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日本side-6 極道オヤジの場合
日本に残されている人達の外伝、日本side(短編)シリーズです。
東日本で極道の最大勢力を誇る赤城会。
その中でも幹部を任されている堂本組組長とは俺のことだ。
もう六十も後半に入っているのでそろそろ後継者を考えようとしていた頃、あのガキに出会った。
顔に刀傷があり明らかにカタギじゃない俺に、あいつは俺を見るなり「犬好きな人に悪い人はいないと思うので学級新聞の取材させてください!」と言ってきた。
ペロペロスというあいつのふざけた名前の犬をついチラッと見てしまったせいだ。
なぜ一瞬しか見ていないのに俺が犬好きだとわかったのか。
しつこいのでさすがに組に連れて行けば怖がって諦めるだろうと思っていたら、あいつはいつの間にか他の組員に可愛がられるようになっていた。
俺自身も、気まぐれであいつを誘った将棋が楽しくてついまた来いと言ってしまった。
それからたびたび組に遊びに来るようになりやがった。
まったく、ここまで肝の座ったやつは亡くなった息子夫婦以来だ。
……今度俺の孫娘と会わせてみるか。
そうすりゃうまくいけばあいつは俺の後継。
……くくくっ、想像するだけで笑えてきやがる。
俺もすっかり絆されたもんだ。
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