第二形態
最強ボスということで、これが二段階目とでもいうのか、鈍重そうな鎧から一気に部品をパージすると、魔力ブースターがいたるところについた高機動形態が姿を表した。
突撃してきていたこともあり、かなり至近していたが、雷魔法で加速して、ギリギリで避ける。
奴の操縦がもっと正確であれば拙いところだった。
戦ったところから察するに、あまり鎧の操縦は習熟していないようだ。
「貴様、威勢がいいのは口だけのようだな」
「口だけだと! 舐めるな! まだ準備が整っていないだけだ!」
高速移動し始めたアンドロメダを見ると徐々に動きが滑らかに変わっていくことが見えた。
いきなりということもあり確実に操縦者が腕を高めたっということでないことはまず間違いない。
「準備が整った。ヴィラン、お前の死は決定した。今僕の神経とアンドロメダが繋がった。もはや生身の操縦だけでは僕には追いつけない」
自身満々に言い放つと、ブスーターから出る魔力が一つに集約されて大きな光る翼を広げると、上空から勢いをつけて落ちてくる。
どうやら至近まで一気に距離を詰めて、近接攻撃で決着をつけるつもりらしい。
「遅い」
僅かに早くはなったが、雷魔法で強化をかけている俺から見たらまだ遅かった。
操縦して体を動かすロスを神経接続で短縮するよりも、雷魔法で体が動かす信号自体を加速させる方が早かったようだ。
こちらも出向きすれ違いざまに頭に短槍を叩き込む。
あまりの衝撃に短槍が崩壊し、同時にアンドロメダも頭が完全に潰れ、胴体が真っ二つに裂ける。
「やったか?」
『アーマー・パージ!』
死んだかと思うと甲高い叫び声と共に鎧の大破した時に走るノイズが操縦席に走ったので、ハッチを破壊して緊急で外に飛び出す。
「消えろ」
飛び出ると同時にビットが俺に殺到し始めたので、風魔法で切断する。
「初見殺し持ちとはな。……デマキ来い。こいつには胸糞と我が家伝来の鎧をお釈迦にした礼をせねばならん」
『承知しました。マスター』




