トイレ神に謁見
【トイレ神の部屋の前】
てん子「…この扉の向こうに我々の長…トイレ神さまが…」
神「見た感じ普通の部屋っぽいな」
てん子「………」ドキドキ
神「てん子さん?もしかして緊張してる?」
てん子「はい…なにしろ私のような見習い天使が、この世界で最も偉いトイレ神さまとお会いするので、それはもう…」ガチガチ
神「(俺も初めての謁見になる訳だが…この世界で一番偉いトイレ神がどんな人物なのか、いよいよ明らかになるな…怖い人じゃなきゃいいが…)」
神「(もっともあの巫女姉以上に恐ろしい生物は存在しないけどな)」
てん子「では…入りましょう」
神「おう」
コンコン…ガチャ…
てん子「…トト…トイレ神ひゃま!!し、失礼いたしましゅぅ…!ひゃわわ…!」
神「いやいやめっちゃ噛み噛みだぜてん子さん?可愛いけど少し落ち着いた方が…」
「いやっほ~♪」
神「ん?どっかから幼女の声が…」
幼女「やっほ~☆私いま退屈してるのぉ♪一緒にあそぼ?」
神「おやおや?これは可愛いお嬢ちゃん?遊んであげたいけど俺達はいま忙しいんだ」
てん子「はわわ!し、神さま!?なんという事を!その御方は…」
神「ははっ!このお嬢ちゃんがなんだってんだい?」
幼女「えへ♪私が『トイレ神』だよぉ☆」ロリッ♪
神「………」
神「んなぁにぃぃぃぃぃぃぃ!!?やぁっちまったな!!俺!」
神「あなたが…トイレ神?(どう見ても幼女にしか…)」
トイレ神「うん☆あなたは人間界から来た人ぉ?」
神「は、はい…藤木 神です…」
トイレ神「ふぅん…なかなか良い男♪私はこの世界で一番偉く、一番可愛いトイレ神だよ☆よっろしくぅ~♪」ロリッ♪
神「は、はぁ…どうも(幼女が神さましてるのか…この世界は…」
トイレ神「さてっ☆自己紹介はこれくらいにして、あなた達の要件を教えて?」
てん子「あ、はい…あの…トイレ神さまにかけられた『神の悪戯』を解いていただきたいのです」
トイレ神「ふんふん♪神の悪戯を解いて欲しいんだぁ☆」
てん子「は、はい!」
トイレ神「その前に私からしっつも~ん♪なんで私があなたに『神の悪戯』の呪いをかけたかわかるぅ?」
てん子「ま、全くわかりません…」
トイレ神「じゃあ教えてあげるぅ♪理由はあなたが『可愛かったから』だよぉ?」
てん子「え?」
神「え?」
てん子「あ、あの…仰っている意味がよくわからないのですが…?」
トイレ神「うふふ♪可愛いからこそ悪戯で困らせたいものなのぉ♪」
神「(まったく意味がわからん…しかしこのトイレ神…誰かに似ているような?)」
てん子「と、とにかく…『神の悪戯』を解いていただきたいのです!お願いします!」
トイレ神「もちろん解いてあげるっ♪でもまだ条件を一つしかクリアしてないよね?」
てん子「あぅ…た、確かに」
トイレ神「ま、でも呪いを解く条件の一つ『人間を私の元へ連れてくる事』はクリアしてるから、とりあえずおっけ~かな♪」
神「あの…トイレ神さま?」
トイレ神「なぁに?神ちゃん?」
神「し、神ちゃんって…」
神「まあいいや…ところで神の悪戯を解く為の条件ってどれくらいあるんですか?」
トイレ神「ん~…ざっと『100個』くらいかなぁ?」
てん子「ひゃ…」サアァ
神「ひゃくぅ~~~!?」
トイレ神「なんてね♪冗談だよぉ♪ホッとした?あははは☆」
てん子「…あはは(一瞬泣きそうになりました…)」
トイレ神「まあ『あなた達次第』で条件を減らしても増やすコトも出来ちゃうけどっ♪」
てん子「と…仰いますと?」
トイレ神「私を満足させてくれたらぁ条件の数を減らしてあげるぅ♪うふっ☆私ってめっちゃ優しくてめっちゃ可愛いでしょお?」
てん子「はい…や、優しくてか、可愛いです…」
