来訪者
フリューゲル基地に、一機の黒塗りのジェット機が着陸した。
機体は管制塔からの着陸許可を受け、滑走路の上空から緩やかに高度を落としていった。
朝の冷たい空気を切り裂きながら進入してくる機影は、帝国空軍で一般的に見られる戦闘機とも、輸送機とも異なる独特の輪郭を備えていた。
機首から胴体にかけて施された塗装は、光をほとんど反射しない深い黒色だった。
主翼や垂直尾翼にも余計な装飾はなく、機体全体が一つの塊のように引き締まって見える。その姿は、華々しい戦果を誇示するための軍用機というよりも、存在そのものを人目から遠ざけるために造られた機体を思わせた。
着陸脚が展開され、機体は滑走路へと静かに降り立った。
タイヤが舗装面を捉えた瞬間、短い衝撃が機体を揺らす。続いて制動装置が作動し、機体は長い滑走路を進みながら徐々に速度を落としていった。
管制塔では、着陸を確認した管制官が手元の記録を更新していた。
通常ならば、着陸した航空機の所属や機体番号、燃料残量、次の移動先などが確認され、必要に応じて地上誘導員へ指示が送られる。
しかし、今回の着陸に限っては、事情が少し違っていた。
管制卓に表示されている飛行計画には、通常の軍用機ではまず見られない特殊な識別情報が付与されていた。
さらに、機体の所属を示す欄には、帝国軍の一般的な部隊番号ではなく、限られた人間しか意味を理解できない組織名が記されていた。
帝国情報局。
その文字を確認した管制官は、一瞬だけ手を止めた。
「……情報局か」
思わず漏れた呟きは、隣に座る同僚の耳にも届いた。
同僚は画面へ視線を向け、表示された所属を確認すると、何も言わずに姿勢を正した。
二人とも、情報局の暗い噂は嫌なほど知っていた
そして、その人員が専用機を使って最前線の基地へ直接姿を現すなど、滅多にあることではなかった。
まして、ここは東部戦線南部方面に位置するフリューゲル基地である。
敵対するヴェルテクス連邦軍との戦線が広がるこの地域では、基地の運用は常に緊張を強いられていた。
敵機の侵入に備えた警戒態勢が敷かれ、滑走路周辺では整備員たちが忙しなく動き回っている。
格納庫では次の出撃に備えた機体の点検が続き、管制塔では各部隊から寄せられる報告と新たな指示が絶え間なく交わされていた。
滑走路の一角では、出撃を控えた戦闘機がエンジンの始動準備に入っていた。
燃料車両が格納庫の間を行き来し、武装を搭載した整備員たちが機体の周囲を取り囲む。
遠くからは、航空機の補助動力装置が発する甲高い音と、地上車両のエンジン音が重なって聞こえていた。
いつもと変わらない、戦場に近い基地の朝。
そこへ、所属を異にする黒い機体が降り立ったのである。
機体は誘導員の指示に従い、指定された駐機場へ向かってゆっくりと進んでいった。
その側面には、帝国軍の紋章ではなく、帝国情報局の紋章が描かれていた。
遠目からでも、それが通常の空軍部隊に属する機体ではないことは明らかだった。
地上誘導員の一人が、無意識のうちに動きを止めた。
隣にいた整備員も、工具を持つ手を止めて機体を見つめている。
「おい、あれ……」
「見りゃ分かる。情報局の機体だ」
「なんで、こんなところに?」
「知るかよ。俺に聞くな」
短いやり取りのあと、二人は慌てて作業へ戻った。
しかし、その視線は何度も黒い機体へ向けられていた。
同じような反応は、基地のあちこちで起きていた。
整備員たちは手元の作業を続けながらも、機体の動きを目で追っていた。
滑走路脇を移動していた兵士たちは、すれ違う同僚に何かを囁き、やがて噂は少しずつ広がり始めた。
情報局の人間が来た。
それだけで、基地全体の空気が変わっていった。
誰も大声を上げたわけではない。
警報が鳴ったわけでも、司令部から緊急命令が発令されたわけでもなかった。
