謎の力
「これはどういうことだ?ゾルド」
「まぁサテナがここに来るって言ってたからな。」
「サテナか……ならしょうがないな。」
「納得してくれて何よりだけどその子はうちに託されるのか?」
「あぁその通りだ。大切にしてくれよ。」
「絶対神ガスティファ様も随分丸くなったものだな。」
「この子は俺いや全神々の希望だからな。」
「そうか、わかったこの子は責任持って俺達が育てよう。」
「頼んだぞ。」
寝たふりをしながらなんとなく覚えてきた言葉を聞いていたが俺はこの剣神ゾルドに託されるらしい。
「何かあったらすぐに呼んでくれ。」
「あぁ」
2人は固く握手をすると絶対神はメイドに連れられ館から出ていった。
◆◆◆
「この子がそうなのね。」
「あぁ俺達の子だよ。」
「本当にどれだけ見ても可愛いわ。」
「しかし珍しいな黒い髪に黒い瞳 初めて見るよ。」
「本当に不思議ね。」
「きっと生命の神だからこそだ。」
「えぇそうね。」
◆◆◆
(天井高いな)
目が覚めた時俺は小さな子供用のベッドに寝かされていた。最近じゃ目も見えるし言葉も喋れはしないものの聞くこと位はできるようになってきた。さらにはいはいもできようになっていた。そして俺は周りに誰もいない事を確認すると、ベッドから抜け出そうと試みることにした。俺が今いるベッドは木で作られていて子供が下に落ちないように、周りに柵があり外側からしか開けられない仕組みになっている。
(さぁどうしたものか)
何か開ける方法はないかと試行錯誤したが結局この小さな体ではどうする事もできなかった。
(こうなったら無理矢理抜けてやる)
そう決心した俺は、体を限界まで細めて柵から抜けようとした。足から出ていくと思いの外するすると入っていき腰の辺りを通過した時だった。
(あれ?進まなくなったぞここまで来てか。)
「あなたの名前がきまったわよ〜」
(まずい戻ってきたか。今回は戻らなきゃってこれは!!)
俺の体は細く小さいがそれでも無理矢理柵から抜けようとしたことによって体が挟まり絶体絶命のピンチに陥ってしまった。
(やばいやばいやばいやばい)
諦めた俺は目をつぶって固まっていた。そうするとやってきたサテナがすっと俺のことをだき抱えた。
(あっあれ?挟まってたんじゃ)
そう考えた時サテナが
「あら?どうしてかしらベッドの柵が壊れているわね。」
そこにはさっきまで俺が挟まっていた場所がぐにゃりと曲がっている光景があった 。
(なんだこれ!!)
その柵は木で出来ている。しかしその柵は普通の木なら絶対にならないであろう形にまでなっていた少なくても自分が前までいた世界でここまで自然に曲げられている木は見たことこなかった。そしてその場所からサテナに抱かれながら離れて行った。




