城の再建完了
『マスター。マスターの種族が魔神族に変更されていることを確認しました。それに伴いマスターの寿命の制限が取り払われ、魔神器による寿命搾取が無効化されました』
「あのバビロンの持っている能力のせいか。また訳のわからん隠し設定を用意したものだ」
バビロンの能力は倒した相手の能力が奪えるというものだが、味方サイドを殺しまくってた割にラズボス戦で獲得した味方の極大魔法を一つも使わなかったことを考えると後付けとしか思えない。
人の世界を作るために創造された神ーー魔神は、太古の昔に用済みになって創造主によって廃棄処分されたという胸糞な設定があるが、流石にこの時代まで創造主が廃棄処分にするために介入するということはないし、魔神種となるデメリットといえば、寿命で死ねなくなることくらいか。
「ヴィラン様、遅ばせながら、城の再建完了しました。どうぞこちらに」
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「ほう、短い間でよくやるものだ」
突貫工事のはずだがきちんとした城が立っている。
復元で依頼したので、ディアブロの趣味の少し派手なものになっているが、辺境伯の城ということを考えればこのくらいでちょうどいいかもしれない。
「ヴィラン様から頂いた鎧のおかげです。重量物を難なく持ち上げられる上、事故が起きても人命が失われることがなくなったため、なかった頃と比べると作業効率は雲泥の差です。この恩はいつの日か、必ず返したいと思います」
「貴様らに渡したのは実験のようなものだ。こちらもすでにデータを取るという形で報酬を受けとっている。恩返しはいらん。それよりも鎧を使った建築をする貴様らの評判を広めて、もっと鎧への需要を高めろ」
「はは!」