トイレ神「な~んか心がこもってないね?いいも~ん♪だったら条件を『200個』に増やしちゃおっかなぁ♪」
てん子「はわわ…いや…あの…トイレ神さまは…め、めっちゃ優しくて…めっちゃ可愛いですぅ!」
トイレ神「うん♪よろしい♪」
神「(この理不尽さ…言葉で相手を屈服させるやり口…誰かに似ている…)」
神「………」
神「(はっ!?み、巫女姉だ!トイレ神と巫女姉は同じニオイがする…そしてまんまと屈服されてるてん子さんも、俺と同じニオイが…)」
トイレ神「じゃあ~私から神ちゃんに提案っ☆」
神「な、なんですか?」
トイレ神「神ちゃんが~」
トイレ神「私の『彼氏』になってくれたら、てん子ちゃんの神の悪戯を解いてあげよっかな~♪」
神「…え?か、彼氏?」
神「お、俺がトイレ神さまの彼氏!?」
トイレ神「そだよっ♪神ちゃんは可愛くて私好みだからぁ…彼氏にしてあげるぅ♪」
神「めっちゃ上から目線ですね。神さまが俺の彼女にかぁ…ん~…」
てん子「し、神さま…」
トイレ神「まあいきなり彼氏ってのもアレかなぁ☆じゃあ付き合う前提として、今度私とデートしない?」
神「デ、デート…っすか?」
神「(ん~デートかぁ…まあデートくらいなら…)」
てん子「し、神さま?ちょっとお耳を貸して下さい…」
神「何?てん子さん?」
てん子「あの…私の為に無理しないで下さいね?私は条件が増えても頑張りますから」ヒソヒソ…
神「てん子さん…(俺のコト気遣ってくれてるのか優しい人だ…)」
てん子「それに…」
てん子「こ、個人的には…神さまとトイレ神さまにはデートして欲しくないのです…」ヒソヒソ…
神「へ?どういうコト?」
てん子「な、なんでもありません…」カアァ
神「とりあえずてん子さん?」ヒソヒソ…
てん子「は、はい?」
神「ここは俺に任せてくれ。とりあえず呪いを解く為の条件を減らしてもらうのが先決だろ?」ヒソヒソ…
てん子「神さま…私なんかの為に…」ジーン
トイレ神「お二人さん?なにをコソコソ話してるのぉ?」
神「あっ、すんません…トイレ神さま?こんな俺でよければ喜んでデートさせていただきます」キリッ
トイレ神「きゃ~♪神ちゃんったらぁ…格好いいこと言ってくれるじゃない♪」
てん子「し、神さま…」ポッ
トイレ神「じゃあデートはいつにしよっか~?」
神「来週あたりでどうですか?」
トイレ神「オッケ~☆じゃあ神ちゃんの所に向かえにいくね~♪」
神「了解ッス」
トイレ神「うふっ☆来週が楽しみ~♪」ウキウキ
神「それで、てん子さんの神の悪戯の件は?」
トイレ神「うん♪もちろん条件はグーンと減らしたげる♪でもね?」
神「?」
トイレ神「神の悪戯の呪いを解く為にはぁ☆いくつかの『試練』を乗り越えなきゃならないのぉ♪」
神「試練?」
トイレ神「そもそも神の悪戯を解くための試練は『トイレの天使』が一人前の天使になる為に、誰もが避けては通れない道なの☆」
てん子「………」
神「誰もが避けては通れないかぁ。じゃあてん子さんと同じように、神の悪戯の呪いにかかっている天使が他にも居るってコトですか?」
トイレ神「うん♪誰にでもって訳じゃないケド♪まあ一口に神の悪戯といっても、呪いの種類は沢山あるの☆」
神「(なるほど。じゃあてん子さんにかかっている『神の悪戯』はその一部に過ぎないってコトか…)」
神「それで結局は神の悪戯を解くには、いくつかの『試練』を乗り越えなきゃダメな訳か…」
てん子「ちなみに試練とは一体どのような内容になるのですか?」
トイレ神「ん~いま詳しい内容は明かせないのぉ♪」
てん子「え?」
トイレ神「試練内容は一つ一つ乗り越える度に、告知されるようになっているのよ☆」