それでも、普段なら聞こえてくる軽口が減り、兵士たちの表情から余計な緩みが消えていく。
理由は単純だった。
情報局の人間が現場へ直接やってくるということは、通常の指揮系統だけでは処理できない何かが動いている可能性を意味していたからだ。
それが敵の工作に関する情報なのか、軍内部の問題なのか、それとも帝国中枢から下された特別な命令なのか。
現場の人間には、何一つ分からない。
ただ、彼らの到着を歓迎するような気分には、誰もなれなかった。
やがて、黒い機体は指定された停止位置へ到達した。
エンジンの回転数がゆっくりと落ちていく。
低く唸っていた排気音が次第に弱まり、最後には機体の内部で何かが停止する小さな音だけが残った。
そして、静寂が訪れた。
周囲にいた兵士たちは、誰もが無意識のうちに黒い機体へ目を向けていた。
機体の表面には、朝の光がほとんど映り込んでいない。光沢を抑えた塗装が、その輪郭を周囲の風景からわずかに浮かび上がらせていた。
まるで、そこに存在していること自体を隠そうとしているかのようだった。
しばらくして、胴体側面のハッチが開いた。
内部から伸びてきた昇降用の足場が固定され、機体の下に立っていた地上要員が一歩下がる。
最初に姿を現したのは、黒いローブを纏った男だった。
「全く、局長も人使いが悪い」
開口一番、男は心底うんざりした声でそう言った。
カリグラ・ツェペシュ。
帝国情報局副長。
情報局の中枢に身を置き、局長に次ぐ立場にある男だった。
国家機密に関わる数々の案件を扱い、軍の上層部でさえ容易には逆らえない権限を持つとされる人物である。
そんな男が、最前線の基地へ降り立って最初に口にした言葉は、任務への意気込みでも、現地の状況に対する所感でもなかった。
上司に対する、率直な愚痴だった。
機体の周囲を吹き抜ける冬風が、黒いローブの裾を激しく揺らした。
カリグラは鬱陶しそうに襟元を直し、わずかに目を細める。
「寒いですね。まったく、わざわざこんな場所まで呼びつけなくてもいいでしょうに」
そう言いながら、彼は滑走路の向こうへ視線を向けた。
遠くには帝国空軍の戦闘機が整然と並ぶ格納庫が見える。
格納庫の前では整備員たちが作業を続けていたが、こちらを気にする視線があちこちから向けられていた。
彼らは露骨に作業を止めることこそ避けていたものの、情報局の一行が何者なのか、そして何をしに来たのか、気になって仕方がないらしい。
カリグラはそんな視線に気づいていないわけではなかった。
むしろ、誰がどこから自分たちを見ているのか、最初から把握しているようにも見えた。
しかし、彼は特に気に留める様子もなく、滑走路から吹きつける風に目を細めただけだった。
「……相変わらず、騒がしい場所ですね」
誰に聞かせるでもなく呟く。
その声には、最前線で任務に当たる兵士たちへの敬意も、戦場の緊張に対する興味も感じられなかった。
彼にとって、この基地はあくまで任務を遂行するための目的地にすぎないのだろう。
基地の兵士たちがどれほど危険な任務をこなし、どれほどの犠牲を払って戦線を維持しているのか。
そうした事情を、カリグラが知らないはずはない。
それでも、彼の表情には何の感慨も浮かんでいなかった。
続いて、専用機から数名の高級将校たちが降りてきた。
全員が黒い制服に身を包み、胸元には帝国情報局の紋章が輝いている。
階級章や装備品には違いがあったものの、いずれも一般の帝国軍人とは異なる独特の雰囲気を纏っていた。
彼らは周囲を見回すことも、出迎えに来た地上要員へ声を掛けることもなかった。
ただ無言のまま、カリグラの後ろへと続いていく。
その足取りには、一切の乱れがなかった。
歩調も、姿勢も、視線の向け方さえも、すべてが統一されている。
誰かが声を掛ければ足を止めるのか、それとも必要な指示がない限り一切反応しないのか。
