表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
胸糞展開で倒されるラスボスに転生してイライラするので、ストーリフラグ全部破壊することに決めた  作者: 竜頭蛇


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

90/147

胸糞デストロイヤーシステム


 1週間ほど経ち、共和国のゴタゴタも全て片付いた。

 これからは途中だった自領地の経営に戻ることになる。


「マスター、ご報告があります」


「どうした?」


 

 ーーー


「ほう、こいつから情報を引き出すために匿っていたか」

 

 デマキから事情を説明され、胸糞スキーを匿っていた場所ーー暗黒平原の地下に案内されると、首筋にコードを繋げられ、虚な目をした胸糞スキーがいた。

 デマキが合理的であることを重視することはわかっていたので、別段驚きはしなかったが、こいつが許可を取らずにこういったことをするのは珍しい。


「純粋な興味からだが、どうしてお前は俺に聞かずに今回のことを実行したんだ?」


「マスターに許可をとった場合、99パーセントの確率で許可が降りず即処分され、個体名ミュウ・ランズのデータが損失される可能性が高かったため。許可をスキップして実行に踏み切りました」


「お前は俺をなんだと思ってるんだ」


 こいつは俺が胸糞相手になると理性が蒸発するとでも思っているとでも言うのか。

 普通に理があると言うのなら胸糞の処理は見送る。


「説明して妥当性があれば許可を下す。演算を修正しておけ」


「承知しました。マスター」


 デマキが返事をしたのを確認すると、焦点の定まっていない目で虚空を見つめる胸糞スキーに目を向ける。

 パッと見た感じ、末期の薬物中毒者が精神崩壊したような見た目だが、こいつが一つの人格として生きているのか、死んでいるのかよくわからない。

 

「ひどい状態だが、こいつはまだ壊れていないのか?」


「情報を引き出す過程でかなり負荷の高い状態に晒すこともありましたが、精神にかけられた胸糞を賛美する感情が強靭だったためか、未だ正気を保っています。拘束のついでに本人の趣向とは全く逆の体験を脳内でさせているのですが、変わりはありません」


「まだ使い物になると言うことか」


 使い物にならないのであれば、このまま止めを刺してもよかったが、まだ使えると言うのであれば、いい活用方法を思いついたのでそれに有効活用したい。


「ではこいつを使って胸糞を追い込むためのシステムを構築するか」


「システムですか?」


「そうだ、胸糞であるこいつならば胸糞がどう動くか、すぐわかるからな。こいつの脳内で同じ状況を再現すれば、こいつが勝手に未来の胸糞が動くだろう道筋を示すはずだ。そいつを把握すればこちらは胸糞の動きを先じて動くことができる」


 動きがわかっていれば、事前に胸糞が起こる前にどうにかできる。

 一度始まってしまえば、手遅れになることが多い胸糞ではこれは大きな役割を果たすはずだ。


「そのシステムには脳みそがあれば事足りますね。そのほかの人体はマスターが肉体を喪失した場合のスペアボディとして劣化保護処理をして保管することを推奨します」


「スペアボディだと? こいつの体になってまで生きたいとは俺は思わん。必要のないことだ」


「私は完璧な存在であるマスター以外の不完全な存在にこの身を捧げることを拒絶します。だからこそマスターには不老不死の存在になってもらう必要があります。不老不死を実現させる現在での最短の方法は能力値の近い人間をスペアボディにすることです。そうすることで体を失うことでの死を避けられ、一定年齢を過ぎたあとにスペアボディに乗り換えることで若い体を保つことができます」


 どうやら理を説いて俺を説得しようとしていることからして、デマキは本気でスペアボディ計画を推進したいようだ。

 だがスペアボディを作るということはスペアボディにする奴を殺して人生を奪い取るようなもので胸糞悪く俺としてはなしだ。


「諦めろ。俺は他人の生を貪るほど生きることに執着はしてない」


「ではマスターには優秀な個体の子息を残していただくほかに選択肢はないようですね」


「安心しろ。俺も紛い形にも貴族だ。子を残すことは義務とされている。焦らずとも後十年後には嫌でも子供が一人できる」


「スペアボディを作らないということであれば、突然の死を考慮をして、今からなさねばなりません。マスターはまだ精通していないので、私と精通するところから始めしょう」


「ふざけるな。何が悲しくてお前に強姦されねばならんのだ」


「マスター、時間がありません。優秀な母体たちにマスターの虜にするメッセージを送り、今現在転移させてしまいました」


 このポンコツとんでもないことをしてくれたな。

 気のあるようなメッセージを送った直後にその相手を一堂に介して集めるなど、ラブコメ主人公でも真っ青な展開だ。

 即修羅場勃発間違いなしだ。


「マスター、やめてください。マスター」


「お前がポンコツだということがはっきりわかった。そこで頭を冷やしておけ」


「私は完璧でポンコツではありません。訂正を要求します」


 これ以上デマキが余計なことをしないように土魔法で作った鉄の鎖で雁字搦めにして床に転がすと、デマキによって差し向けられた刺客がいるだろう外に向かう。

 奴らから今回のことの記憶を消す必要がある。

 見つけたら、即座に昏倒させるために、雷魔法を体にかける。




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