表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
181/303

空の龍脈 その2

空に浮かぶ“逆さまの海”。


巨大すぎる。


海の中を魚まで泳いでいるのが見える。


しかも。


時々、


ぽちゃん。


海の一部が落ちてきて、


地上に小さな湖を作っていました。


ショウタ。


「物理法則ぅぅぅ!!」


古代ロボットは、


ガタガタ震えながら立ち上がります。


『空海門……開放率……三十七パーセント……』


クロック。


『まだ三十七!?』


『完全開放されたら世界水没です!』


ショウタ。


「“まだ”って言うな怖い!」


そのとき。


空の大陸――“天環島”から、


ゴォォォ……という重低音。


島全体が動き始めました。


雲を押しのけ、


ゆっくりこちらへ接近。


黄金龍の顔色が変わります。


『近い』


カエルも震えています。


『管理核が、地上水脈を回収しようとしてる』


ショウタ。


「回収!?」


古代ロボット。


『古代文明は……水脈を完全制御しようとした……』


『だが、循環を縛った結果……暴走した……』


静寂。


ピースケが小さく言いました。


「またぁ。」


「止めすぎたんですねぇ。」


クロックがうなずきます。


『流れを管理しすぎた結果、世界全体が固定化された』


『だから暴走時に逃げ場がない』


ショウタ。


「毎回テーマが深い!」


その瞬間。


逆さまの海の中から、


巨大な影が動きました。


ぬぅぅぅ……。


全員停止。


白もふ。


『……さかな?』


違う。


それは、


魚なんてもんじゃない。


海の中を泳いでいたのは――


“空鯨”。


島ほど巨大な、


半透明のクジラでした。


空鯨が鳴きます。


ヴォォォォォ……。


その声だけで、


空気が震える。


川が波打つ。


山の木々が揺れる。


カエルが青ざめました。


『空海門の守護種……!』


ショウタ。


「守護してる規模じゃない!!」


しかし。


空鯨の様子がおかしい。


苦しそう。


体の一部が、


黒く濁っています。


黄金龍。


『……水脈汚染』


クロック。


『空海門暴走の影響です』


すると。


空鯨が突然、


苦しそうに暴れ始めました。


逆さまの海が大揺れ。


ドバァァァ!!


大量の海水が地上へ降り注ぐ。


町の人たち絶叫。


『また洪水ぅぅ!!』


白もふ、


流されながら。


『最近水多い!』


ショウタ。


「その通り!!」


そのとき。


古代ロボットの胸部が、


ぱかっ。


開きました。


中には、


青く光る“鍵”。


ロボット。


『天環島停止には……管理核へ到達する必要あり……』


『この鍵を……届けろ……』


ショウタ。


「つまり空の島に行けってこと!?」


メカリン、


目がキラッキラ。


「空飛ぶ冒険きたぁぁ!!」


ショウタ。


「お前だけテンション上がってる!」


しかし。


問題がありました。


天環島は、


空のはるか上。


普通じゃ届かない。


静寂。


すると。


白もふが、


ぽつり。


『飛べば?』


ショウタ。


「飛べるやつ限られてる!」


その瞬間。


メカリンが、


にやぁ……っと笑いました。


嫌な笑顔。


ショウタ後退。


「待て」


メカリン。


「実はですねぇ。」


「前から作ってたんです!」


巨大な布を、


バサァッ!!


全員停止。


それは――


“超巨大ロケット気球船”。


しかも。


なぜか形が、


ニワトリ。


ショウタ。


「なんでニワトリ型なんだよぉぉぉ!!」


ピースケ、


ちょっと誇らしげ。


「似てますぅ?」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