試練1回目「スッポンタウン」
【藤木家トイレ】
てん子「ではトイレの聖域へワープしましょうか」
神「おう!…ってまたあの方法で?」
てん子「は、はい…」カアァ
神「えっと…じゃあまず俺が先に便座に腰掛けてから…」
てん子「次は私が神さまの膝の上に腰掛けます…」カアァ
ピト…
神「(て、てん子さんのお尻が俺の膝の上に…)」ドキドキ
てん子「(わ、私のお尻が神さまのお膝の上に…毎度のコトですがこのワープ方法は恥ずかしいですぅ…)」ドキドキ
【トイレの聖域】
神「あぅ…フラフラする…」
てん子「神さまはワープにまだ慣れていないのですね?」
神「ふにゃ…そもそもワープって慣れるもんなの?」
てん子「…私も最初の頃はワープする度にフラフラしていましたから…でもいまは平気ですよ?」
神「…その内に慣れるってコトか…ふにゃ…ま~だフラフラする…」
てん子「さて、さっそく天使の雫を配布しなければなりませんね」
神「ああ。確か指定の場所に五ヶ所だったな」
てん子「はい。ちなみに地図で見る限りでは五ヶ所の内、ここから一番近い場所は…」
てん子「『スッポンタウン』という場所ですね」
神「スッポンタウン?」
てん子「おそらく、ここからスッポンタウンまでは歩いて行ける距離だと思います」
神「そっか…まあ今は歩きの方が良いかな。ワープは疲れるからヤダなぁ…」
20分後…
神「結構歩いたケドまだ着かないのか?」
てん子「もうすぐスッポンタウンに着くかと…」
神「それにしても、トイレの聖域って道端にもトイレが沢山設置してあるんだな。しかもむき出しで」
てん子「はい…この世界の建物のほとんどがトイレのデザインですから…」
神「じゃあてん子さんの家もトイレみたいなもんなの?」
てん子「………」コクン
神「しかし…さっき家でさんざんオシッコしたから、喉が乾いたぜ」
てん子「ですね。先ほどの巫女様の秘薬は強力でしたから…」
神「だな。あの薬のおかげで数十回はしたな。ちなみに俺とてん子さんの尿意は『繋がってる』から、てん子さんも同じ回数をしたってコトか」ニヤニヤ
てん子「あぅ…した回数とか言わないで下さい!は、恥ずかしいですぅ…」カアァ
神「(恥ずかしがるてん子さんめっちゃ可愛い…)」
神「あ~マジで喉乾いた。この辺りに水道とかないのかな」
てん子「残念ながらこの辺りには…トイレしか…」
神「はあ…とりあえず何でもいいから飲みたい」
神「………」
神「そういえば一つだけあった」
てん子「え?」
キラキラホカホカ~♪
神「てん子さんの天使の雫…」ジュル
てん子「ダ、ダメですぅ!こ、この天使の雫は試練に必要な分なのですから…」カアァ
神「じゃあてん子さんの新しい天使の雫を…」
てん子「恥ずかしいからイヤですぅ!神さま!?いまは試練中なのですよ?真面目にやって下さいな!」カアァ
神「ご、ごめん…」
てん子「その変わりに飲料水を取り寄せる事は可能です」
神「え?そんなコトが出来る?」
てん子「はい。私も天使の端くれなので…それなりの『力』はあります」
神「さ、さすが天使だけはあるなぁ。じゃあさっそく頼むよ」
てん子「はいっ!」
てん子「では『儀式』により神さまの世界から飲料水を取り寄せます」
てん子「偉大なるトイレの精霊さま…飲料水を…」
神「てん子さん?一つ質問が」
てん子「はい?」
神「儀式でトイレの便座に座る意味はあるの?」
てん子「こ、この体勢の方が魔力を集中しやすいのですぅ…」カアァ
神「(なんか間抜けっぽいけど可愛いな)」
てん子「コホン…トイレの精霊さま。飲料水をこちらの『便座』に取り寄せ給え!」
神「へ?便座に?」
てん子「………」
神「………」
ボコボコ…
