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細海先輩と御森くん  作者: 紙屋川トカゲ
2章 本格始動
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第39話 細海先輩と御森くんのミッションインポッシブル

パァン!!

という破裂音が居室に響き、

「なにごと!?」

と俺がビビり散らかしたところから、その日は始まった。


「おはようございます…今の破裂音、なんですか」


と、なにか話し合いをしていたらしい細海先輩と部長に近づく


「あ、じゃあ細海さんまたあとでこの話は詰めましょう!御森くん〜!おはようございます、あのね、次回の説明会に細海さんと一緒に行ってほしいって話をしててね?曜日なんだけど…」


部長からさっきの破裂音は細海先輩が気合を入れた音だと説明を聞き、ひとまず安心しながら


「ついに俺、説明会参戦ですね!」

と返事をしながら打刻を完了する。


「出張とかはほぼ無いけど、日帰りレベルの説明会はちょくちょく入ります。今回の君のミッションは細海さんについてしっかり説明会の勉強をすることと・・・」


「と?」


首をかしげる俺に部長はにっこり笑う

「――よし、打刻も終わったことだし、細かい説明は場所を移動しようか。細海さん、御森くん少し連れていきますね」

「承知しました。詳細な説明の方、よろしくお願いします。」


そう言って小さな談話室に連れてこられた。


「今回行ってもらうのが、若間さんが勤めてらっしゃる会社なんですけどね」

「若間さんのっ!」

パァ~!とうれしいオーラが出てしまい、慌てて顔を引き締めた。


「いいよいいよ、御森くんは若間さん好きですもんね」

「はい!不思議な人ですけど目標にしている先輩の一人です!」


他社の営業さんだが、気さくで場の空気を明るくしてくれる

だからと言って落ち着きがないわけでもなく、部長とは別の大人の落ち着きがあって

いつもかっこいいな、と思うのだ


「御森くんはきっと楽しい説明会研修になると思います。ただね…」

と部長が困った顔をする


「ちょっ………………………と、細海さんと相性が悪くてですね」

「ちょっとどころの間じゃないですよね!?」


さっき部長が言った〝と〟の続きに絶対に関係ありすぎるフリじゃんね!!?


「うん、そうなの、実はあちらのお会社に少し難ありの方々がいらっしゃってね」

「もしかして、細海先輩のこと…」

よく思って無くて意地悪してくるとか?

「そう、細海さんのことめっちゃ大好きなの」


へぇ…………


…………………………?


「好かれてるなら良いじゃないですか」

なんの含みっすか


「まぁ、好かれてるのは良いんだけど、細海さん説明会の時は本当に頑張り過ぎちゃうから、そのままその方々と交流時間が伸びるとエナジードレインされたみたいになって帰ってくるんですよ」

「あぁ…」

そうですね…

細海先輩は積極的に来られるの苦手ですよね


「そんな訳で、御森くんには説明会の研修以外にもう一つ」


ゴクリと次の言葉を待つ


「細海さんのボディーガードをお願いね!」と言い放った


成る程、説明会の研修と護衛任務が俺のミッション…ってわけね。


やってやろうじゃん!!!


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