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真実の神々の偽りの神話  作者: 麗韻
2/7

生命の神

(うっ……ここは)

意識が覚醒すると俺は周りの様子を確認しようとした。

(なんでだっ!!!!!)

目が見えない。いや、正確には目が開かないと言った方が正しい。突然目が見えなくなったって落ち着いてれば、なんとかなるだろ、なんてことを前まで思っていたがそんなことは決してなかった。俺は驚きのあまり叫び声をあげた。


「おんぎゃーおぎゃー」


声までもがまともじゃなくなってる。まるで赤ちゃんのような泣き声しか出せなくなっていた。

(何なんだよ一体!!!!!)


「これは!!遂に生まれたぞ。生命の神だ。」

「そのようですね。それではすぐにこの子を託す家を決めなければなりません。」

「お前ぇ本当に嬉しく思っているのか?」

「えぇもちろんです。ただあなたのように無駄に大きな声をだして騒いでいないだけ。」

「最近お前だんだん口が悪くなってないか?秘書なんだからもう少し敬いの気持ちと言うのはないのかよ。」

「いいえしっかりと敬っておりますよ。」

「本当かよ、まぁそれならいいけどな。」

「それでどう致しますか?この子は今後の天界に大きく影響を及ぼす者になるかと。」

(なんだなんだよ。こいつらは生命の神とか託すだとか天界だとか俺は一体…………そもそも俺って誰だ?意識はあるけど記憶が一切ない自分の名前すらも……なんで!!)

「そうだなぁ、よしこの子は知識の神サテナと剣神ゾルトのところに託すか。」

「本当によろしいので?」

「あぁ構わん、きっとこの子なら大丈夫だ。」

「そうですか、わかりました。ではそのように手配をしておきます。」

「頼んだ」

(一体俺は…………)


◆◆◆


そして俺が生まれてから一週間がたち。


「今ここに生命の神の誕生を宣言しよう!!!!!そしてこの子を託す家は既に決まっておる。その家には後ほど私が直々に出向く。」



絶対神が多くの神々の視線を浴びながらの演説を終えて向かってきたのは俺の方だった。目が見えなくなっていたり喋れなかったのはどうやら俺は赤ん坊になっていたかららしい。生まれ変わったというべきか、しかし言葉も覚えているし、元いた場所がどんなとこらだっだかも覚えているのになぜだか自分が何者なのかだけは記憶が抜けていたまるでジグソーパズルの1ピースだけが抜けているようなそんな不快な気持ちだった。

「よしそれじゃあ行くぞ。」

絶対神はそう言うと俺のことを抱き上げ空を飛んだ。いやっ飛んだと言うのは正確ではない飛んだのではなく跳んだのだ。ジャンプをして軽く窓からでた後空中でぴょんぴょんと跳ねながら絶対神はどこかにむかっている。途中で大きな鳥が襲いかかって来た事もあったが、絶対神が腕を軽く振るっただけで鳥は何の外傷もないのに下に落ちていった。


「これはなぜ?俺は2人の神には隠してあったはずだが?」


目の前のいえは大きさは城と言うほどではないが、家では小さい云うなれば館といった風貌をしている。そんな館の玄関には何十人という数のメイドがいっせいに並んで。


「ようこそお待ちしておりました絶対神様こちらは剣神ゾルド様及び知識の神サテナ様の館でございます。」


そう言った。

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