21話 二層での異変
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翌日も、華乃は張り切って屋敷ダンジョンへ来ていた。
「昨日は、お符屋さんで鈴も購入しちゃいました…五千円の出費は…痛いですが」
昨日のスパチャで、気が大きくなってしまったみたいだと、少し反省する華乃だが、
鈴の効果はやはり高いみたいで、符屋の店員にも勧められ、購入を決意した。
「うっかり気力を全部使ってしまって…立ち上がれなくなった時も、物の怪から身を守れるのは助かりますものね」
(そもそも…無計画にお符を使いまくるのは気を付けなければですが)
クスリと、心の内で笑い、華乃は警戒しながら、二層へ入って配信を開始する。
「今日も張り切っていきましよー!」
視聴待機人数は既に百人を超えており、かなり順調なスタートとなった。
(話術もそんな上手くないのに…視聴者さまが日に日に増えてくださるのは…本当にありがたいです)
物の怪退治も順調で、早速一匹を妖気玉にしていた。
『お?華乃ちゃん鈴付けてるねー!』
『早速買ったんだね!』
『良い心構えだ!偉いぞー」
「はい!早速です!弾幕は…お符屋さんでは取り扱ってないらしいので、後でネットで購入したいと思ってます」
ノーマル物の怪からの攻撃を無効化でき、且つ
レア物の怪に対しても、余程挑発しない限りは寄せ付けない効果が鈴にはあるらしく…
それだけで、気持ちも軽くなる。
和やかにチャットに応じながら、探索を続けていた…そんな時である。
…プツ……
不意に何かが、途切れた感覚に華乃は気付く。
「あれ…何でしょう?」
ふと、スマートフォンを見れば、つい先程まで視聴者達と会話していた画面が暗転していた。
「え、え?…スマホ、切れちゃいました??」
充電切れかと思い、慌てて携帯充電器を使用するが…スマートフォンの反応は無い。
「ええええー??スマホ…まさか壊れちゃいましたか?」
青ざめた華乃は、配信を諦め、一旦ダンジョンを出る事にする。
「うう…買ったばかりなのに…スマホの修理って…どのくらいかかるのでしょう…」
こんなすぐに、スマホが壊れるとは…と、涙目になりながら一層への階段へ向かう華乃だった…
しかし、
華乃の足は止まる。
「…え?…ちょっと待ってください…ええと?」
キョロキョロと、辺りを見回りながら華乃は焦りを見せた。
階段へ向かっている筈なのに、階段が見つからないのだ。
「スマホが壊れて、頭が混乱してるのですね…
先ずは落ち着きましょう」
深呼吸をして、改めて来た通路を辿るが…
やはり、階段は無かった。
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