22話 屋敷ダンジョンの閉鎖
◇◇◇◇◇
「え?待って?どう言う事ですかー?」
「書いてある通りだ!今日からここは、私有地となった!帰ってくれ」
「私有地??はあぁぁ?!」
数名の配信者が、屋敷ダンジョンの入り口で
立ち止まっていた。
ダンジョン入り口には突如として立札が立ち、立ち入りを禁止している。
「待ってくれ!昨日まで普通に入れただろ?
急に私有地って、何なんだよ?!」
「どっかの大金持ちの酔狂がダンジョンを購入したみたいだ、全くイカレてるよな」
警備員は、肩を竦めて配信者達にボヤく。
大手企業が、エンターテイメント施設として、ダンジョンを購入する事は稀にある。
だが、ダンジョンは…そのものが妖気が圧縮された、生命体のような危険な代物だ。
管理が非常に難しく、費用も膨大となる。
また、ダンジョン内で何か問題があれば、全て所有者の責任ともなる。
企業や金持ちとて、コストが割に合わない為、
購入する者など殆どいない筈だったのだ。
「マジで…どこの馬鹿だよ?!ダンジョン購入して何のメリットがあるんだか!」
配信者達は、吐き捨てるようにその場を立ち去る。
ダンジョンは、この屋敷ダンジョン以外にも都内に幾つか点在する為、他へ行くしかない。
「おう、ダンジョン内に残ってる人間は…もう、居ないな?」
「多分…その筈です…人払いは、何の為です?」
「いや、知らん…購入者からの通達らしいぞ」
「へえ…何なんだかなぁ?」
警備員同士が声を顰めて話しをする。
屋敷ダンジョンは…購入者の指示により、閉鎖されたのだ。
内部に、一人の少女を残して…
◇◇◇◇◇




