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夜空 その4

静寂。


天海に、


やわらかい風だけが流れます。


巨大猫は、


じっとピースケを見ていました。


『……一緒に?』


その声は、


さっきまでよりずっと小さい。


まるで、


信じていいのか分からないみたいに。


ピースケは当たり前みたいにうなずきました。


「はいですぅ。」


「みんなで寝ると安心しますからねぇ。」


ショウタが混乱。


「いや待って! 世界規模のお昼と夜と静寂が寝るの!?」


サヨはちょっと笑っています。


「でも、なんか平和かも。」


白もふがぴょこん。


『おふとんある?』


夜の龍も静かに聞きます。


『……星、消サナイ?』


巨大猫はぼそっと。


『……騒がない?』


ピースケは胸を張りました。


「静かな朝までコースですぅ。」


ショウタがツッコミ。


「旅館みたいに言うな!!」


すると。


天海のクジラたちが、


ゆっくり歌い始めます。


今度は、


眠るための歌。


ルゥゥゥゥン……。


波の音みたいな、


やさしい歌声。


その歌に合わせて、


天海の光がゆっくり暗くなりました。


サヨが目を細めます。


「……眠くなる」


雲竜も翼をたたみました。


『良い風だ』


山神はその場にどっかり座ります。


『ふむ。少し休むか』


ショウタが焦ります。


「みんな寝る流れ!?」


そのとき――


ピースケが巨大猫へ近づきました。


巨大猫は、


山みたいに大きい。


でも。


ピースケは全然気にしていません。


ふわっ。


ピースケの風が、


巨大猫の毛をやさしく揺らします。


巨大猫の目が、


少しだけ細くなりました。


『……気持ちいい』


サヨが小さく笑います。


「猫だ……」


白もふは夜の龍の背中へ飛び乗りました。


『ふかふか』


夜の龍も静かに横になります。


星空みたいな翼が、


天海を包みました。


クジラたちはゆっくり輪になって泳ぎます。


少女――空の管理者は、


ぼんやりその景色を見ていました。


『こんな静かな循環……初めて』


元管理者の少年も、


少しだけ笑います。


『管理しない空って、こんななんだ』


ショウタはまだ混乱していました。


「え、これで解決なの……?」


ピースケはのんびり答えます。


「ちゃんと休むの、大事ですからねぇ。」


そして――


巨大猫が、


ついに目を閉じました。


ゴロゴロゴロ……。


その音は雷みたいに大きいのに、


不思議と安心する音。


天海全体が、


その振動に合わせてゆっくり揺れます。


すると。


世界中で、


やさしい夜風が吹きました。


地上の村でも、


子どもたちが安心した顔で眠っています。


海も穏やか。


森も静か。


空も静か。


ショウタがぽつり。


「……世界、寝た?」


サヨは笑顔でうなずきました。


「うん。ちゃんとおやすみしてる。」


そのとき――


ピースケも、


ふらっと揺れました。


サヨが慌てます。


「ピースケ?」


ピースケはへにゃっと笑います。


「なんだか急に眠く……」


言い終わる前に、


ぽふっ。


その場で丸くなりました。


ショウタが吹き出します。


「お前もかーーい!!」


黒いヒヨコが、


ピースケの頭の上で毛布みたいに広がります。


『おやすみですぅ』


白もふも、


ぴとっとくっつきました。


巨大猫は半分寝ながら、


小さくつぶやきます。


『……静かだ』


そして――


天海のずっと奥。


誰にも見えない場所で、


小さな“時計”が、


カチリと動きました。静寂。


天海に、


やわらかい風だけが流れます。


巨大猫は、


じっとピースケを見ていました。


『……一緒に?』


その声は、


さっきまでよりずっと小さい。


まるで、


信じていいのか分からないみたいに。


ピースケは当たり前みたいにうなずきました。


「はいですぅ。」


「みんなで寝ると安心しますからねぇ。」


ショウタが混乱。


「いや待って! 世界規模のお昼と夜と静寂が寝るの!?」


サヨはちょっと笑っています。


「でも、なんか平和かも。」


白もふがぴょこん。


『おふとんある?』


夜の龍も静かに聞きます。


『……星、消サナイ?』


巨大猫はぼそっと。


『……騒がない?』


ピースケは胸を張りました。


「静かな朝までコースですぅ。」


ショウタがツッコミ。


「旅館みたいに言うな!!」


すると。


天海のクジラたちが、


ゆっくり歌い始めます。


今度は、


眠るための歌。


ルゥゥゥゥン……。


波の音みたいな、


やさしい歌声。


その歌に合わせて、


天海の光がゆっくり暗くなりました。


サヨが目を細めます。


「……眠くなる」


雲竜も翼をたたみました。


『良い風だ』


山神はその場にどっかり座ります。


『ふむ。少し休むか』


ショウタが焦ります。


「みんな寝る流れ!?」


そのとき――


ピースケが巨大猫へ近づきました。


巨大猫は、


山みたいに大きい。


でも。


ピースケは全然気にしていません。


ふわっ。


ピースケの風が、


巨大猫の毛をやさしく揺らします。


巨大猫の目が、


少しだけ細くなりました。


『……気持ちいい』


サヨが小さく笑います。


「猫だ……」


白もふは夜の龍の背中へ飛び乗りました。


『ふかふか』


夜の龍も静かに横になります。


星空みたいな翼が、


天海を包みました。


クジラたちはゆっくり輪になって泳ぎます。


少女――空の管理者は、


ぼんやりその景色を見ていました。


『こんな静かな循環……初めて』


元管理者の少年も、


少しだけ笑います。


『管理しない空って、こんななんだ』


ショウタはまだ混乱していました。


「え、これで解決なの……?」


ピースケはのんびり答えます。


「ちゃんと休むの、大事ですからねぇ。」


そして――


巨大猫が、


ついに目を閉じました。


ゴロゴロゴロ……。


その音は雷みたいに大きいのに、


不思議と安心する音。


天海全体が、


その振動に合わせてゆっくり揺れます。


すると。


世界中で、


やさしい夜風が吹きました。


地上の村でも、


子どもたちが安心した顔で眠っています。


海も穏やか。


森も静か。


空も静か。


ショウタがぽつり。


「……世界、寝た?」


サヨは笑顔でうなずきました。


「うん。ちゃんとおやすみしてる。」


そのとき――


ピースケも、


ふらっと揺れました。


サヨが慌てます。


「ピースケ?」


ピースケはへにゃっと笑います。


「なんだか急に眠く……」


言い終わる前に、


ぽふっ。


その場で丸くなりました。


ショウタが吹き出します。


「お前もかーーい!!」


黒いヒヨコが、


ピースケの頭の上で毛布みたいに広がります。


『おやすみですぅ』


白もふも、


ぴとっとくっつきました。


巨大猫は半分寝ながら、


小さくつぶやきます。


『……静かだ』


そして――


天海のずっと奥。


誰にも見えない場所で、


小さな“時計”が、


カチリと動きました。

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