いや、自称“真眼”使いの華乃ちゃんなら、いけるんじゃない?』
『おいおい、煽ってやるなよ?』
「もーー!!」
視聴者の弄りに素直に反応する華乃が初々しく
可愛いと、視聴者人数はじわじわと伸びていく。
気付けば、既に五十人に到達していた。
「わたくしも…いつかは戦闘符…欲しいですけどねぇ」
『弱い戦闘符なら持っててもいいよね』
『護身用か…アリだよね』
『うん、配信者でも一、二枚は所持してるな』
『確かに…そろそろ戦闘符は欲しい頃かな?』
華乃が恐る恐る、二層の階下を眺めている時だった。
「あれ…何か…泣き声がしません?」
『泣き声??』
『何だろ?配信者?』
『いや、聞こえないけどな?』
「人の泣き声…というよりも、もう少し奇妙な…?」
『き、奇妙な…泣き声…だと?』
『う、うおおおおー!』
『キタか?!コレ!』
『昨日の再来?!』
『さすが惹きつけるね!華乃ちゃん?!』
チャット欄が盛り上がる中、華乃は慎重に聞き耳を立て、声のする方向を探っていく。
「ええと…二層からでは無くて…一層からだわ…
あ……ここ、から…?」
華乃はゆっくりと廊下を歩いていたが、ある場所でピタリと立ち止まる。
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