砂金探し その1
満腹祭から数日後。
ピースケたちは、
新しい町へやって来ていました。
その名も――
“ゴルド鉱山町”。
山だらけ。
煙だらけ。
あちこちから、
カン!カン!と採掘音が響いています。
ショウタは露店の地図を見ながら歩いていました。
「今回は平和な依頼だぞ!」
サヨが笑います。
「珍しいね。」
ショウタ、胸を張ります。
「鉱山近くの川で“砂金探し”を手伝うだけ!」
白もふ、大興奮。
『宝探し!』
黒いヒヨコもぴょこぴょこ。
『きらきらですぅ!』
すると。
近くの鉱夫のおじさんが話しかけてきました。
ガンテツ
「おう、旅人さんたちか。」
「最近、川で砂金がよく取れるんだ。」
「ただなぁ……」
ショウタ。
「ただ?」
ガンテツはヒゲをさすりました。
「夜になると、川で変な光が出る。」
「鉱夫たちが怖がって近づかねぇ。」
ショウタ、即反応。
「はい出た怪異!」
「平和じゃない!」
ピースケはのんびり。
「でも砂金は気になりますねぇ。」
その日の午後。
一行は川へ向かいました。
山から流れる、
透き通った川。
太陽の光できらきらしています。
あちこちで鉱夫たちが、
大きな皿を使って砂をすくっていました。
メカリンは機械を組み立て始めます。
「見てください!」
「自動砂金発見マシーン!」
ショウタ。
「嫌な予感しかしない!」
案の定。
ガガガガ!!
ボン!!
煙。
機械、川へ落下。
メカリン。
「想定内です!」
「想定するな!!」
白もふは川へダイブ。
『きらきら探すー!』
巨大猫は木陰で寝始めました。
『……任せた』
クロックは真面目に砂を分析。
『鉱石反応あり』
リバースは逆に川を見つめています。
『昔の流れを感じる……』
ショウタ。
「急に詩的!」
そして。
ピースケが、
川の浅瀬でしゃがみ込みました。
さらさら流れる砂。
そこに、
小さな金色の粒。
ピースケはにこっと笑います。
「ありましたぁ。」
ショウタが駆け寄ります。
「おっ、本当に砂金だ!」
サヨも嬉しそう。
「きれい……!」
しかし。
その瞬間。
川の奥から、
ぼぅ……っと、
青白い光が浮かびました。
昼なのに。
水の中で、
何かが光っている。
ショウタ。
「……もう始まった!?」
光は、
ゆっくり川を上ってきます。
さらさら……。
さらさら……。
そして。
水面から、
“金色の魚”が姿を現しました。
でも普通じゃない。
体が透けてる。
まるで光でできてる魚。
白もふ、目きらきら。
『焼いたらおいしそう』
ショウタ。
「食うな!!」
金色の魚は、
じーっとピースケたちを見ています。
そして。
小さな声で言いました。
『……返して』




