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古びた日記帳

かなり長い間庭で遊んだあと、一緒にディナーをいただいてから、双子を部屋に送り届け、ハンナ自ら寝かしつけると部屋に戻ってようやく一息ついた。

疲れたけれど双子の笑顔はすべてを帳消しにしてくれる。

子どもの笑顔はいいものだ。


明日中にフィーネの次の侍女を見つけなければならない。

今日はニアに手伝ってもらったからいいけれどずっとそういうわけにはいかない。

フィーネの次の侍女をさがしてもらうよう明日ウィルバートに交渉しなければ。


ベッドにごろんと横になって考えていたらふと日記を書きたくなった。

伯爵家では毎日つけていたし、ここに長く滞在するなら日記用のノートを購入しなければならない。

明日それも相談してみよう。


あ、でも……。

ハンナは起き上がると机の引き出しを下から順に開けていく。


何かないかなと思ったのだ。

使っていないノートとかあればそれを使えば済むんだけど……。


と……、分厚いノートを発見した。


おっ!と嬉しくなる。探してみるものだ。


それにしてもこんなの昨日あったかしら?

何か古くて豪華なノートだけど……。


金のモールがついておりもともとは高価なものだったのだろうが、結構古びていて昔の百科事典みたいだ。

だが、中をめくるときれいな白い紙だった。

何も書いていない。


まさに日記用のノートかもしれない。


思い切って使っちゃおう。

この引き出しにずっと入っていたのに誰も使っていなかったわけだし。いいわよね?

日記は必要よ。


ハンナは勝手に理由をつけてペンをとるとすらすらと書き始めた。


【六月二十一日 晴

 今日は庭で双子たちと昼から散歩をして過ごした。マンドルがやってきてジャックをくんくんするのでジャックが草を引いてあげたらハムハムたべていた。双子は目をキラキラさせていた。少しは子どもらしくなってきたかな?明日も散歩しよう。そうだ。侍女のフィーネは双子の侍女担当をはずしてもらうよう明日ウィルバート閣下に言わなきゃ。誰かいい人材がいればいいけど……】

 

つらつらと思いつくまま、それだけ書くとパタンと閉じて『秘密の引き出し』を開きその中にあった鍵付きの引き出しにしまった。昨日入れておいた一枚の紙も日記に挟み込み、引き出しに鍵をかけてしまい込む。


これでよし。


そしてここに来た時に持ってきた大きなキャリーバッグの一番奥にしまってあった手紙の封筒を取り出す。

ビアンカから来たものだ。


中を開けて読み返してみようと思った。

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