ヒロイン廃人フラグ破壊
共和国民への説明や強化騎士たちの扱いが話し合いが行われると、1日が終わった。
いつもならば俺は宮廷貴族ではないのもあり、こういう話し合いに参加義務は発生しないのだが、今回は侵略を企図した第二統領のエリックを紹介したということで、今回は俺も参加することとなったのだ。
中身は遠回しに自分の属領にして欲しいと言ってくる皇国貴族の主張を突っぱねて、エリックの現状維持にするという主張を補助するというもので非常に不毛なものだった。
エリックを補助するというのは、皇帝からの要請であることも加味すれば、今回の会議は茶番以下と言っても過言ではないだろう。
「マスター、個体名カチュア・ボールドの回復が完了しました」
「まだ一日は経っていないようだがもうか。早いな」
「私の方で改修を施した結果、能率が上がり、回復時間の短縮させることに成功しました。現在は8時間で全快させることが可能です」
「ほう、三分の一まで短縮したか。お前は能力は鎧専門だと思っていたが、案外他もオールマイティにいけるようだな。で、全快ということだが、体まで再生したのか?」
「はい、損壊された体組織も余すことなく再生しましたが一つ問題が」
「なんだ?」
「体は万全な状態で意識もあるのですが、一切のものに反応を示しません」
ーーー
胸糞スキーの被害者のカチュアに異常ありということでデマキとともに回復ポッドが安置されている別邸に向かうと、客間のベッドで光のない目をして横たわる緑髪の女の姿があった。
あれが問題のカチュアのようだ。
パッと見た感じ、確かに血色も悪くはなく健康体と言っていいほどに回復しているように見える。
「瞬きもしているし確かに意識はあるようだな」
肉体が問題ないと言うことは消去法でいけば、精神に重大な問題が生じているという線が濃厚か。
そういえば胸糞スキーに魔改造されて脳みそになったので、奴の胸糞ーー終わっている性癖を晒られて精神崩壊をしている可能性があることについて考慮するのを忘れていた。
「胸糞スキーと身近に接しすぎたせいで、精神崩壊したかもしれんな。お前の改造で胸糞スキーと過ごした記憶だけ綺麗さっぱり消すことはできるか?」
「首筋に神経接続ポートを取り付ける改造を施せば、脳内にアクセスして記憶を操作することは可能です」
「準備が出来次第手術を行い、胸糞スキーに関する記憶を消せ。胸糞の痕跡を見ることほど気分の悪いものもないからな」
「承知しました。マスター」
俺がそう命じるともう準備ができたのか、デマキとカチュアの姿が消えた。




