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第十一章:対決(2)

「銀狼」は、人生を大きく変える重大な決断を下したかのように、神崎 蓮をじっと見つめた。次の瞬間、その身体から幻想的な銀白色の光がほとばしり、きらめく金色の絆となって二人の心を結びつけた。神崎 蓮は目の前の幻想的な光景に呆然と立ち尽くしたが、頭の中にシステムの通知音が鳴り響き、ようやく我に返った。

「ピコン! 宿主、初めてのペット『銀狼』のテイムに成功しました! ペットに名前を付けられます。初めてペットを所有した実績を解除したため、スキル『クイック召喚』と『命令』を獲得しました」

銀狼の目には決意と絶対的な服従の意志が宿っていた。その瞳を見つめるうち、神崎 蓮の胸には不思議な親しみが湧き、出会ったばかりのぎこちなさがすっかり消えていった。彼は困ったように微笑み、銀狼をそっと揺れる焚き火のそばへ引き寄せた。銀狼が抵抗しなかったので、彼はごく自然に、その柔らかな厚い毛並みを抱き寄せた。夜の残り火と変異生物の体温が織りなすぬくもりに包まれ、神崎 蓮はいつの間にか深い眠りに落ちていた。

一方の銀狼は、突然引き寄せられ、ぎゅっと抱きしめられた瞬間、心臓が飛び出しそうなほど驚いた。この「クソ主人」はあまりにも自然に振る舞うため、心の中にかすかな恥ずかしさまで込み上げてきた。神崎 蓮が偶然テイムしたこの銀狼が、誇り高き銀狼族の高貴な王女の一人だとは、誰も思うまい。大勢の民の前では威厳に満ちた存在が、今や人間の腕の中におとなしく収まり、小犬のように扱われているのだから。

「お前……ま、まあいいわ。今日だけ特別に許してあげる! 次にこんな無礼なことをしたら、この王女が容赦しないんだから!」

心の中でしばらくぶつぶつと不満をこぼしたあと、銀狼もゆっくりと目を閉じて眠りについた。自分がこの人間に敵わないことは分かっていたし、「いいように触られた」ことには少し腹も立っていた。それでも、ペット契約は双方の完全な合意に基づいて結ばれたものだ。こうして互いに身を寄せて暖を取るくらい、別に大したことではない。

山あいから朝日が顔を出す頃、銀狼ははっと目を覚ました。狩猟本能が血に染みついている銀狼族は、縄張りを見回り、狩りを始めるためにいつも早朝に起きる。ところが今回は、近くに神崎 蓮の気配がまったくなかった。焚き火が消えてから、まだそれほど時間は経っていない。薄い灰色の煙が空へゆらゆらと立ち上っており、彼が数分前に出発したばかりだと分かる。銀狼は呆然とした。頂点捕食者の本能よりも早く起きる人間がいるなど、信じられなかったのだ。

地面には、こんがりと焼き上げられた大きな肉の塊が、香ばしいバターソースと食欲をそそるハーブをまとい、清潔な木の板の上に丁寧に置かれていた。その隣には、はっきりとした文字で書かれたメモがあった。*「起きたら食べてくれ。昨夜、無理やり引き寄せたお詫びだ。ついでに言うと……お前の毛は抱き心地がよくて暖かかった。」*

メモを読み終えた銀狼は、腹立たしげに小さく何度か遠吠えした。

「暖かかった、ですって!? この王女の毛並みはふかふかで滑らかなんだから、暖かくなかったら王族の名折れよ!」

威勢よく言い放った途端、空っぽの腹が裏切るように「ぐうぐう」と鳴った。猛烈な空腹に気づいた狼の王女は、ひとまず自尊心を脇へ置き、清潔な皿の肉に夢中でかぶりついた。豪華なごちそうというわけではなかったが、濃厚で豊かな味わいは、どんな生き物の心をもほぐし、本性をさらけ出させるほどだった。

焼き肉を食べ終え、再び狩りに出ようと身体を伸ばしたそのとき、突然、空間の光が身体を包み込んだ。銀狼は強制的に転移させられ、神崎 蓮のすぐ隣に現れた。何が起きたのか理解する間もなく、神崎 蓮が緊迫した命令口調で叫んだ。

「戦闘準備! 向こう側はお前に任せたぞ!」

まだ驚きから立ち直らないうちに、銀狼は神崎 蓮が狂暴なモンスターの群れへ光のような速さで突っ込み、武器を振るって次々と斬り倒していく姿を目にした。数秒後、銀狼の中で王族としての戦闘本能が燃え上がった。風を切り裂く咆哮を上げ、彼女も自分自身の戦いへと踏み出した。変異モンスターの大群が洪水のように押し寄せ、いくら倒しても尽きる気配がない。二人は、午前九時まで続く長い殺戮戦へと巻き込まれていった。

……

時を戻し、神崎 蓮が午前四時に出発した頃。空がまだ薄い霧に覆われているうちに、彼はシステム画面を操作し、基本装備の複製品をまとめて製作し始めた。備えは多いに越したことはない。序盤の装備は摩耗しやすく、壊れやすい。予備を用意していなければ、危機的な状況で鎧が壊れ、武器が使い物にならなくなったうえ、材料もなく修理できないという事態に陥り、死ぬしかなくなる。

