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3号神殿へ

エミリアは思い出そうとしていた。

自分が何故、封印されたのか……


(竜人 エミリア)

うーん……


(カナタ・サオトメ)

身に覚えはないのか?


(竜人 エミリア)

うーん……


(堕天神ルミナス)

当時の記憶とか?


(狐巫女 ユミナ)

何か思い出しません?


(竜人 エミリア)

そうだのう……



カナタが柄杓でマグマを掬いかける。


(竜人 エミリア)

熱い♡熱い♡熱い♡熱い♡


(堕天神ルミナス)

 【テラヒール】


(竜人 エミリア)

何するのじゃ!


(カナタ・サオトメ)

いや、ショック療法。

刺激を与えたら思い出すかなと。


(竜人 エミリア)

死んでしまうわ!


(堕天神ルミナス)

死ぬ気になったら何でもできるよ(暖かい目)


(竜人 エミリア)

限度というものがあるわ!


(狐巫女 ユミナ)

という事で、何か思い出しました?


(竜人 エミリア)

それがのう……って、マグマは要らんぞえ!


(カナタ・サオトメ)

遠慮するな、腐るほどある。


(竜人 エミリア)

そういう問題ではないわ!!


(堕天神ルミナス)

こっちじゃない?

 【ライトニングハードバインド】


(竜人 エミリア)

んびびびびいぃぃぃぃぃっ♡


(カナタ・サオトメ)

ダメか……


(竜人 エミリア)

だからそういう問題ではないわ!!



結局エミリアは思い出せず、心当たりが無いという事だった。


(堕天神ルミナス)

まぁ良いわ。

ちょっと手伝いなさいよ。


(カナタ・サオトメ)

こういう事だって。

 【インデックス】


(竜人 エミリア)

えっ?あ、あゝ……は?


(カナタ・サオトメ)

僕も"異世界からの転生者"だ。

この世界はそうらしい。


(竜人 エミリア)

なるほどのう。


(カナタ・サオトメ)

で、その後の話なんだけど。


(竜人 エミリア)

その後?あゝ、そうじゃのう。


(カナタ・サオトメ)

あっちで言う"中世ヨーロッパ"な文明水準なんだ。

これを近代レベルまで引き上げる。

で、その使用料や売り上げの2割という風に手数料を取る。

良くない?

飲める水が出て、汲み取り不要の上下水道。

馬車が通れればOKの道を整備。

農林水産物の質の向上と"ブランド化"による儲け。

娯楽の投入。

魔力で動く"魔動車"や"魔動バイク"の投入と専用走行場所、いわゆる"サーキット"の建設。

などなど、たんまり儲けて悠々自適生活ってどう?


(竜人 エミリア)

悪くないのう。


(狐巫女 ユミナ)

しかし、それでは弱者が。


(堕天神ルミナス)

そこは儲けた分を還元、でしょ?


(カナタ・サオトメ)

そう、貧民の救済ね。


(竜人 エミリア)

面白い、その話、乗ろうではないか。



という事で、その後の方針も決まったところで次の勇者との合流に向かう為に戻る。


(竜人 エミリア)

これはなんじゃ、今はこれが、いや、違うな。


(カナタ・サオトメ)

これは"自動車"、"異世界の乗り物"だよ。

これの魔力で動く"魔動車"を作るんだよ。

"誰が乗っても死なない安全装置"を付けてね。

ただし、死なない程度の骨折と脳しんとうや怪我はするけどね。

でないと無茶するのが出るでしょ?

周りはいい迷惑だし。


(堕天神ルミナス)

どうやって治療するの?


(カナタ・サオトメ)

専用の治癒室を作って、"ヒール"を発動させたら"テラヒール"が発動するようにする。

魔法陣でいくらでも調整できるでしょ。

まぁ、"サーキット"の場合、走行終了後は必ず治癒室で治癒魔法を受ける事を義務付けするし。

レース終了後はもちろんね。

まぁ、"テラヒール"なら古傷も治るから、そういう意味では"魔動車"とか買ってレースに参加してくるかも。

そしたら儲かるでしょ。

壊れたら修理や買い替えするし。


(堕天神ルミナス)

いくらで売るつもり?


(カナタ・サオトメ)

"魔動車"は金貨200枚、"魔動バイク"が金貨100枚。


(堕天神ルミナス)

完全に貴族価格ね。


(カナタ・サオトメ)

貴族の財力誇示にも使いたい。

その代わり、サーキット走行料は金貨1枚。

"魔石"も大きさによって安めに。

これぐらい貴族なら嗜めるよね?価格で。

"魔石"はその辺の水晶に魔力を充填する。

水晶は再利用する。

そうしたら価格を下げれるでしょ。

魔法陣で充填するようにすれば良い。

走行にあたっては、もちろん街中禁止で。

サーキットと街道のみで。

馬車との共存ね。

そしたら馬車の御者も失業しないでしょ?

運ぶのに馬車が要るし。

"ストレージ"あるなら別だけどね。


(堕天神ルミナス)

良い案ね。


(カナタ・サオトメ)

サーキットでのレース以外にラリーも開催するしね。

まぁ、サーキットレースが成功してからだけど。


(狐巫女 ユミナ)

楽しそう。


(カナタ・サオトメ)

楽しいよ。

それは約束する。

ハマると思う。


(竜人 エミリア)

お主ら余裕じゃのう。

その為には皆と合流し、悪魔を倒さないといけぬというのに。


(カナタ・サオトメ)

楽しみがある方がやり甲斐があるでしょ。


(竜人 エミリア)

たしかにそれは言えるのう。


(カナタ・サオトメ)

という事で、とりあえず場所を変えよう。

野営するでしょ。


(狐巫女 ユミナ)

あのコテージ?