周囲の兵士たちには、判断することさえ難しかった。
彼らは、ただ命令に従うだけの兵士という印象ではなかった。
自分たちが何のためにここへ来たのかを正確に理解し、その目的以外のものには一切の関心を払わない。
まるで一つの組織ではなく、一つの意思が歩いているようだった。
その異様な統一感が、彼らの存在をいっそう不気味なものにしていた。
情報局の一行が駐機場を離れ、庁舎へ向かって歩き始める。
その進路の先には、すでに基地司令をはじめとする幕僚たちが整列して待機していた。
基地司令は制服の襟元を正し、両手を身体の脇へ揃えていた。
その周囲には参謀や各部門の責任者たちが並び、誰一人として私語を交わしていない。
普段であれば、将官たちが集まる場には、必要な確認や短い打ち合わせが交わされるものだ。
しかし、今は誰も口を開かなかった。
彼らは、情報局の一行が近づいてくるのを、ただ黙って見つめていた。
基地司令は幾度もの実戦を経験してきた軍人だった。
敵の砲撃を受けながら部隊を指揮したこともあれば、補給が途絶えた戦線で撤退の判断を迫られたこともある。
数え切れないほどの報告を受け、時には部下の生死を左右する決断を下してきた。
戦場では、恐怖に呑まれないことが何より重要だった。
状況を把握し、必要な判断を下し、部隊を動かす。
そうした経験を積み重ねてきた彼にとって、目の前の状況は、決して初めてのものではないはずだった。
それでも、情報局の人間を前にすると、普段とは異なる緊張が生まれる。
軍の指揮系統とは別の場所から、帝国そのものの意思が降りてくる。
そう理解している者ほど、彼らの前では自然と背筋が伸びるのだった。
情報局は、通常の軍令系統だけでは説明できない立場にある。
軍が作戦を立案し、部隊を動かし、戦線を維持する一方で、情報局は帝国中枢の意向を受け、軍内部の案件にまで介入することがある。
その命令がどこから発せられ、どのような根拠に基づいているのか、現場の将官であっても詳しく知らされない場合がある。
そして、命令の背景を問いただすことが、必ずしも許されるとは限らない。
基地司令は、そのことを十分に理解していた。
だからこそ、情報局副長であるカリグラが自ら姿を現したという事実を、軽く考えることはできなかった。
やがて、カリグラたちが庁舎の入口へ到着した。
基地司令は一歩前へ出ると、姿勢を正し、深く敬礼した。
「閣下、こんな最前線までお越しいただき、ありがとうございます」
周囲の幕僚たちも、一斉に敬礼する。
その動きは見事に揃っていた。
しかし、カリグラは彼らの敬礼に応じることなく、足を止めた。
無表情のまま、基地司令を見つめる。
「出迎えは不要だと通達したはずですが?」
静かな声だった。
怒鳴ったわけでも、露骨に威圧したわけでもない。
ただ、事実を確認するように告げただけだった。
それなのに、その場にいた人間の大半が冷や汗をかいた。
基地司令の表情が、目に見えて強張る。
「す、すいません。閣下がご到着されると伺い、最低限の礼を尽くすべきと判断いたしました」
「最低限、ですか」
カリグラは、ほんの僅かに首を傾けた。
「私が不要だと伝えたことを、あなたは必要だと判断したわけですね」
「いえ、決してそのような意図では……」
「ならば、次からは通達を正確に理解してください。こちらは儀礼を受けに来たわけではありません」
基地司令は言葉を失った。
カリグラの口調には、感情的な怒りは見られない。
むしろ、ひどく淡々としていた。
だからこそ、反論の余地がなかった。
命令は明確に伝えられていた。
出迎えは不要。
それにもかかわらず、基地司令は自分の判断で将官たちを整列させ、出迎えの場を設けたのである。
