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凄い加護を貰いましたが、私の夢はラーメンですよ女神様!  作者: 千両
三章 ノチアの為の工房作り

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49 念願かなって

「ルキラ、スライム麺用の液体を取ってくれるかしら?」

「ぐふふ。さあ、混沌を煮詰めし魂の結晶。受け取るがいいわ」

「ううー、もしかしたらラーメンが完成するかもしれないって思うとドキドキするわ」

「ぐふふ。共に天使の舞い降りる瞬間に立ち会いましょう」


 ルキラの家族同士の話し合いは成功に終わった。

 まだ少し家族に対しても人見知りは残っているけど、普通に朝の挨拶をかわせるようになっていた。


 そして、私はついにラーメンの麺作りに挑戦することに決めた。

 何度も作ったうどんの工程に、ルキラの開発した液体を加えるだけだが、緊張はしてしまう。

 慎重に小麦と水を厳選する。

 強力粉だの軟水だの、前世では聞いたことはあっても意識したことはなかった。

 しかし、それによって麺の固さや出汁の出方が変わるのは、この世界に来てからの悪戦苦闘で学んだ。

 うどんにしかならなかったけど、生地を寝かせる時間やコシを出す方法など、私のここ何年間かの試行錯誤の時間は、決して無駄ではないかった。


 スライム液を加えて丁寧に混ぜ合わせる。

 指先を立てるように、最初は押し付けずにサックリと。

 水分が生地に行き渡ってきた所でコネていく。

 形を整えたら、一旦生地を寝かせる。

 濡れた布巾で包み、蓋をしっかり閉めて密封する。


「ふー。ここまでは良し」

「ぐふふ。まるで神が庭園を散歩するような手際ね」


 待ってる間に麺を茹でるためのお湯も沸かしておく。

 さすがに生地を足で踏むのはルキラの前ではできないので、テスラさんに頼んで麺棒を持ってきてもらい伸ばしていく。

 中華包丁で生地を均等になるように慎重に切った後に、軽く揉んで湯に落として茹でていく。


「お願い! ラーメンになって」


 少し太くなってしまったので湯で具合を確認しながら三分ほど茹でる。

 茹でている時点で、黄色味がかった麺に私のテンションが上がっていく。


「麺が……ちじれた……」

「ラーメンの麺になったの?」


 私の反応につられたのか、ルキアも興奮している。

 麺を零さないように湯を切って皿に掬い上げて一口食べた。


 ゴクリ

 私の横でルキアが唾を飲む音が聞こえた。


「……ああ、ラーメンの麺だ」


 皿に盛られただけの味付けもされていない麺。

 それでも私に待ちに待った味だった。


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― 新着の感想 ―
スライム液は、つまり灌水の代わりなのですね。 湯切りは、平ザルのような道具が欲しかったですね。 いよいよ、ラーメン実食!(長かった……)
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