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凄い加護を貰いましたが、私の夢はラーメンですよ女神様!  作者: 千両
三章 ノチアの為の工房作り

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31 ノチアのルーティーン

 デッカが中華包丁を作ってくれる事になった。

 私は喜んで完成予想図をデッカに渡すが、試行錯誤したいとの事で、完成まで一週間は待って欲しいと言われてしまった。

 私としても念願の包丁なので、素直に受け入れて待つことになった。


 次の日、私は楽しみから少し早めに目が覚めてしまった。

 いつもより早い時間だったが、いつものように修練場に行くって軽く汗を流す。

 修練場には数人がすでにいて、軽く汗を流していた。


「ノチア様、今日は早いのですね」

「ええ、楽しみなことがあるから、興奮して目が覚めちゃってみたい」


 いま汗を流しているのは、夜間の巡回をしていた騎士だ。

 ここで一度しっかり汗を流して、水で体を洗って寝るのだ。


 しばらく剣を振っていると、アイラも剣を持って修練場に来た。


「酷いじゃないかノチア、一人で行ってしまうなんて」

「ごめん。早く起きすぎちゃったから、悪いと思って」


 そうして、二人でしばらく振った後、私達も水で体を洗う。

 初めての頃は、お湯を沸かしていたが、私が水で体を流しているのを見てから、アイラも一緒に水で体を洗っている。

 なんだか修行のようで嬉しいんだとか。


 体をしっかり拭いたら朝食になる。

 家族全員とアイラでご飯を食べて、この時に今日の予定を話し合う。

 私の予定はアイラと歴史の勉強だ。

 王都でも家庭教師をしていたヴァネッサさんの指導のもと、ラウメ領の王国の歴史や語学、算術などをさせられる。

 私は弟妹が出来るまでは一人娘だったので、領地経営のイロハも早いうちから学ばされていた。

 前世の知識があるので計算は得意で、早く課題が終わった時などは、町に行かせて貰えた。


 大体、昼の十時から十五時くらいは好きなことに使う時間になっている。

 私とアイラはこの時間に町に行ったり、教会でシンバさんやギースさんに教わっている。


「ふあー。そろそろお昼寝の時間ね」

「今日は晴れてて気持ちが良いから、孤児院の子たちと寝ようか」


 ラウメ領は十四時前に一回仮眠を取る習慣がある。

 仮眠を取って、起きた後にお昼ご飯を食べるのだ。

 起きてから食べるので、二度目の朝食のようだが、夕食までの時間が短いので量は少なめだ。


「そういえば、ツテゾのところにはいかなくていいの?」

「もう研究は一段落したからね。いまはひたすらポーション制作だよ。王都からも助っ人が来てる。ボクがいたら逆に邪魔になるのさ」


 それでも、ツテゾのポーションにはまだまだ実験したいレシピがあるで、なんだかんだで研究好きなアイラは、ポーション作りが落ち着いたらまた行くだろう。


「さて、そろそろ館に戻ろうか」

「うー。やりたくないな~」

「ダメだよノチア。令嬢の嗜みは義務さ」


 教会でご飯を孤児の子たちと食べた後は、館に戻って令嬢の振る舞いの訓練をする。

 ダイア領から帰った後に、忘れないように行うようになった。

 二日おきに内容がダンス、マナーと礼儀作法、刺繍と変わっていく。


 今日はダンスの練習だ。

 アイラが男性役を努めてくれるが、私は正直ダンスが好きではない。


「あああ~。刺繍だったら母様と出来るのに」

「そんなこと言って、ノチアは弟妹に話しかけてるだけじゃないか」


 それが終わったら夕食前に朝学んだ学問を父様に披露する時間がある。

 この世界は魔石で火を起こしたりするが、明かりはクズ魔石で簡単に灯せるので、意外と夜遅くまで活動するのだ。


 二十時くらいに夕ご飯を食べて、部屋に戻ってアイラと寝る前の1時間くらいおしゃべりしてから就寝だ。


「ああ~、早く中華包丁出来ないかな~」


 私は、弟妹が生まれるまで内緒で置いてある丼を見ながら目をつむった。


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