↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
綺羅と嘘とその先  作者: 蛍灯 もゆる
綺羅の承
PR
44/102

それは、かのうせいのもんだい


「ありがとうございました」


空いたテーブルを片付けながら、雪之丞は思考に沈む。

青柳から頼まれた、依頼。

必ずしもうまくいくとは思っていなかったが、月末になればこの店で働き始めて二カ月になる。

特に報告できるようなこともなければ、これから報告できそうだという予測も立たない。

そろそろ、成功の可能性はないのではなかと思い始めてもいた。

実際、緑川のあの台詞が、ふと気づくと頭に浮かんでいる。

因果応報、という言葉は確かにあって、それでも、傷ついたらそれは誰かを傷つけていいことにはならないことくらい、良く知っていた。


「諦めましょうか」

「なにを?」


無意識に零れていたらしい言葉に、曲を弾き終えた春真が振り向く。


「すみません。独り言です」

「そう? なんか元気ないね」

「そんなことありませんよ」

「リクエストもないし、雪さん何か聞きたかったら弾くよ」


軽やかに鍵盤をたたいて見せて、春真は他のお客に聞こえないようにこっそりとそうささやいた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。