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裏庭の井戸


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考え込んでいるハンナとともに厩舎を出てふたりで並んで裏庭の方へ向かう。

演武場に寄りたいと言うとハンナも一緒に行くと言い出したからだ。

演武場に向かうには、厩舎の奥から城の壁に沿って裏のほとんど手入れされていない日当たりの悪い場所を歩かなければならない。

使用人もあまり通らないような場所だ。


ゆっくりと歩いていると、古びた井戸にかかっているバケツが濡れているのに気づいた。


「井戸に水が湧いているのか。昔は枯れていたがな」


「え?ああ。ほんとですね。この井戸、ここに来た当初は空井戸だったような気がしますけれど。使われている感じはしませんでしたね」


「枯れた井戸がまた復活するっていうのはよくあることなのか?」


普段あまり井戸をまじまじと見たことはなかったが今何だか妙に気になり目についたのだ。


「バケツが濡れたあとがありますものね。ニアにいつから使えるようになったのか今度聞いておきます」


「ああ。そうだな。俺も侍女に聞いてみよう。そうだ。今度、ふたりで馬乗りで遠出しないか?」


「え?」


「君の乗馬の技術を今日見た。競争しないか?」


半分本気で半分は口実。

ふたりでいたいだけだ。


「本気ですか?」


戦闘モードの顔になってくる。

この顔がたまらない。


「俺も久しぶりにダンと思いっきり走りたいからな。今度晴れの日の午後だ。いいな」


「望むところです」


このときはこの井戸が後々重要な役割を担うことになるとは思ってもみなかった。

お読みいただきありがとうございます。

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