↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
進化と白紙の超能力者  作者: ARS
序列戦
16/24

休み前に

久しぶりの進化と白紙ですね。

「二人とも五組までの昇格おめでとう」


6組に昇格してから2日後のことだった。

現在、6組になる際に戦った直哉と一緒に涼太に賞賛の言葉を貰っていた。


「ありがと、でも流石は五組だ。

結構、ギリギリの勝負になった…」


俺は昨日の戦いを思い出して苦笑いする。


「たしかに、少し辛かったな…」


直哉もうんうんと頷く。


ちなみに直哉とはあの序列戦の後に仲良くなり、現在では涼太と俺と直哉の三人で今は昼食を取っていた。


「それでもすごい方だ。

実際、1組み上がる人間は半数程しか毎年出ていない。

2組上がるのはその更に半分だ。

それ以降はほんの一握りだけなんだからな」


「涼太殿は意外と詳しいのだな」


「これでも俺は3組の中位を維持するだけの実力だぞ。

上位クラスの説明で最初のうちに教えられる内容だ」


たしかにその通りだ。

因みに、順位の維持も大変なのである。

負けた者は順位を入れ替わるのではなく、勝った人が割り込む形となり、他の人の順位も下がり一度も序列戦をしていない人も必然的に順位が下がり、場合によってはクラスが下がる場合があるのだ。

