クーナ王国へ
とても短いですが
どうぞ
氷竜に乗った剣魔はクーナ王国へ向かい、今、バビロニア帝国領の上空を飛んでいる。
季節は冬。バビロニア帝国は真っ白い雪に覆われ、川は凍り、海も一部凍っているみたいだ。
「ゔぅ…ひょーちゃんの背中も冷たいけど寒いよぉぅー」
「我慢しろ…というかお前の精神どちらかというと女よりだったんだな」
剣魔は其の後男だと思っていたと続けたが、それを聞いた聖竜は"ひどい"以外の言葉を発しなくなった。
それを見た剣魔はまだ子供だなー、と思いながら周りを伺う。
「せーちゃんも拗ねたらダメだよ」
「「ひょーちゃん(お前)は黙って(ろ)」」
氷竜は2人にダメ出しされ、ぐすんっと嘘泣きをしている。
「そういえば、今帝国領上空なんだよね?」
「そーだよ」
氷竜は聖竜の真似をしてかそう言ったが、いちいち気にしていると面倒なので今回は置いておく。
「最近小競り合いがあったみたいだけどどんな状況かわかる?」
「えーっと、なんかバビロニア帝国とクーナ王国の国境に十字架の形をした運河と十字架の塔が建てられている」
氷竜がそう言うと、剣魔は下を確認した。
確かにそのようなものが確認できた。
下では、今も帝国軍と王国軍が戦争を行っていた。
「よし、氷竜。突っ込め」
「んな無茶な!?」
氷竜はそう言うが剣魔はそれを曲げない。
「せめて氷の世界にしろならいいですけど」
「んじゃあそれで」
剣魔がそう言うと、氷竜は羽ばたき以外の動きを止め、口に魔力の圧縮したものを蓄えて行く。
「発射!!」
剣魔がそう言うと同時に光線は塔に命中し、その余った余力がクーナ王国の方へ飛び、次々にクレーターを作っている。
「これであの気持ち悪い十字架の塔を潰せーーってはぁ!?」
十字架は傷ひとつなく、少々傾いたが、なんともなかった。
「僕の光線が…」
氷竜は絶句している。
「ひょーちゃんの光線と言ってもせーちゃんの方の光線の方が強いよ」
聖竜はそう言って同じく放った。
光線は十字架を破壊しようと十字架の真ん中部分を貫こうとするが…
「うそー!?深い穴が出来ただけ!?」
「落ち着け。今度は俺がやる【吸魔】」
剣魔は塔に宿っている魔力を吸収して行く。
すると、徐々に塔は寂れて行き、やがては通常の岩でできている塔に成り下がった。
「よし、氷竜。突っ込め」
またその台詞を言い、氷竜を剣魔が突っ込ませようとした。が、言われるまえに氷竜は謎の塔を蹴りで破壊していた。
「少し、嫌がらせでもしておくか」
剣魔はそう言って悪どい笑みを浮かべ、あるものを作り始めた。
(鎌、鎌、鎌…♪)
剣魔は心の中でそう連呼しながら、鎌の形をかたどって行く。
「出来た♪十字架が死神の鎌にだいへんしーん♪」
剣魔はそう言うと、最後におまけと鎌の尖っている鋭利な部分に赤色の液体(絵の具)をつけ、去って行った。




