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進化と白紙の超能力者  作者: ARS
序列戦
11/24

宝石の性質調査

「という訳なんですよ。」


俺は休学中に起きたことを話した。


「なるほど、お前の能力は強い代わりに縛りが強いタイプということか…。

ちなみに、原書の方は何冊あったんだ?」


「残念ながら一冊です。」


明らかにグラフト先生は微妙な表情をする。


「な、なら最大工程数はいくつだ?」


「これは大体6工程で限界です。」


「これまた、使えるか使えないかのギリギリを…。

そうだ、特異能力とかというやつはどうだ?

さっき、言っていただろ?」


ん、ひょっとしてグラフト先生って特異能力の存在を知らないのか?


「先生、特異能力について知らないのですか?」


「あぁ、知らん。

これぽっちも分からない。」


堂々と言い放つ先生に俺は目眩が起きた。


「先生、昇華の経験は…。」


そう聞くと先生は顎に手を当て考え始める。


「…そういえば一度も無いな…。」


この人、ある意味規格外だな。

いや、仕方ないことでもあるか…。

元より、原書(オリジン)の昇華は条件を満たさねばならない。

俺の場合は緩い条件だったので、昇華の先を知っている。


「なるほど。

とりあえず先生、俺は10位上の340位の板垣君に申し込むので大丈夫ですか?」


「まぁ、今のところそれが妥当だな。

今日の用事はこれでおしまいだ。

お前の能力については考えておく、だからもう帰ってよし。」


俺は先生からその言葉を聞いて一礼してから退出した。


************


「宅配です。」


「ありがとうございます。」


俺は今、寮に帰り20分が経った頃、宅配便の相手をしていた。

印と確認をしてサッサと受け取る。

俺は自分の部屋に持って行き箱を置いた。


「思った以上に届くのが早かったな…。」


俺は箱を開けて、高級そうな箱を三つ取り出す。

俺はその箱をゆっくりと開けて中身を確認する。


「どうやら本物で間違いなさそうだな…。」


俺は一つの箱を開ける。

そこには、数々の宝石が入っていた。

ルビー、サファイア、エメラルド、ダイヤモンド、アメジスト、ラピスラズリ…など他にも大量の種類の宝石が入っている。


「全て本物だな…。

よかった、偽物が混ざっていたら、実験が出来なくなるから安心した。」


そう、今回は実験もとい調査の為にこれらの宝石を買ったのだ。

その調査とは、自分の能力の媒体に使えるかどうかという実験を始める。


************


「まぁ、予想通りだったな…。」


俺は白紙の原書(オリジン)を発動して横に本を開いていた。


「まぁ、何より意外だったのが…。」


俺は本を再び見るとそこには7冊の本が置かれていた。


『白紙の原書』『戦闘の書』『火の書』『水の書』『月詠(ツクヨミ)劣化の書』『奇稲田(クシナダ)劣化の書』『再生の書』


の四つの題名がそこにはあった。

そう、白紙の原書(オリジン)を利用して取り出すことが出来る本は一冊ではなかったのだ。

それを見つけた時は少し動揺した。

その後、宝石を媒体とし、それぞれの本の情報を書き込んだ。

それには、大きさ、質、最後に宝石の種類が関係していようで書き込めないこともあった。

その時は少し本の方のランクを落とすと書き込むことができた。

その四つはあくまで最上位の書物であり、それぞれの最下位ランクの名前はこうだった。


『能力の書』『格闘初級の書』『元素の書』『月詠の鏡劣化の書』『奇稲田(クシナダ)の簪の書』『治の書』


といった感じだった。

他にもそれぞれの宝石にも特徴が現れた。


エメラルドや翡翠などの緑系は『再生の書』系統を付けやすかった。


サファイアやラピスラズリなどの青系は『戦闘の書』系統が付けやすかった。


ルビーやロードナイトなどの赤系は『火の書』や『水の書』系統を付けやすかった。


ダイヤモンドやパイライトなどの無色又は金属のような色などの色系は『白紙の原書』などの全体的に使えた。

