逆恨み襲撃フラグ破壊
「鎧のお前は化け物だが生身のお前はただのガキだかーー」
「死ね」
「「グアアアア!」」
いきなりゴタゴタと語り始めたので、5人衆ごと風魔法で飛ばす。
主人公だけあってモブとは違い頑丈なのか、むくりと立ち上がる。
「くそ、目が回ってーー」
「君が新しい部員か。ようこそ正義同盟会へ。早速ギャングに人質に取られているジャスティスを助けに行こう」
「だ、誰だお前? や、やめろ! 担ぐな! やめろ!」
「フッ、面白いやつ」
木陰からほくそ笑む謎の女に見られつつ、イクスは長身の男に担がれていくと、その場から消えた。
「何だ? あれは?」
『対象を分析した結果、呪い『主人公補正』が検出されました。呪われた対象は確定でエリア移動ごとにイベント発生、全イベント強制参加、ストーカー発生率超絶アップ、悪党との遭遇率超絶アップ、イベント終了後確定で全財産損失というデメリットが発生します。それゆえ今まさにイベントが発生して強制参加させられているところかと』
生き地獄を体現したようなクソみたいな呪いだ。
イクスはバイトということで大した情報も持ってなさそうなので、回収するのも面倒だし、放っておくか。
『デマキ、後の四人組を転移させて記憶を改竄しておけ』
『承知しました。マスター』
「いきなり人が消え!?」
「胸糞に与した人間が消えることなど当たり前のことだろう。何を驚いている」
「そうですね。人が消えることなんてあた…あた…。いや当たり前じゃない!」
愚かな。
再び闇の道に落ちたか。




