そして…
剣魔は天龍と別れた後、約1年をかけてようやく、全ての龍と契約し終えた。剣魔はその疲れを癒そうと1人で温泉に浸かっていたのだが...
「なんか水かさが上がってきているような…」
剣魔が地味にそう言っていると、本当に1cm単位ではなく、また10cmぐらい上がった。
その時、剣魔の後ろにはある生き物がいた。その生き物はイヒヒヒヒと笑いながら剣魔の頭の上に翼をかざす。
そしてーーバゴンッ
「ったーい!?」
(えぇぇぇぇなにこの温泉勝手に水増えるは、上から落石降ってくるは…)
「これ一般人だったら死んでたな…」
そんな剣魔のつぶやきを聞いていた生き物は"ちっ"と舌打ちして今度は穴を掘り始めた。
ドガガガガガガガガガガガ…
(なんかおかしい後ろに何かいるのか?)
剣魔はそう思って後ろを見ると、工事している聖竜の姿があった。
だが、聖竜は気づいていなかった。剣魔に見つかっていることを。
(ぐふふふふこれでどうだぁーっん?あれ動けないどうして?)
「ふふふふふふ…あははははははははは…はあ、これはどういうことかなぁ?聖竜くーん?せつめいしてくれないかなー?」
聖竜はその声を聞いて、今どんな状況かをすぐに察知した。
聖竜はその声にびくびく震えながら、無言を突き通そうとする。
「へぇー説明できないんダァ?ならもう聖竜くんの大好きな食べ物、プリンは作らなくていいよねぇ?」
剣魔がそう言うと、聖竜はガバッと水面から顔を出し、超早口言葉を言ってなんとか説得をしようと試みている。
「なんて言ってんのかきこえねぇや。まあいい。出るぞ…っと待て。お前はこの穴をなんとかしてからだ」
剣魔は聖竜を置いてって温泉を出、服をきてから今いる氷竜のおひざもとで何かオブジェなど購入している。
ちなみに、ここではお金で帰るのではなく、食べ物で買えるのだ。まあ、物々交換みたいなものだが。
「主ー!!待って〜」
「え?お前誰?」
「ひどいなぁー聖竜ですよ!聖竜♪」
剣魔はそれを聞いて"はい?"と言ったが、契約証は同じものだったので理解した。
剣魔的には今から山をおりたいがと思っているが、天候がそうもいかない。天龍の仕業なのかそうでもないのかもわからない。
「聖竜、仕方ないから氷竜んとこ行くぞ」
「はーい♪」
剣魔と聖竜は氷竜のいるところへ向かって行った。
氷竜のところに行った2人は雲海を見ながらあることを氷竜に告げていた。
「氷竜…もう、飛べるか?」
「もちろん。クーナ王国まで21000kmだね?それなら5時間で着くよ。いく?」
「でもいいの?ひょーちゃんの魔獣たちじゃ冒険者が来たら太刀打ちできないよー?」
聖竜が氷竜にそういった。
氷竜はそう言う聖竜を見て笑った。
「問題ないよ。基本ここは聖域として誰も入れないから。そんなことより聖竜君…いや、せーちゃんでいっか。せーちゃん、乗る?」
氷竜が聖竜にそう言ったが、聖竜はこういった。
「ひょーちゃんの背中冷たいからいやー!」
これを聞いた氷竜の笑みが固まり、のちに氷竜は落ち込んでいた。
そんな氷竜を慰めるためにか剣魔は氷竜の横に立った。
「聖竜はあんなこと言うけど大丈夫。そこんとこ俺が魔法でなんとかするからな!気にするな」
剣魔はフォローをするつもりで言ったのだが、氷竜はさらに落ち込んだ。
「結局人の力を借りているじゃないか」
それを聞いた剣魔はどうするか迷ったが、結局は聖竜を説得して剣魔達はクーナ国へ向かって行ったのだ。
まだこの話に付け足すつもりですが、これで一回投稿しておきます。