又、他の宝石と連携させることで効果などを高めたり出来た。


シトリンクォーツやカーネリンアンは少し違い『奇稲田(クシナダ)の書』などが付けやすかった。

おそらく、強化系統への適性と考えている。


アメジストやチャロアイトなどの紫系は『月詠(ツクヨミ)の書』がよかった。

これに関して考察が難くこれといったものが思いつかなかった。

おそらく、何らかの法則に従ってよかったのだろうけど…。


「次は、金属系統だけど今日のところはサッサと寝るかな…。

明日は序列戦だしな…。

少し、確認してから寝るか。」


俺は二つの箱を開けて中身を見る。

そこにはいくつもの精錬された金属が入っていた

鉄、金、銀、白金(プラチナ)、銅の他にもマンガンとか原子の関係上分かるがパッとしないものまで入っていた。

まぁ、主に使うのはマンガン以外の今挙げた主流の五つにするが…。


そして、もう一つの箱の中身を見る。

そこには見慣れぬ金属が大量に入っていた。

ダマスカス鋼、オリハルコン、ミスリル、ヒヒイロカネ、アダマンタイトといった金属である。

俺から見たら所謂、ファンタジー金属である。

まぁ、今となっては常識となった金属だが、超能力の影響で出来上がった金属と言われているから、最近は大量に取れるらしい…。


これらの実験をすることを楽しみにして俺は寝ようとする。

ピロン、と音が鳴る。

俺はズボンからスマホ型携帯端末を取り出す。

そこには、メールの通知が…いいや、序列戦の通知が送られてきていた。


『350位、伊坂井 神刀と340位、板垣 幸の試合は明日、四月二十五日5限終了後の2時から開始となりました。』


俺はそうかと思うとスマホ型携帯端末を机の上に置き、寝る準備を済まして寝た。


************


「おはよう、全員今日から毎日、何処かの野郎どもが序列戦をやっているぞ。

今のうちに情報収集でもしておけ〜。

んじゃ、今日のホームルームはこの辺でいいな?」


気の抜けた挨拶で俺たちは朝のホームルームが終わる。


「伊坂井君、今日はよろしく。」


俺が宝石の携帯の仕方を考えていると横から話しかけられた。

ふと、横見るとそこには板垣がいた。


「お、おう、よろしく。」


俺達はお互いに握手を交わす。

そのあと、取り留めない話をすると板垣は自分の席に着いた。

とりあえず、今日の朝、先生に確認した序列戦の説明していないルールを整理していた。

このルールは常識なので説明する必要はないと判断したらしい。


1、人殺しは厳禁

2、武器の持ち込みは可

3、降参宣言をするか戦闘の不能などで負けとなる


他にもいろいろとあるがこれが大切なルールだろう…。


************


「いきなり昼休みに呼び出して悪かったな…。」


俺は昨日のように先生と向き合っていた。


「それで何の用ですか?」


「まぁ、単刀直入に言うなら。

勝算はあるのか?」


俺はそれに対して頷く

勝算はある。

多分、宝石の使用はしないだろう。


「ならいい…。

お前は聞きたいことはあるか?」


「一つだけありますね…。」


「何だ言ってみろ。」


「武器の持ち込みは可ですけど、武器を持っていないです…。」


「確かに、お前のような奴は少なさからずいるだろう…。

安心しろ、レンタルがある。」


なるほど、そういうことなら安心だ。

まぁ、それで最後に…。


「そういえば先生、少し話して置きたいことがあるのですけど…。」


俺はとある策の許可を貰うために…。

読んで頂きありがとうございます。

少し、こちらの更新を無くすと思います。

次は戦闘回なので途中で更新する予定ではあります。

感想や評価などいただけると嬉しいです。

面白と思って頂けたなら幸いです。


少し間違い修正がありました。

4冊の本が置かれていた。→8冊の本が置かれていた。→7冊の本が置かれていた。

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