その分の序列戦に出ているということだろう。


「涼太殿は上を目指そうとは思わないのか?」


涼太の言いように気になった直哉はどうやら気になったようだ。


「そうだな…あえて言うなら。

今はその時ではないと言ったところだろうか」


涼太の言葉に俺達は二人して首をかしげる。


「これはお前達にも言えることだ。

4組からは一番厄介な亜人達の存在があるんだよ」


その言葉に直哉は息を飲む。

亜人とはその名の通り獣人や吸血鬼などと言った存在である。


俺の知識内ではその程度しか無く、なぜ二人が警戒するのかがよく理解できなかった。


「そもそも、亜人も複重能力者(マルチスキラー)の総数は少ないから全員、上位クラスに行ってる訳だ」


なるほどね、通りで五組以下には亜人の姿が無かったわけか…。

でも、重要なのは複重能力者(マルチスキラー)だな…。

通常の相手より手数が違う。

ここからは相手の奥の手が一つでは無く、最低でも二つはあると考えた方がいいだろう。


「まぁ、二人とも上位のクラスを目指すならもう少し能力の幅を広げるか強くするかしておけ」


「分かった」


「どうやら、その方が良さそうだな」


俺に続いて直哉も頷く。

さてと、次の序列戦までに『月詠(ツクヨミ)の原書(オリジン)』の基礎くらいはできるようにならないとな…。


その瞬間、通知があった。


「すまない、通知だ」


俺はすぐにスマホ型の端末を取り出してホログラムで映されている画面を操作する。


「おや、俺のところにも…」


どうやら、直哉の方にも来たようで直哉も確認を始める。


そこにあったのは序列戦の通知だった。


『240位 伊坂井 神刀 本日の4時30分より275位 佐藤 光輝との序列戦となりました』


いきなりの序列戦の決定に驚くが少し考えた後に納得した。

たしか、今日の序列戦予定は殆ど空いていた。

おそらく、今日受理した序列戦であろう。


「何だったんだ?」


「今日の4時半に序列戦が入った」


涼太の興味本位な質問に俺は答える。


「そっちもか…」


どうやら直哉も序列戦が入ったようだ。


「二人とも頑張れよ。

ゴールデンウィーク前日で負けるのだけは精神的にやばいぞ」


「ああ、分かってる」


俺達はそうして今日のところは解散した。


**************


現在、一つの戦いが繰り広げられている。

遠から中距離の攻撃に直哉は攻めあぐねていた。


ドパンッドパンッ


と相手からの連続して響かせてくる射撃により今まさに突っ込もうとした直哉が牽制されて下がる。


相手はそれを見てニヤリと笑いながら次の手、次の手といやらしく攻撃をしていく。

セコイとは言えるがそれが普通の戦いとも言える。

真正面から叩き潰すタイプの直哉にはやり難い相手だ。

しかし、それで相手の攻撃が終わりならばまだ勝機はあるだろう。


直哉は弾丸という限られた範囲をうまく定めて突っ込む。

しかし、すぐに後退する選択肢をとった。


それは、相手の方から弾丸の他にも炎や氷などが飛んできていた。

威力そのものはかなりあり、着弾地点から爆発や氷漬けとかなりエグい仕様になっていた。


そして、相手が勝負を決めようと攻めに転じた時だった。

直哉の動きが止まった。


目を閉じて槍を下ろして直立姿勢を保つ。


好機と捉えた相手は直哉にめい一杯の能力と弾丸を放つ。

この後起きることも知らずに…。


瞬間、直哉は目を開く。

槍を構えて弾丸を弾いた。


「はぁ?」


流石に俺も予想外の展開に呆れの声しか出なかった。

しかし、弾丸は小さく殆どの人間が弾いたと認識せずに避けたと認識した。

まぁ、離れてるからそう見えるのも仕方ないか…。


そして、直哉は踏み出す。


真っ直ぐに今まさに能力でできた炎や氷、風などが飛んできている中で真正面に突っ込む。


そして、槍を振るう。


瞬間、少しだけ誰もが呆気に取られた。

いや、全員できるが下位クラスの人間が簡単にできる技ではない。


能力を切るなんて芸当は…。


そして、思いっきり踏み出した直哉は戸惑いを隠せない相手に思いっきり突っ込む。

そして、相手の肩口に槍を突き刺してそのまま勢いを殺さずに壁に叩きつける。


バリン


という音が響き渡り試合は終わる。

周りは歓声を上げて勝者は見事直哉となった。

俺は試合に出るためにその場を後にする。


**************


「神刀、負けるなよ」


「誰が負けてやるもんかっての」


直哉とすれ違う際にそう言葉を交わして控えに入る。

相手はどんな相手なのかは実際全然分かっていない。

それでも、俺に挑んだということは俺に勝つ算段をつけた相手だろう。

要するに情報戦では負けている。


それでも…負ける訳にはいかない…。


そうして、俺の試合の時間となり踏み出す。


お互いに向き合う。

相手は武器といえるものを何も持っていない。

しかし、それで油断するのはいけない。

逆に警戒すべきポイントだ。

もし、擬似的にも武器を作り出すことができるならアウト、格闘戦と予想しても中から遠距離の戦い方の可能性もある。


『では、始めてください!』


