試練1回目「スッポン山」
【ワープ地点】
老人「ここがスッポン山の頂上に繋がるワープ地点じゃ」
神「ワープ地点って…やっぱり『トイレ』なんだな」
てん子「このワープを使えばスポン長老にすぐに会えるのですね」
神「うぅ…ワープするのは気が乗らないけど。酔っちゃうし…」
老人「ほっほ…果たしてワープ出来るかのぅ…」
てん子「え?」
老人「なぁに年寄りの独り言じゃよ。さあワープしてみるがよいぞ」
神「じゃあてん子さん?ワープの体勢を」
てん子「は、はい…」カアァ
ピト…
神「(おぅっ…てん子さんのお尻が俺の膝の上に…ワープはヤダけどこの体勢はサイコ~♪)」
てん子「し、神さま?この体勢は恥ずかしいですぅ…早くワープしましょう?」カアァ
神「あ、ああ…」ドキドキ
神「よし!じゃあ(気が乗らないケド)ワープだ!」
グイッ…
ジャ~~~~ゴボゴボ!!
ゴボボ…
神「………」
てん子「………」
神「あれ?…ワープ…してないぞ」
てん子「失敗したのですかね…?」
老人「いや失敗ではないぞよ」
神「でもワープ出来なかったぜ?」
てん子「あ…神さま?」
神「なに?」
てん子「試練内容の記されている用紙には『天使の雫を配布する際には、ワープの使用を禁ずる』…と記されています」
神「つまり…ワープでの近道は出来ないってコト?」
てん子「はい…試練中はワープに頼らず、私達の足で配布するしかないという事になります」
神「そっかぁ…ワープ出来ないのか~残念だなぁ♪」
てん子「神さま?やけに嬉しそうですね?」
神「いや~そんなコトないよ?」
てん子「神さま?…ワープしないで済んだ事を、お喜びになっているのですね?」ジトー
神「あはは…」ギクリ
老人「ふむ…やはりな」
てん子「え?やはり…とは?」
老人「いやいやこっちの話じゃよ?まあワープが使えない以上は、自力でスッポン山を登るしかないのぅ」
神「ま、そうするしかないっすね?頑張って登るしかないぜ?てん子さん」
てん子「はいっ!」
老人「ほっほ…頑張りなされ…ではワシは帰るとするかのぅ」
神「なんか…いろいろとありがとうございました」
老人「なぁに礼には及ばんよ。この先の試練を頑張りなされ」
てん子「は、はい!有り難うございます」
【スッポン山】
神「この山の頂上にスポン長老が居るんだな…」
てん子「はい」
神「しかしスッポン山といっても、形はまんまトイレのスッポンなんだな。なんたってこんな超巨大なスッポンが…」
てん子「言い伝えによると…このスッポン山には、トイレの聖域内全てのトイレの詰まりを無くす重要な役割があるとか…」
神「へ~…じゃあ例えばこのスッポン山が無かったら…どうなるの?」
てん子「トイレの聖域内の全てのトイレは『詰まり』を起こすでしょう…」
神「そりゃ恐ろしい…」
てん子「ちなみに、このスッポン山はトイレ神さまの魔力で作られたそうです」
神「え?ウ、ウソだろ?こんなに大きな山を作れるなんて…」
てん子「いえ…トイレに関する事には全知全能の神であるトイレ神さまならば不可能ではありません」
神「ぜ、全知全能…(俺は今度そんな凄い人とデートするのか)」
神「………」
神「(デートはいいんだけど…トイレ神さまは見た目は『幼女』なんだよなぁ…もう少し大人だったらなぁ)」
歩く事一時間…
神「…ふぅ、まだ頂上には着かないのか」
てん子「はぁはぁ…もうすぐ着くかと…」
神「なあてん子さん?ちょっと休憩しないか?」
てん子「そ、そうですね…もうクタクタなのですぅ…」
てん子「ではあちらに椅子がありますので、座って休みましょう」
神「椅子…というより『便座』だけどね…まいっか」
てん子「ふぅ…」
神「あ~…疲れた…」