(カナタ・サオトメ)

そうだね。

4人ならアレだね。


(竜人 エミリア)

アレとは?


(カナタ・サオトメ)

"魔動コテージ"。

快適だから期待して。

後、料理なんだけど、できればこの世界の材料を使いたい。

後々レシピを売るか、調理方法を教えて、売り上げの一部をもらうという方法をとりたいから。

今はこっちで用意したのを使うけど。

香辛料の大量生産をして広く広めたいしね。


(狐巫女 ユミナ)

料理なら私、得意ですよ?


(カナタ・サオトメ)

姫巫女様が?


(狐巫女 ユミナ)

姫巫女様だから、あまり遊べなかったから、ウチでできる事で気晴らししてたから。


(カナタ・サオトメ)

なら、"異世界料理"をバンバン出すから。

この世界でできるように改良して。

香辛料はできるだけ安くするように頑張るし。


(竜人 エミリア)

それなら国の中央と絡む必要があるのう。

大規模でやる方が良いんじゃろ?


(カナタ・サオトメ)

まぁ、そうなるかな……

それにインフラに手を出すならそうだよね。


(堕天神ルミナス)

良いんじゃない、どっかの国に肩入れするのも。

やる事がやる事だから、自然とそうなるよ。

それに、それなら王国とかの方が良いね。

共和国なら意見の取りまとめや利益の奪い合いで時間もかかって碌な事ないと思う。


(カナタ・サオトメ)

トップを取り込んだ方が早いか。


(竜人 エミリア)

そりゃそうじゃろ、頭を押さえてしまえば話は早いからのう。


(カナタ・サオトメ)

じゃあ、その線で行くか。



という事で、どこに腰を据えるか?という事を考える事になった。


(カナタ・サオトメ)

北から順にランドルフ帝国、ミランド王国、ガダルニア共和国、グランブル王国か。

ハイランド自治区は無しね。


(狐巫女 ユミナ)

なんでですか!


(カナタ・サオトメ)

あの大自然を潰す事になる。

それは避けたい。

娯楽とトイレなどは大丈夫なら入れるけど、あくまで自然重視で。

それに奴隷狩りがあるんでしょ?

自然が天然の防壁になってない?

あんなとこ、軍隊とか大規模な部隊は入れないし、足場も悪いからハンターとか入って来れないでしょ?


(狐巫女 ユミナ)

あゝ、そう言われると……


(カナタ・サオトメ)

整備した為に防衛能力が落ちるなんて事は避けないとね。


(堕天神ルミナス)

じゃあ、どこにする?


(カナタ・サオトメ)

国政による。

民衆に支持されて、善政を敷いてるところ。

できればグランブル王国であって欲しい。


(竜人 エミリア)

何故じゃ?


(カナタ・サオトメ)

守りやすいから。

悪魔の仕掛けてくるやり方が分かんない。

民衆を扇動するなら、一方から攻めて来られる方が守りやすい。

南北同時侵攻はやめてほしい。


(竜人 エミリア)

なら、ランドルフ帝国でも良いのでは?


(カナタ・サオトメ)

王国と帝国なら王国の方が善政敷いてそうな勝手なイメージ(半笑)


(堕天神ルミナス)

どっちも一緒なら?


(カナタ・サオトメ)

待遇の良い方(半笑)


(狐巫女 ユミナ)

俗世に塗れてる!


(カナタ・サオトメ)

後々の計画がやりやすい方が良いでしょ?


(竜人 エミリア)

それは言えるのう。


(堕天神ルミナス)

誰が治政してるの?


(カナタ・サオトメ)

うーん、そこまでは分からないね。

実際行って聞いて来いって事かな?


(堕天神ルミナス)

まぁ、そういう事か……


(竜人 エミリア)

治政は自分で見て来いという事じゃろう。


(カナタ・サオトメ)

まぁ、そういう事か。

という事で、3人目、ダークエルフの勇者と合流といきますか。


(堕天神ルミナス)

そうねぇ。

今度はどこかな?


(カナタ・サオトメ)

えーっと、神殿。

3号神殿神殿に封印されし勇者だって。

ん?2号神殿にエルフ、1号神殿にホムンクルス?

なんか集まってるぞ?

しかも封印されたのが780年前!

この時期、何かあったのか?


(堕天神ルミナス)

調べてみる必要があるわね。

で、どれから行く?


(カナタ・サオトメ)

神殿順に1号神殿から行くか。


(堕天神ルミナス)

いえ、あえて3号神殿からよ。

合流の順に意味があったらいけないから。


(カナタ・サオトメ)

なるほどな。

じゃあ、1号神殿は後回しに?


(堕天神ルミナス)

ええ、場所さえ分かればすぐ来れるから。


(竜人 エミリア)

順番があるなら、それに従う方が良いじゃろう。


(狐巫女 ユミナ)

神事でもあるからね、順番って。

それに従う方が良いと思う。


(カナタ・サオトメ)

ならそうしよう。

まずは3号神殿だ。



という事で、一行は3号神殿に向かった。


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