軍人としての礼節を重んじた結果だったとしても、命令に反したことに変わりはなかった。
「……申し訳ありません」
基地司令は、改めて頭を下げた。
「謝罪は結構です。こちらも時間がありませんので」
カリグラはそれ以上追及することなく、視線を基地司令の背後へ移した。
整列している幕僚たちを、まるで名簿と照合するかのように一人ずつ眺めていく。
その目には、目の前の将官たちに対する関心など、ほとんど感じられなかった。
彼らがどれほどの戦果を挙げてきたのか。
どれほどの部下を失い、どれほどの責任を背負ってきたのか。
そうした経歴など、今のカリグラにとっては重要ではないのだろう。
彼が確認しているのは、ここにいる人間が、自分たちの目的に関係する人物なのかどうか。
ただ、それだけだった。
「それで、彼らは」
カリグラが短く問いかけた。
基地司令は一瞬だけ言葉に詰まり、それからすぐに姿勢を正した。
「はっ。現在、通常任務に従事しております。ご指示いただいた人員については、すでにこちらで確認を終えております」
「そうですか」
カリグラは短く答えた。
「対象者への接触は?」
「現時点では、まだ行っておりません。ご指示どおり、必要な準備を整えたうえで待機させております」
「結構です。こちらから指示を出すまでは、現状を維持してください」
「承知しました」
基地司令は即座に答えた。
カリグラは小さく頷くと、再び庁舎の入口へ視線を向けた。
「では、案内してください。余計な説明は不要です。必要な情報はこちらで把握しています」
「承知しました。こちらへ」
基地司令が先導し、カリグラたちが庁舎の中へと足を踏み入れた。
その後ろを、情報局の将校たちが続いていく。
庁舎の入口に立っていた警備兵は、彼らが通り過ぎるまで一歩も動かなかった。
扉が閉まる。
それを合図にしたかのように、張り詰めていた空気がわずかに緩んだ。
しかし、誰もすぐには口を開かなかった。
基地司令と幕僚たちが姿を消したあとも、入口付近には何とも言えない緊張が残っていた。
情報局の人間が来た。
しかも、副長自らが最前線へ足を運んだ。
それだけで、今回の案件が通常の視察や事務的な確認とは異なることは明らかだった。
庁舎の外では、整備員たちが再び作業へ戻り始めていた。
滑走路では、出撃を控えた戦闘機がエンジンの始動を待っている。
管制塔では、いつもと変わらない通信が続いていた。
それでも、基地の人間の意識は、完全には元へ戻っていなかった。
誰もが気になっていた。
情報局は、何のためにここへ来たのか。
何を調べ、誰と接触しようとしているのか。
そして、その目的は、現在の戦局とどのような関係があるのか。
答えを知る者は、まだ限られていた。
その頃、庁舎の内部では、カリグラが基地司令の案内を受けながら廊下を歩いていた。
壁には基地の運用状況を示す掲示板が並び、各部門の事務室からは電話の呼び出し音や、職員たちの声が聞こえてくる。
カリグラはそれらに目を向けることもなく、淡々と歩みを進めていた。
黒いローブの裾が、歩くたびに床の上で静かに揺れる。
その後ろに続く将校たちも、一言も発しなかった。
基地司令は何度か口を開きかけたものの、結局は何も尋ねられずにいた。
こちらから説明する必要はない。
そう言われている以上、余計な報告を差し挟むべきではないのだろう。
だが、彼としても気になることはあった。
情報局が指定した人員。
事前に送られてきた指示書には、その人員に関する情報が記載されていた。
しかし、なぜその人物が対象となっているのか、具体的な理由までは説明されていなかった。
基地司令は、命令に従って必要な準備を進めた。
それが軍人としての務めだからだ。
それでも、情報局副長が自ら来訪するほどの案件となれば、何も気にならないというわけにはいかなかった。
「閣下」
