駒作成フラグ
おそらく刺客は馬車についていた護衛か何かだろう。
『デマキ、そっちに人を送る。記憶を改竄してこちらの手駒にしろ』
『承知しました。マスター』
神聖国はゲームでは初代の本編が始まる前にラスボスによって滅ばされていて、最終決戦時にギャリング教徒が神聖国の仇という感じで力添えしてくれるくらいだからな。
隣国ということもあり、学園などの門戸の開かれている場所の情報は腐るほどあるが、権力者が暗殺を恐れているためか、内政や権力者の情報は全く入ってこないので、いまだに誰がどれだけの力を持っているか不明なのだ。
こちらに招待を寄越してきたのも聖女ということになっていていまいち胡散臭い。
普通こういう宗教国家のトップは法皇のはずだというのに。
共和国の胸糞スキーのように転生者が内部を貪っている可能性もあるので、はやく中を確かめたほうがいいだろう。
喉から手が出るほどギャリング教徒の援助が欲しい他国の人間があんなことをするはずがないことを考えれば、刺客どもが神聖国本国の人間であることはまず間違いはずだ。
「ふ、気づいたようだな」
デマキが魔力を感じた大広間に到着すると、植えられた木の木陰の向こうから白装束の5人組が現れた。
「ラスボスだからな。それくらい当たり前か。お前の領地を目指した時、チート野郎に襲われてこんなところで神聖国の馬鹿お嬢様の護衛のバイトをする羽目に。つまり全ては発端になったお前のせいということだ」
見ると先頭の奴はいつぞやデマキに鎧をパクられた主人公だった。