「ピコン! 実績『製作開始-初級』を解除しました。EXP150を獲得し、システム機能『拡張製作』と『一括製作』が解放されました」

「ピコン! ログイン五日目、おめでとうございます! 定期イベント『掃討戦』が解放されました。報酬を獲得するには、正午までに合計30ウェーブのモンスターを撃破する必要があります。注意:イベント中、モンスターのドロップアイテムは獲得できず、モンスターから得られる経験値の総量も75%減少します。戦闘開始まであと1時間です。準備を整えてください」

神崎 蓮は目を細め、考え込んだ。この仕組みには何かおかしなところがある。単にモンスターを30ウェーブ倒すだけなら、なぜ正午までという厳しい締め切りが設けられているのか。かつてゲームのレベル上げを極めた経験から、彼はこれが普通の狩りイベントではなく、極限の負荷をかける試験なのだと薄々察していた。

戦闘が始まると、神崎 蓮は圧倒的な速度を徹底的に活用した。絶えず動き回る影のようにモンスターの隊列を駆け抜け、急所を狙った斬撃を浴びせる。討伐通知がリズムを刻むように次々と鳴り響いた。彼は迷わず敏捷性に15ポイント、スタミナに5ポイントを追加で振り分けた。まばゆいレベルアップの光が瞬き、極限の連続戦闘を維持するための力がみなぎる。モンスターの攻勢は一瞬のうちに打ち砕かれていった。

しかし、銀狼の戦いはそれほど楽ではなかった。二時間以上休みなく戦い続けたことで、彼女の体力は限界に近づき始めていた。危険な窮地に陥ったわけではないものの、敵を仕留める力は明らかに落ちていた。最初は10秒で数十匹を片づけていたのに、今では10秒あたり約15匹にまで落ち込んでいる。このまま早く終わらせられなければ、エネルギーを爆発させ続けることでペットの生命力が削られ、死に至る恐れさえあった。

幸い、その消耗状態は長く続かなかった。神崎 蓮と銀狼が協力し、30ウェーブ目の最後のモンスターにとどめを刺すと、二人は力を使い果たして地面に倒れ込み、荒い息をついた。そこで神崎 蓮はようやく、システムがあれほど厳しい警告を出した理由を理解した。これは本当に、体力をすり減らす命懸けの耐久レースだったのだ。

まさに張り詰めた緊張が途切れた瞬間、冷ややかながらもどこか称賛するような調子を含んだシステム通知が、立て続けに三度響いた。

「ピコン! 定期イベント『掃討戦』を初めてクリアしました! モンスターから獲得した経験値:7,550 EXP。イベント報酬:10,000 EXP、自由ステータスポイント30、『銅』×45、『ニッケル』×30、『ランダムポーション』(Uncommon)×1、『スキルポイント』×15」

「ピコン! レベル10に上がりました! 自由ステータスポイントを合計60獲得しました。ランダム能力値30ポイントの内訳:Mana+7、AD+5、AP+4、物理防御+3、魔法防御+6、物理貫通+1、魔法貫通+4。ショップに『武器・軍需装備』『魔法』『建築』の3カテゴリが解放されました。隠し能力値『勇気』『器用さ』『不屈』が解放されました」

「新しい能力値をランダムに決定します……幸運の女神はまだ微笑んでいます。二つの能力値が3倍になりました! 勇気15、器用さ51(基礎値17から3倍)、不屈42(基礎値12から3倍)を獲得しました」

神崎 蓮は念じてステータス画面を呼び出した。淡い青色に光る画面には、驚くべき数値が並んでいた。

-------- ステータスパネル --------

名前:神崎 蓮|年齢:17

レベル:10(550/10350 EXP)

役割:NPC|勢力:なし|称号:未装備

職業:無職散人(永久固定)

名声ポイント:0|信用ポイント:0

基本ステータス:

物理ダメージ(AD):84(+20[刀(レベル1)])

魔法ダメージ(AP):21

HP:29.45(+10[全身革鎧])

Mana:1550

クリティカル率:0%

クリティカルダメージ:250%

敏捷性/移動速度(Agility):397

物理貫通:42|0%

魔法貫通:36|0%

攻撃速度:5(1%/200%)

物理防御(Armor):30(+6[全身革鎧])

魔法防御(Magic Armor):50(+3[全身革鎧])

状態異常耐性:0%

クールダウン短縮:0%

物理ライフスティール:0|0%

魔法ライフスティール:0|0%

自動HP回復:0.5/秒

自動Mana回復:5/秒

基本能力:

筋力(Strength):30

スタミナ(Stamina):43

知力(Intelligence):20

知識(Knowledge):40

勇気(Brave):15

器用さ(Ingenious):51

幸運(Luck):5

不屈(Resilience):42(特殊能力値。ランダムポイントや特定の状況でのみ上昇する。一時的に低下することがあるが、その後回復する。状態異常耐性のある装備を身に着けることで影響を受ける場合がある)

自由ステータスポイント:160

スキルポイント:25

ステータスを眺めた神崎 蓮は、舌打ちして首を振った。Manaは1,550もあるのに、エネルギーを消費するスキルも魔法も一つとして持っていない。それでも、将来のための長期投資だと自分に言い聞かせた。

灰色の雲の隙間からわずかな日差しが差し込む、どんよりとした空を見上げる。神崎 蓮は周囲の空気に何か異変があるような気がした。幻想的で詩的でありながら、言いようのない圧迫感を伴う感覚が胸に湧き上がる。大きな変化が間もなく訪れることを告げているかのようだった……。



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