グゥ~…
神「………」
てん子「………」
神「…今のお腹の音は『また』てん子さん?」
てん子「は、はい…」カアァ
神「確か…一時間前に飯食ったばかりだよね?」
てん子「…あの…その…歩いていく内にまたお腹が空いてしまって…」カアァ
神「(きゃ、きゃわいい…)あれだけ食べたのに恐るべき胃袋だな…」
てん子「うふふ…神さまはお世辞がお上手なのですね?」カアァ
神「いや別にほめてないぞ?」
神「しかしのどが乾いたなぁ…この辺に水とか無いのかな」
てん子「確か…この山の頂上付近に、水道があるという話は聞いた事があります」
神「そっか…じゃあその水道があれば頂上もすぐそこって事になるのか」
神「よし!さっそく水道を探すぞ」ダッ
てん子「あっ、神さま!?待って下さい!」
神「水道や~い!…って呼んでも出てくる訳ないか…」
神「しかし…この辺りは草木がやたら多くて困る…」
チョロチョロ…
神「ん?」
チョロチョロ…
神「これは水の音?もしかして近くに水道があるのかな…」
チョロチョロ…
神「音は近くから聞こえるな…行ってみるか」
チョロチョロ…
チョロ…
神「あれ?水の音が止まった?」
神「…確か音がしたのはこの辺りだった…」キョロキョロ
ドンッ!
神「うわっ!?」ドサッ
「きゃっ!」ドサッ
神「いって~…」
「…ご、ごめんなさい…大丈夫ですか?」
「(女の子か…)ああ、俺は大丈夫だけど…」
女の子「よかった…急にぶつかってしまってごめんなさい…急いでいますので私はこれで…」ダッ
神「あ、ちょっと待って!」
「………」
神「いっちゃった…水道の場所聞こうと思ったのに…」
神「ん?足元から甘酸っぱいにおいがするな?
神「水溜まり?誰か飲み物でも零したのかな?」
神「………」
神「ま、まさか!さっきぶつかって来た女の子の…」
神「…レモンティー?」ドキドキ
神「じゃあさっき聞こえてきた水の音はあの子の…」
てん子「神さま?」
神「うわわっ!?て、てん子さんか…ビックリした…急に声かけないでくれよ」
てん子「神さま?一人で先に行かないで下さいな…」
神「ご、ごめん…」
てん子「あ…」
神「どうした?」
てん子「し、神さま?いくらこの辺りにトイレが無いからといって、このような場所で用を足さなくても…」カアァ
神「ち、違う!これは俺のじゃないぜ?さっき女の子が居たから、きっとその子のだ」
てん子「本当に女の子が?」ジトー
神「な、なんだよぅ?その疑いの眼差しは…」
神「そもそも俺とてん子さんの尿意は『共有』してるんだろ?つまり俺が尿意を催したら、てん子さんにも尿意を催すんだろ?」
てん子「はい逆に私が尿意を催しても、神さまも同じように催しますぅ…」
神「ああ。お互い尿意がなかったんだから、この水溜まりは俺のじゃないって証拠だろ?」
てん子「た、確かにそうですね…」
てん子「ご、ごめんなさい…私…神さまを疑ってしまって…」
神「ホントだよな~レモンティーをしたのは俺にされちゃったんだもんな~」ジトー
てん子「あうぅ…ごめんなさい…」オロオロ
神「(困ってるてん子さんもきゃわいい…)」
神「へへっ。じゃあ疑われた『お詫び』をしてもらわなきゃな」
てん子「お詫び…ですか?」
神「ふふ…てん子さんの『天使の雫』を500mlを僕に…」
てん子「絶対にいやですぅ!!そんなに出ないのですぅ…」カアァ
てん子「そ、それより先ほど神さまにぶつかってきたという女の子は一体…」
神「俺もよくわからん…なんか急いでるらしくて、あの方角に登っていったけどな」
てん子「その方角は、もしかしたら頂上への道かもしれませんね」
神「じゃあ俺達もその方角に登ってみるか」
てん子「はい」




