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凄い加護を貰いましたが、私の夢はラーメンですよ女神様!  作者: 千両
二章 器を求めて

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17 ピーちゃん討伐作戦

 いよいよ作戦が開始された。

 複数の場所から魔法が上がり、光と軽い炸裂音を響かせた。

 ピーピンバードはすぐにそれに反応したようで、複数匹が巣から飛び立つ。

 しかし、向かおうとするとまた別の場所で魔法が上がる。

 そして、すかさず別の所で魔法が上がる。


 ギャアギャア!


 煩わしそうな声でピーピンバードが鳴くと、巣に残っていた数匹も飛び立った。

 すでに巣を出ていた奴も合流しだして、数が増えていく。

 しかし、冒険者の連携は完璧で、どこにも狙いを定めることが出来ずに右往左往するだけだった。

 大きさも相まって、空を埋め尽くすような勢いだが、明らかに怒りが溜まっているのか、判断力を失っているようにも見える。


「ノチアちゃん、そろそろ行くよ!」


 テスラさんが私の肩を軽く叩いて合図する。

 私はすぐに走り出して中央の卵に近づいた。


 ギャギャア! ギャア!


 一匹のピーピンバードが卵に近づく私達に気がついたようで、威嚇のような声を出す。

 すると、飛び回ってた全てが一斉に卵に近寄る私達に押し寄せた。


「来た!」

「任せるっすよ」


 テスラさんが腰の武器を抜いた。

 私はてっきりナイフだと思っていたが、テスラさんの武器は、節のある警棒の様な形をしていた。

 ピーピンバードに向けてそれを構えると、武器の節が切り離されて飛んだ。

 そして、魔法陣のような模様が浮かぶと、飛んだ節が横に広がり盾の変化する。

 ピーピンバードはそれを避けることが出来ずに打つかる。


 ギギェッ


 テスタさんの攻撃(?)によって、向かってきたピーピンバードが次々と盾によって吹き飛ばされていく。


「今だ! 撃てぇ!」


 その混乱を見逃さずに、周囲に待機していた騎士たちが一斉に弓を放ち魔法を浴びせる。

 空を完全に押さえられたピーピンバード達は成すすべもなく、倒されていく。


 ガリッ!


 私のすぐ近くに、その中でも一番大きい個体が降り立った。

 大きさから言って、この群れのボスなのかもしれない。

 その瞳は怒りに燃えていた。

 一番弱そうな私だけでも仕留めるつもりなのだろう。


「いいわ、来なさい! アイラの必殺技で倒してあげる」


 私はシンバさんから教わった歩行術で、一瞬で最高速まで加速する。

 そして、その勢いのままボスの体の下に潜り込もうとする。

 それを察知したボス個体が羽ばたいて後ろに飛んだ。

 躱されて今の私は無防備だ。

 ボスが隙かさずに私へクチバシを突き出す。

 私は体を捻ってそれを躱すと笑ってボスに言った。


「言ったでしょ。必殺技で倒すって」


 捻じった体に力を溜める。

 イメージは巻かれたゼンマイ。

 溜めた力を解放すると、コマのように体が回転する。

 そして、突きを躱されて無防備になったボスの首めがけて打ち込む。


「名付けて、五連アイラ斬よ」


 非力な体とは言え、寸分たがわぬ場所に五回の斬撃を叩き込む攻撃は、ボスの命を確実に刈り取った。


「やるっっすねノチアっち。思わず守るべきか迷っちゃったっすよ」


 そう言われて肩を見ると、小さな盾が浮かんでいた。

 私の攻撃の邪魔にならないように気を使いながら守ってくれていたようだ。


「守ってくれてたのね。ありがとう」

「鉄壁の名は伊達じゃないっすよ」

「あっ」


 流石に無理があったのか、少しフラついてしまった。


「魔物の処理は我々が行いますので、ノチア様は戻られてください。アイラ様も心配されていると思われます」

「はいはーい。ウチが責任もって送り届けるっすよー」

「いいの?」

「ウチ、魔物の処理とか超苦手っす。護衛を口実に逃げるっすよ」


 うっしっしと笑う姿に私も釣られて笑ってしまう。

 ピーピンバードで出汁が取れたら良いな⋯⋯。

 そんな事を思いながら私はアイラの元に急いだ。

面白かった! 続きが気になる!

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