ついに、基地司令は慎重に声を掛けた。
カリグラは歩みを止めず、視線だけを向けた。
「何ですか」
「差し支えなければ、今回の件について、基地側で追加の準備が必要かどうか確認させていただきたく……」
「必要ありません」
即答だった。
「こちらで処理します。あなた方は通常の基地運用を続けてください」
「……承知しました」
基地司令は、それ以上何も尋ねなかった。
これ以上踏み込んでも、必要な情報が得られるとは思えなかったからだ。
カリグラは、再び前を向いた。
彼の表情は変わらない。
しかし、胸の内では、すでに別のことを考えていた。
今回の任務は、単なる確認作業ではない。
局長から直接命じられた案件であり、対象となる人員についても、情報局内部で慎重に扱うよう指示されている。
だからこそ、彼自身が現地へ赴く必要があった。
現場の報告だけでは分からないことがある。
書類に記された数値だけでは、判断できないこともある。
実際にその場へ行き、自分の目で確認する。
それが、今回の任務において必要なことだった。
やがて、庁舎の廊下を曲がったところで、外の景色が見える大きな窓が現れた。
窓の向こうには、格納庫群と滑走路が広がっている。
複数の戦闘機が整然と並ぶなか、一角に、他の機体とは明らかに異なる黒い戦闘機が駐機していた。
F-15Λ。
カリグラは、その機体を見つけた瞬間、足を止めた。
基地司令も、数歩進んでから彼が立ち止まったことに気づき、慌てて振り返る。
「閣下?」
カリグラは答えなかった。
窓越しに見える黒い機体を、静かに見つめていた。
その黒い塗装の下に隠された構造について、カリグラはすでに多くの情報を把握していた。
推力、機動性、電子戦能力、機体構造、操縦支援システム。
それらの性能は、一般的な戦闘機の開発計画という枠組みだけでは説明しきれない。
そして、何より重要なのは、その機体が誰のために造られたのかということだった。
カリグラは数秒間、窓の外を見つめていた。
やがて、口元がほんの僅かに動いた。
「……なるほど」
小さく呟く。
その声音からは、何を考えているのか読み取れなかった。
感心したのか。
確認すべきことが見つかったのか。
それとも、すでに知っていた事実を改めて確かめただけなのか。
傍らに立つ基地司令には、判断できなかった。
「閣下、あの機体は……」
「説明は不要です」
カリグラは視線を戻し、短く告げた。
「こちらで把握しています」
「……失礼いたしました」
基地司令は口を閉じた。
カリグラは再び歩き始めた。
まるで、窓の外の黒い戦闘機には、もう興味がなくなったかのようだった。
しかし、彼が視線を向けていた数秒間、その目には確かに、他のものを見ているときとは異なる鋭さが宿っていた。
黒い機体。
その操縦者。
そして、局長が自分をここへ送り込んだ理由。
それらはすべて、今回の任務において無関係ではない。
カリグラは、そのことを理解していた。
だからこそ、余計な言葉を口にするつもりはなかった。
情報局の将校たちが再び彼の後ろへ続き、庁舎の奥へと進んでいく。
彼らの足音は、廊下に規則正しく響いていた。
その姿を見送る者は、誰もいなかった。
少なくとも、表立って彼らを追う者はいなかった。
彼らが何のためにここへ来たのか。
誰に会い、何を確認するつもりなのか。
その目的を知る者は、基地の中でもごく僅かだった。
そして、その僅かな人間でさえ、すべてを理解しているわけではない。
ただ一つ確かなのは、彼らがここへ来た理由が、単なる視察などではないということだった。
帝国情報局が動いた。
それだけで、フリューゲル基地の朝は、いつもとは違う意味を帯び始めていた。
〜お願い〜
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