chappitre 27 Kaido
Elfiorはその刃を彼の方向へと投げ放つ。しかし相手は素早く後退し、難なく回避した。
次の瞬間、彼は右手を突き出し、恐るべきエネルギーを放つ、巨大な黒雷の球体を形成する。雷鳴のような音を立てながら脈動するそれを、彼は一直線にエルフ皇帝へと放った。
Elfiorは目を閉じ、迫り来る破滅を受け止める覚悟を決める。
――その時。
一つの影が突如としてElfiorの前に現れ、右手一本でその黒雷の球体を完全に止めた。
その手は揺るがず、微動だにしない。
男は左手で剣を抜き放ち、そのまま力任せに遠くへと投げ飛ばす。
直後、轟音とともに爆発が起こり、濃密な煙が周囲一帯を包み込んだ。
静寂の中、男は落ち着いた動作で剣を振り、黒い煙を切り裂くようにしてかき消す。
そこに立っていたのは――
Humania最強の将軍、Kaidoだった。
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正確な動作で、彼は二本の剣をそれぞれの魔法の鞘へと納める。
その鞘の一本一本に、刃が宿っている。
一瞬たりとも無駄にせず、彼はElfiorを安全な場所へと移動させると、閃光とともに姿を消した。
次の瞬間、全力疾走のまま再出現し、Proto Empereur 2へ一直線に迫る。その眼には、戦意のみが宿っていた。
PROTO EMPEREUR 2
「貴様……何者だ?」
KAIDO
「俺は闇を殺す光。
黒を断つ者だ」
ELFIOR
「彼こそが、この世界最強の剣士!
Kaido――Humaniaの将軍だ!」
刹那。
Kaidoは敵の目前に出現し、腹部へ強烈な一撃を叩き込む。
Proto Empereur 2の体は、勢いよく後方へ吹き飛ばされた。
Kaidoは即座に構えを取り、再び突進する。
宙を舞うProto Empereur 2の上空へと瞬間移動し、その頭部を掴み、天へと投げ上げた。
敵が地面へ落下する直前、Kaidoは脚力を使って跳躍し、相手を追い越すと、渾身の肘打ちを顔面に叩き込む。
その衝撃は凄まじく、地面に巨大なクレーターを生み出した。
倒れたまま、Proto Empereur 2は右腕を持ち上げ、巨大な黒雷の球体を形成し、Kaidoへと放つ。
その時、Kaidoはまだ空中にいた。
彼は二本の刃を抜き放ち、攻撃へと真正面から突っ込む。
KAIDO
「型・第三――
《闇の消失》!」
黒雷の球体を真っ二つに斬り裂き、そのエネルギーを刃に吸収する。
Kaidoは勢いを止めることなく、そのまま敵へと迫った。
KAIDO
「型・第六――
《闇の断首》!」
正確無比な動きで、二本の剣を交差させる。
Proto Empereur 2の首は切断され、重い音を立てて地面へと転がった。
Kaidoは静かに剣を鞘へと戻す。
ELFIOR(愕然として)
「……信じられない……」
――だが、その瞬間。
Kaidoは、黒雷を纏った強烈な拳を受ける。
彼は前腕でその一撃を受け止めたが――
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――しかし、Kaidoはその衝撃で数メートル後方へと吹き飛ばされた。
Elfiorは膝をつき、呆然とする。
確かに、自分の目には敵が真っ二つに斬られたように映っていたからだ。
Kaidoは即座に起き上がり、構えを取り、攻撃が放たれた方向を鋭く見据える。
KAIDO
「なるほど……
分身操作か?」
PROTO EMPEREUR 2
「その通りだ。
俺の分身、楽しめたか?
おかげで貴様の力を観察できた」
KAIDO
「俺の力だと?
分身相手に、俺は三割も使っていない」
ELFIOR
「三割……!?
道理で、軍を必要としないわけだ……」
Kaidoは二本の刃を抜き放ち、圧倒的なエネルギーを解き放つ。
その力は周囲一帯を呑み込み、空気そのものを震わせた。
彼は力を一点に集中させ、破滅的な一撃を放つ。
KAIDO
「型・第九――
《破滅の力》!」
PROTO EMPEREUR 2
「また会おう……
ザンショウカイ!」
Proto Empereur 2は呪文を唱える。
だが、消失するその直前、Kaidoの攻撃が正面から直撃した。
次の瞬間――
Proto Empereur 2はTaragorの極秘研究所に再出現する。
彼は即座に治療用のカプセルへと収容され、深い傷を癒やされていった。
ELFIOR(なおも困惑して)
「どうして……あの術を使えたんだ……?」
Kaidoは静かにElfiorへと歩み寄り、そっと抱き寄せる。
目を閉じ、その温もりで痛みを鎮めるかのように。
やがてKaidoは、エルフ皇帝を慎重に抱き上げ、敬意をもって運び、Humaniaへと向かう。
立ち去る直前、彼はドワーフの皇帝と視線を交わし、その勇気を称えるように、静かに頭を下げた。
それ以上、言葉はない。
Kaidoは決意を胸に、歩みを進めていった。