てん子「つまり…一つの試練を乗り越えないと、次の試練内容がわからない仕組みになっているのですか?」
トイレ神「そういうコト♪一つの試練に躓いてたら、一生呪いが解けないなんてコトもあるよぉ♪」
てん子「い、一生ってそんな…」
トイレ神「とにかく☆近い内に試練についての告知をするからしばらく待機しててね?」
てん子「は、はい…」
トイレ神「とにかく…近い内に試練内容の告知があるハズだからしばらく待っててね?」
てん子「は、はい…」
トイレ神「全ての試練を乗り越えたら、あなたも『一人前の天使』になれるし神の悪戯の呪いも解除されるよ♪だから頑張ってね~☆」
てん子「は、はい!頑張ります!」
トイレ神「うんうん♪試練の告知が来たら『二人で』頑張るのよ?」
てん子「え?ふ、二人?」
神「もう一人は誰が?」
トイレ神「とぼけちゃダメ~よ?もう一人は神ちゃんだよ♪」
神「え?俺?ってか試練って二人で受けなきゃいけないんですか?」
トイレ神「そうだよ?試練には『パートナー』の存在が必要不可欠なのぉ♪」
神「じゃあ俺がてん子さんのパートナー?」
トイレ神「もちろん♪まあパートナーでいられるのは、試練の期間限定だけどね☆」
神「しかし…なんたって俺がパートナーに?普通の人間なのに…」
トイレ神「きっと神ちゃんは、今後の試練を突破する『カギ』を握っているからだよ?試練は無差別にパートナーが選ばれる訳じゃないもん♪」
神「…俺がカギをねぇ…」
てん子「でも…神さまがパートナーの方が私は…」ボソ
神「え?」
てん子「な、何でもありません…」カアァ
トイレ神「ま、とにかく神の悪戯を解く試練についての説明は以上☆じゃあ神ちゃん?来週のデート楽しみにしてるねっ♪えへへ♪可愛いお洋服来てこなきゃ~♪」
神「(ふむ、やはり幼女にしか見えない)」
トイレ神「じゃあ二人とも?今後の試練頑張ってね~♪」
てん子「が、頑張ります…」
神「一応俺も。ところで俺そろそろ家に帰りたいんですが…(早く帰らないと巫女姉にお仕置きされる)」ブルブル
トイレ神「じゃあ私の『力』で神ちゃんのお家のトイレに飛ばしてあげるっ♪」
神「え?そんなコト出来るんですか?」
トイレ神「もっちろん☆だって私は神さまだもん♪トイレや尿意とかに関わるコトなら何でも出来るもん♪」
トイレ神「例えばぁこの世界の人達全員を強制的に『お漏らし』させちゃうとかぁ♪簡単に出来ちゃうのぉ♪」
神「な、なんという恐ろしい力…」
トイレ神「じゃあさっそく私の力を見せてあげる☆神ちゃんを神ちゃんの自宅トイレまでワ~プ~♪」ピッ
ドヒューン!
神「うわああああ!?」
「………」
てん子「(す、すごいですぅ…一瞬にしてこの場から神さまが消えたのですぅ)」
トイレ神「うふふ♪神ちゃんかぁ…これからも私を楽しませてくれそうな子見つけちゃったぁ♪」
【藤木家トイレ】
「………」
神「…ん?…ここは?ああ…俺ん家のトイレか。さっきまでトイレ神のトコにいたのに。確かトイレ神の力でワープさせられたんだったな…」
「…神…?」
神「…え?その声は」
巫女「…戻ってきたのですね…」
神「み、巫女姉!?」
巫女「…トイレの中で待っていれば…必ず戻ってくると思っていました」
神「巫女姉…ま、まさか、あれからずっとトイレの中で待っていたのか?」
巫女「…ええ…それで?…トイレの聖域には立ち入れたのですか?…それにてん子さんは…?」
神「ああ…話せば長くなるんだが…」
ドンドンドンドン!!
「み、巫女姉さん!?早く出てきてよ~…も、漏れちゃう…」
神「ち、千夏か…」
巫女「…とりあえずトイレから出ましょう…詳しい話は後ほど…」




