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キングスフォード公爵家の内情2

ところがである。

まったく返事もないまま一日が過ぎ、夕食の席で問い詰めてやろうとしたが席にも現れず、聞いてみると王都に用事があって三日間留守にするというのだ。


留守にするならそう言っておいてほしい。

ここに留まって親代わりをしろと言っておきながら何の説明もなく三日間留守ですって?

どんな無責任な男なのよ!天下の公爵様じゃないの?


メラメラと怒りが沸き上がるのを耐えながら、せっかくこんなにおいしいんだからと味わいながら食べていく。

双子はだまって黙々と食べていたが少しくらいならいいかと思って話しかけてみた。


「ふたりは今日は何をしていたの?」


そうしたら、どうだ?

びくっと肩をふるわせてふたりで目を見合わせると、どうしたらいいかわからないというふうにもじもじとし始めたではないか。


「どうしたの?」


声をかけてみるが、使用人たちは無表情でこのやりとりを見ている。


「あ、あの……食事のときは話をしたらいけないんです」


まあ。

誰がそんなことを?


また先の公爵閣下かしら?

昨日の雰囲気からするにウィルバートがそんなことを言うとは思えない。


だが、誰に言われたのか聞けるような雰囲気ではないわね……。


「そう。ごめんなさいね。おばさん知らなくって。じゃあ黙って食べましょう」


双子はこくっと頷いた。


そしてほっとしたようにまた静かに食事をしていった。


やっぱりおかしいわ。この家。

双子に対して厳しすぎるし、使用人たちの雰囲気がおかしい。


食事を終えたら早々にひきあげていく双子を見送りながら、ハンナは誰かに問い詰めたくてうずうずしてきた。


どう考えてもおかしい。

使用人たちも、そして双子も。


何かを隠しているような気がしてならない。


だが、ここで誰に問い詰めるというのだ。


まぁいいわ。

明日ヤーコンとやらに掛け合ってやる。

ウィルバートがいないのならむしろ好都合。

ヤーコンしかいない執務室になら行きやすいではないか。


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