第1章-13 お風呂は一人で入りたい派
「ほえ〜」
初めて貴族の屋敷のお風呂を見た僕は、ついつい間の抜けた声を出していた。
映画とかで貴族のお風呂は見たことあったけど、実際に見るとその広さに圧倒される。浴槽だけで学校のプールくらいはありそう。
「お一人で入られるということでしたので、残念ではありますが……なにかありましたら外にいる者をお呼びください」
なにが残念なのかは分からないが、隣でいそいそと執事服を脱ぎだしたのを止められて本当によかった。
僕もお年頃というやつなので誰かとお風呂に入るのは照れくさいのである。
お風呂の中に入るとすぐそばに道具が色々と置かれていたので、まずは身体を洗うとしよう。
湯船に入る前に身体を綺麗にするのはとても大事なことだと、子どもの頃から通っている近所の銭湯でおじさんおばさん達に教わったのだ。
「さて……ステータスオープン」
身体を洗い終わって湯船を堪能しながら、改めてステータスを確認する。
さっきは色々とあって細かく精査出来ていなかったから気になっていたんだよね。
「この称号がよく分からないな。結局なんなんだろう……ん?」
そう思ってなんとなく称号が書かれている部分に触れると、補足説明のような物が表示された。
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・たらしの権化(関わった相手を無意識に……これ以上はR18)
・クルネの主(異世界ツアーガイドであるクルネの主。……これ以上はR18)
・羽毛の加護(閲覧禁止)
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「……読まなきゃよかった」
補足説明を読んでもよく分からないことはたまにあるが、後悔するパターンは初めてだった。
R18ということは僕はまだ四年は読めないということか……。
この四年という時間は子どもである僕にとっては永遠にも感じられるほどの長さに思えるけど、父さんによると成人してから以降の時間は一瞬に感じるそうだ。
「どうしよう……他のも触れたら補足説明が出るのかな。
なんか見たくない気もするけど見てみるほうがいいのかな」
しばし悩んだものの情報はやはり必要だと自分をムリヤリ後押しし、ええいと触れてみる。
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筋力 500(キングハムスターの100倍)
知力 400(キングリスの100倍)
体力 400(キングウサギの100倍)
速力 500(キングネコの100倍)
魔力 900(キングキツネの100倍)
運力 8000(トップアイドルの3倍)
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なんか比較対象が小動物みたいなのばかりでわかりにくいなぁ。
しかもほとんどにキングが付いてるけど、こんなの地球にいるのかな?
それにトップアイドルって……小動物系アイドルってこと?
アイドルだけ倍率が低めなんだけど、これは分かりやすいのだろうか?
どれもこれもいまいち現実感が無くて、なんとも言いにくい比較相手だ。
「えっと、スキルの方は……と」
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エクストラスキル:ツアー本(成長率3%)
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成長率ってことは、これからも色々とページを見つけていけばいいってことなのか。
残り97%だとするなら先は長そうだ。
さてもう少し色々と調べたいところだけど、だいぶゆっくりしてしまったのでそろそろ出よう。
お風呂の外で僕を待っていてくれる人もいるようだしね。
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