神「便座から音がボコボコと音がするぞ。まさかてん子さん?力みすぎてオナラを?」
てん子「ち、違いますぅ!女の子になんてことをいうのですかぁ」カアァ
てん子「いまのは飲料水をこちらに取り寄せた音です」
神「そ、そうだったのか(便座の水溜まりからペットボトルの飲料水が出てきたぁ!?しかし便器から出てきたこれを飲むのはちょっと…)」
てん子「さあ神さま?お水をどうぞ?」ニコッ
神「(おぅ…てん子さんの天使の笑顔を見てしまったからには飲むしかないな)」
グヒグビ♪
神「おっ!意外といけるぞ」
グヒグビ♪
神「ウマ~♪」プハァ
てん子「………」ジー
神「ん?てん子さんも飲む?」
てん子「………」コクン
神「はい」スッ
てん子「有り難うございますぅ」
チビチビ♪
神「(ははは。チビチビ飲むてん子さん可愛いなぁ)」
てん子「あ…」カアァ
神「てん子さん?」
てん子「(し、神さまの飲んだ後に私が飲んで…)」
てん子「(私…神さまと…か、間接キスしてしまったのですぅ…)」カアァ
神「(てん子さん…顔真っ赤にしてどうしたんだろ?熱でもあるのかな?)」
再び歩く事10分…
神「あ…なんか巨大な『トイレのスッポン』が見えてきた…」
てん子「ようやくスッポンタウンに到着したようですね」
神「…あ、あんなに巨大なスッポンを見たのは初めてだな。ちなみにてん子さんはスッポンタウンに行ったコトはあるの?」
てん子「いえ…私も訪れるのは今回が初めてなんです」
【スッポンタウン】
神「見たところスッポンタウンの住人は人間と変わらないようだ。街の雰囲気も人間の住む世界とあまり変わらないな」
神「それで天使の雫はスッポンタウンのどこの誰に渡すんだ?」
てん子「えっと…スッポン山の頂上に住む『スポン長老』と記されています」
神「スポン長老…ちなみにスッポン山ってあの巨大なスッポンがあるところ?」
てん子「はい…方角からしてあそこかと…」
神「しかし遠くから見ても巨大な山だな…」
てん子「ですね…」
神「ところでてん子さん?」
てん子「はい?」
神「てん子さんは『トイレの天使』だけど…空とかは飛べないの?見たところ羽とか生えてないし」
てん子「あぅ…わ、私まトイレの天使の『半人前』なので…まだ飛べないのですぅ…グスン…」
神「そ、そうか(落ち込んでるてん子さんを抱きしめたい衝動に駆られる…)」ドキドキ
てん子「あ…でも私『ワープ』なら…」
神「え?」
てん子「私…空は飛べませんがワープには定評があるんです!」キラキラ
神「て、てん子さんの眼がキラキラ光ってる…なんか自信満々だな…」
てん子「神さま!スッポン山にワープしましょう♪」ウキウキ
神「めっちゃノ~リノリだな。俺はワープはしたくないな」
てん子「ワープするのはお嫌いですか?」
神「いや…嫌いとかそういうのじゃなくてだな…そもそも俺はワープに慣れてないから酔うんだ…」
てん子「決まりですね!ワープしましょう♪」
神「ふえぇ!?俺の意見は無視!?」
てん子「さあ神さま?さっそく住人の方に聞き込みをしましょう」
神「何を聞き込むんだい?」
てん子「スッポン山の頂上に繋がるワープの場所です」
神「やっぱりワープしなきゃダメ?」
てん子「もちろんです。ワープを使えば移動に便利ですし…試練もスムーズに進みますし…」
神「ん~…(しょうがない。早く試練を終わらせる為にもワープを使うしかないな)」
グウゥ~…
神「………」
神「お腹の音…?」
てん子「………」
神「いまの音は…俺じゃないよ?」
てん子「はうぅ…ごめんなさい…私ですぅ…」グウゥ~
神「か、可愛い…。お腹空いてたんだな。じゃあとりあえず近くで食事でもしようか?」
てん子「は、はい…」グウ~




