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細海先輩と御森くん  作者: 紙屋川トカゲ
2章 本格始動
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第60.5話 物部さんの夏季休暇

今回、BL語り、やおい、腐女子ワードが出ます。

苦手な方は飛ばしてください

どうもみんなの物部お姉さんです。


もうお気付きかと思いますが

物部お姉さんはそこそこ腐ったオタクです。


最近ハマっている「次元を超えて愛してる!」

通称「ジアイ」


三次元の女子であるヒロインの前に、次元の違うイケメンが次々と現れて恋をする乙女ゲームだ


だが、乙女ゲームでも私には関係ない


「で、何度も二次崎くん全ルートをプレイして確信したわけですよ…ヒロインに一次くんの面影を見てる、って」


相互さんと会話をしながらゲーム画面をスクリーンショットし、プレイ画面のセリフ部分に丸をつけた画像を送る


〉わかります!!!そもそもヒロインと出会うシーンから既にリアクションが「…っ!!」から始まってたの伏線でしたよね!!!


「それなぁー!!!!最初はヒロインに一目惚れした反応かと思ったけど、アレ絶対に「一…次…っ!!」の心の声の「…っ!!」部ですよね!?」


はぁー、全く

オタクトークは最高だぜ


しかし、同じ星(と書いて同じ性癖と読む)の元に出会った仲間との時間はあっという間に過ぎていくのだ



「もっと語りたいんですけど、そろそろ寝ます」

〉あ、おやすみなさい!いつも原稿中の話し相手ありがとうございます!

「いやいや、今回の作品も楽しみにしてます!」


そうして、会話は終了した

彼女は次のイベントに向けて漫画を描いている

いわゆる絵が描けるオタクだ


「いいなぁー何らかの形で推しを表現できる人は」


布団に潜り込み目を瞑る


自分もこの抑えられない衝動を作品にして同人活動ができないか、と色々やってみた時期もある

だけど、絵はノートの隅に書く落書きレベルから上達しなかった

小説なら書けるか、と文字も打ったけどストーリーの継ぎ目が書けず、一つの物語にするのも大変だと理解してからは

とにかく働いて落とせるところにはお金を落とすのが私のオタク生活のスタイルだ!と切り替えて今日も健気に生きている


「(やまなし、おちなし、いみなし、なんて言っても一つの作品にできる事が既に凄いことなんだなぁ…)」


感傷的になって天井に向けて手を広げてみるとネイルが剥がれている


「(…次は誰モチーフでやってもらうかな)」


うとうと、眠気の波の中で

明日は細海ちゃんと映画だ、楽しみだなと思った


彼女は興味がない事でも誘ったらひとまず受け入れる、をしてくれるから自分の趣味にも誘いやすい


「(贅沢言うなら、楽しんでくれたら嬉しいな…私の好きな作品…)」


そこまで考えて眠りに落ちた

その日の夢はヒロインに告白しようとした一次くんを二次崎くんが焦って妨害し、そのまま「お前の事が好きなんだよ」と一次くんに言う夢だった


最高だった


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