その一言と共に俺は身体を傾ける。

そして、地面を滑るように駆ける。


そして、突っ込んでいくが相手は炎を放ってきた。

それに対してすぐにスライディングをして、軽く避ける。


「チッ」


舌打ちが聞こえた瞬間、目の前に最悪の光景が映った。


逃げ場の無い炎の壁が迫ってくる。


「やべっ…」


ズドンッ


と無数の炎の塊が落ちてきた。


「バカな…あれに耐えた?」


「残念、避けさせていただきました」


俺は死角から既に後ろに回っており相手に対して攻撃を仕掛ける。


しかし、それに見事に反応して相手は避ける。

おまけに炎の爆発を起こして俺を突き放すように…。


「そう簡単にはいかないか…」


俺はそう悪態を吐く。

今回は危なかった。

炎に囲まれた時は負ける覚悟をしたが、それぞれ単発系統の能力で構成されていたため、わずかな時間差や隙間などがあったおかげで避け切ることができた。


まぁ、特異能力の方は使用することになってしまったが…。


再び俺は踏み込もうと力を入れらがすぐに辞める。

先程と同じように無数の炎に囲まれたのだ。


俺は避けに徹して身体を捻ったり回ったりといろいろな動きをしながら回避していく。

しかし、それと共に相手から離されていく。

近づこうにも近づけないように無駄に能力を使ってくる。


「チッ、これも避けれるのかよ…」


相手が悪態を吐くが吐きたいのはこちらである。

攻めに回らない、対策が無いとこのままでは負けになる…そんな状況で勝ってるとはとても思えない。


少し相手もムキになったのか速さも威力、量も段違いに変わる。


そのせいか、対応できずにカスリ始める攻撃が出てきた。


少しだけ焦りそうになるが気を持ち直してどうすればいいのかと考える。

相手の能力が使えなくなるまで待つ?いや、無理だ。

その前に俺が耐えきれない。

ならば、代償強化は?これが一番現実的だが、そのためのエネルギーが足りない…これを切り抜けるスピードを得て相手を倒す…ダメだ…五分で出来るか微妙…、最低でも七分は欲しい。


他は…他…あるじゃないか…。


「どうした?少しずつ被弾量が増えてるぞ?」


そんなこと分かってる…だから…これを行う。

一か八かの勝負だ。


「『代償強化』」


飛んでくる炎が俺に届く前に腕を振るう。


ブオンッ


と炎を搔き消す。


「チッ、これだから脳筋は…」


相手は更に炎を追加する。


しかし、もうそれは通じない。

グラフト先生程ではないがかなり強力な代償強化が使える。


故に…


ゴウッ


突きを入れる、それにより炎が吹き飛び相手も吹き飛ばされる。

やはり、グラフト先生と比べるとまだ弱いが同格の相手には無類の強さを誇れる。


パリンッ


と相手が倒れると同時に勝利の音が聞こえる。


『決まったーー‼︎

まさかの大逆転!一撃で相手を沈めた!』


違う、正確には五撃だ。

かなりの負担になるがそうでもないと反撃される、更に炎を全て打ち消せないと判断した上での攻撃だった…。


俺は無言のまま舞台から出る。


「っっ!」


俺は舞台から誰も見えない場所までいくと突きを入れた方の腕の肩を抱いて座り込む。


「流石に無茶したな伊坂井」


突如として俺に声をかける人がいた。


「グラフト…先生ですか…まぁ、見ての通りですね」


俺はもう力の入らない腕を軽く上げる。


「平気か?」


「はい、損傷とかではないのですぐに治ると思います」


「そうか…お前に伝えておきたいことがあってな」


少し安心したような声でグラフト先生はポツリと呟く。


「ゴールデンウィーク中の訓練は無しだ。

まぁ、訓練場は使えるから使うなら見張らなくてはいけなくてな」


「わかりました」


俺の返事を聞くとグラフト先生はその場を後にした。


その後、直哉達と話した後家へと帰って行った。


**************


ピンポーン


ゴールデンウィークの1日目の昼頃、インターホンが鳴る。


うん?誰らだ?


涼太は色々と用事があってゴールデンウィーク空いていないと言っていた。

直哉は実家に帰るらしい、向こうで鍛え直すとも言っていた。


他は…先生か?

いや、でも先生は忙しくて引率でも二時間くらいしか空けられないと言っていたな…。


とりあえず、出てみればわかるか。


「はーい」


俺は扉を開けると一人の少女が立っていた。

背は俺より少し小さく、金髪青眼の美少女?が立っていた。


「お久しぶりですね」


俺にポトリと汗が落ちる。

そう、俺は彼女を知っている。


「たまには連絡しないとお義母様が拗ねますよ。お兄様」


「れ、麗…何でここに…」


そう、彼女は俺の妹だ。

いや、本当に遅くなって申し訳ありません。

これからもこのような更新になったりすると思いますが、気長に待ってくれると嬉しいです。


読んでいただきありがとうございます。

面白いと思っていただけたなら幸いです。


諸事情により妹の名前を変更しました。


麗奈→麗

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。