砂金探し その2
静寂。
川の流れる音だけが響きます。
金色の魚は、
水面の上でふわふわ浮いていました。
透き通る体。
光るヒレ。
でもその目は、
どこか悲しそう。
『……返して』
ショウタが恐る恐る聞きます。
「な、何を?」
金色の魚は、
川底を見ました。
『ぼくたちの“星砂”』
サヨが首をかしげます。
「星砂?」
クロックが川の砂を拾います。
モノクルが光りました。
『これは普通の砂金ではありません』
『高濃度の空石粒子です』
メカリンが目を丸くします。
「えっ!?」
「じゃあこの川、昔“空の大陸”とつながってたの!?」
ショウタ。
「世界観がどこでもつながる!」
金色の魚は、
川をゆっくり泳ぎながら続けます。
『星砂は、川の命』
『でも最近、いっぱい取られてる』
その瞬間。
遠くの鉱山から、
ゴゴォン!!と爆音。
黒煙が上がります。
ガンテツのおじさんが走ってきました。
「大変だ!」
「鉱山の掘削機が止まらねぇ!」
ショウタ。
「また暴走ぅ!?」
すると。
川の流れが急に濁り始めました。
さらさらだった水が、
黒っぽく変色。
金色の魚たちが苦しそうに泳ぎます。
『いたい……』
『川が泣いてる……』
白もふが慌てます。
『お水まずい!?』
巨大猫も起き上がりました。
『……空気が悪い』
クロックが真顔。
『鉱山側から過剰採掘の反応』
『地下水脈が傷ついています』
メカリンが青ざめます。
「このままだと川そのものが死んじゃう!」
ショウタ。
「毎回スケールがでかくなるんだよなぁ!!」
そのとき。
ピースケが、
川の中をじっと見つめました。
「……まだ奥にありますねぇ。」
サヨ。
「何が?」
ピースケ。
「“大きい光”ですぅ。」
静寂。
次の瞬間――
ドゴォォォン!!
鉱山の山肌が崩れました。
岩が落下。
地面が揺れる。
そして。
崩れた穴の奥から、
巨大な金色の光があふれ出します。
まるで地下に太陽があるみたい。
鉱夫たち悲鳴。
『なんだあれぇぇ!?』
『山が光ってる!!』
ショウタ、顔ひきつり。
「絶対ラスボス系!」
しかし。
光の中から現れたのは――
巨大な“金色の鯉”。
山ほど大きい。
体は星みたいに輝き、
ヒレが空気の中を泳いでいます。
白もふ。
『でっか』
ショウタ。
「感想!!」
巨大な鯉は、
悲しそうな目で町を見下ろしました。
『……どうして、取りすぎるの』
静寂。
川の水が揺れます。
金色の小魚たちは、
巨大な鯉の周りへ集まっていきました。
ガンテツのおじさんが、
帽子を握りしめます。
「まさか……」
「昔話の“星川ヌシ様”……」
巨大鯉――星川ヌシは、
ゆっくり口を開きます。
『川が空になる前に』
『星砂を返して』




