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21話 二層での異変


◇◇◇◇◇



翌日も、華乃は張り切って屋敷ダンジョンへ来ていた。



「昨日は、お符屋さんで鈴も購入しちゃいました…五千円の出費は…痛いですが」



昨日のスパチャで、気が大きくなってしまったみたいだと、少し反省する華乃だが、


鈴の効果はやはり高いみたいで、符屋の店員にも勧められ、購入を決意した。



「うっかり気力を全部使ってしまって…立ち上がれなくなった時も、物の怪から身を守れるのは助かりますものね」



(そもそも…無計画にお符を使いまくるのは気を付けなければですが)



クスリと、心の内で笑い、華乃は警戒しながら、二層へ入って配信を開始する。



「今日も張り切っていきましよー!」



視聴待機人数は既に百人を超えており、かなり順調なスタートとなった。



(話術もそんな上手くないのに…視聴者さまが日に日に増えてくださるのは…本当にありがたいです)



物の怪退治も順調で、早速一匹を妖気玉にしていた。



『お?華乃ちゃん鈴付けてるねー!』

『早速買ったんだね!』

『良い心構えだ!偉いぞー」



「はい!早速です!弾幕は…お符屋さんでは取り扱ってないらしいので、後でネットで購入したいと思ってます」



ノーマル物の怪からの攻撃を無効化でき、且つ

レア物の怪に対しても、余程挑発しない限りは寄せ付けない効果が鈴にはあるらしく…

それだけで、気持ちも軽くなる。


和やかにチャットに応じながら、探索を続けていた…そんな時である。


…プツ……


不意に何かが、途切れた感覚に華乃は気付く。



「あれ…何でしょう?」



ふと、スマートフォンを見れば、つい先程まで視聴者達と会話していた画面が暗転していた。



「え、え?…スマホ、切れちゃいました??」



充電切れかと思い、慌てて携帯充電器を使用するが…スマートフォンの反応は無い。



「ええええー??スマホ…まさか壊れちゃいましたか?」



青ざめた華乃は、配信を諦め、一旦ダンジョンを出る事にする。



「うう…買ったばかりなのに…スマホの修理って…どのくらいかかるのでしょう…」



こんなすぐに、スマホが壊れるとは…と、涙目になりながら一層への階段へ向かう華乃だった…


しかし、


華乃の足は止まる。



「…え?…ちょっと待ってください…ええと?」



キョロキョロと、辺りを見回りながら華乃は焦りを見せた。


階段へ向かっている筈なのに、階段が見つからないのだ。



「スマホが壊れて、頭が混乱してるのですね…

先ずは落ち着きましょう」



深呼吸をして、改めて来た通路を辿るが…

やはり、階段は無かった。



◇◇◇◇◇

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