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サタン改めノエル

少しだけエッチっぽい描写があります(/// ^///)

 

 しばらく呆然としてしまったが、サタンとの契約は完了した。結果、俺の種族は魔人となり、回復薬が毒になるというペナルティを抱えてしまう。

 とは言え、契約したから魔人になった訳ではない。契約の際にユニークスキル【根性】の意味不明な効果が発動し、サタンの血を吸収した事で魔人となってしまったのだ。不可抗力と言うやつである。


 ともあれ。


 サタンとの契約が完了したのは良いが、このまま地上に戻る訳にはいかない。何故ならば、サタンは全裸の三歳児である。俺にその趣味は無いのだが、全裸のサタンを連れ帰った俺を見るなりカイトはそう思うだろう。……変態だと!


 という訳で、俺はインベントリから布の服を一枚取り出してサタンへと渡した。


「これから地上に戻るが、お前の格好は色々とヤバい。俺の趣味を疑われてしまうし、下手すれば捕まってしまうだろう。……聞いてるのか、サタン?」


 契約完了時に頬を染めて上目遣いで俺を見つめていたサタンは、心ここに在らずといった表情のまま固まっている。いや、目を大きく見開いている事から何かに驚いてるのかもしれない。


「サタン? ……サタン!!」

「え……えぅ……はぅッ!? な、なんだ……でしょうかタロウ……様……?」


 何を考えていたのかは知らんが、とりあえずは戻って来たサタンへと布の服を渡して着てもらう。うむ、袖はダボダボだが、腕捲りすればワンピースに見えなくもないな。何とか大丈夫だろう。


「さて、地上に戻るぞ? ……サタン!」

「……ッ!? は、はい! た、タロウ様……その、出来れば我の事は『ノエル』と呼び捨てで呼んで欲しいのですが……」

「そう言えばそんな名前だったっけ……分かった。それじゃ行くぞ、ノエル」

「……♡ はい、タロウ様!」


 俺はノエルを連れて不思議な祠から横穴を通り、井戸の底の湧水点へと戻った。

 俺はここから軽くジャンプをすれば地上に戻れるが、サタンは力を奪われている以上一人では出られないだろう。


 仕方がない、肩車をして行くか。


 そう考えノエルを見下ろすと、ノエルは俺の事を不思議そうな表情で見つめていた。


「どうしたんだ、ノエル?」

「は、はい……あの、タロウ様は何故に我の名前を知っていたのかと気になりまして……」

「ああ、その事か。俺は相手のステータスを見る事の出来るスキルを持ってるんだよ。レベルが低くて、仲間以外のステータスはほとんど見えないけどな」

「なるほど。アナライズのスキルを持っていたのですね……! ならば、今の我はタロウ様の下僕、完全に我のステータスを見られる筈です。だから、我のステータスを確認して頂けないでしょうか?」

「……分かった」


 ノエルに言われるまま、俺はノエルのステータスを確認してみる事にした。


 ♦♦♦


 名前:ノエル=メイズ=サタン

 種族:悪魔

 LV:666万(1)

 職業:魔王


 HP:666666666(12)

 MP:6666666(6)


 力:666666(6)

 体力:666666(6)

 知力:666666(12)

 魔力:666666(9)

 素早さ:666666(3)

 運:66(6)

 経験値:6666万

 特技:【魔法】【魔王化】


 ユニークスキル:【魔を統べる者】→力奪われている為使用不可


 称号:【大魔王】


 リンクスキル:【魔王支配(サタナエル)】→契約者の許可によりステータス数値及び特技の使用が変動


 ※()内の数字は力を奪われている通常時


 ♦♦♦


 これぞ、大魔王といった数字の羅列に俺は目を見開いた。いくらノエルが寝ていたとは言え、女神様は良く封印出来たと思うぞ? ハッキリ言って化け物である。


 それはさておき。


 ノエルは何故俺にステータスを確認させたのか。俺とは違って、数字がたくさん並んでいるステータスを自慢したかったのだろうか?


「我のステータスは確認出来たでしょうか?」

「……ああ。数字がいっぱい並んでるってのは分かったぞ?」

「つまり、タロウ様の許可さえあれば、我は真の力を発揮出来るという事です。そこでお願いがございます。全ての力の許可を頂けないでしょうか? いえ、タロウ様を害するという訳ではございません。それに制約もありますので、タロウ様以上の力は解放されません。……如何でしょうか?」


 なるほど。ノエルの言わんとしている事は何となく分かった。つまり、俺の力がどれ程なのかを知りたいのだろう。

 もしも俺の力が弱ければ、ノエルも当然それだけの力しか出せずにいずれ死ぬ事になるだろう。逆に俺の力が強ければ、死ぬ確率は限りなくゼロに近付くなるという事だ。

 せっかく復活したんだから、そう簡単に死にたくないよな。


「分かった、『許可する』」

「ありがとうございます! ――ッ!!!? す、スキルはともかく、全ての力が解放……される……!!!?」


 俺が許可を出すと同時、ノエルの体は黒い光に包まれた。眩しくなくて良いが、どういう事だろうか?


 ま、まさか……!? 大魔王に相応しい化け物の姿に変わるんじゃないよな!!!?


 ……などと考えてる内に、ノエルを包んだ黒い光は収まっていた。

 するとそこには三歳児の幼女の姿は無く、代わりに、ボンッキュッボンを絵に描いた様な赤毛の美少女が佇んでいた。

 目元はキリリとして意志の強さを感じさせるものであり、スッと通った鼻筋にプックリとした唇は妖艶さを漂わせている。ウェーブがかったセミロングの赤い髪がとても似合った顔付きだ。

 そしてその美少女は上半身だけに布の服を身に付け、下半身は何と『ら』である。あ、下も髪と同じ色なのね!


「わ、我の力が全て解放された……! という事は、タロウ様のお力は我よりも上だという証拠。もしや! 魔界に古くから伝わる伝説の『魔神』とはタロウ様の事では……!!!? だとすれば、このノエル=メイズ=サタン、身も心も全てをタロウ様に捧げまする! 如何様にもお使い下さいませ!!」


 そう宣言したノエルは片膝を立てて跪くと、俺に頭を垂れる。その際布の服の首元から見事な双丘が目に入るが、人生初の女体の裸体に俺の意識は半分ほどトリップしていたので見逃してしまった。と言うか、俺のタロウが猛り狂いそうである。


 いや、待て。これはもしや夢ではなかろうか?


 夢じゃなければ、下半身丸出しのボンッキュッボンの美少女が俺の前で跪く筈がない。うむ、夢に違いないな。俺はそっと目を瞑り、悟りを拓く心境でそう決めつけた。


 …………ッ!!!?


 しかし再び目を開くと、俺の目の前では膝が泥で汚れる事も厭わずに美少女が跪いている。しかも俺を上目遣いに見つめ、頬を赤く染めながらだ。


 …………♡


 この状況をずっと堪能していたいが話が進まないので本題に戻ろう。


「お前……うッ! …………お前、ノエルなのか?」


 ……途中の声は気にしないでくれ。俺も年頃の男の子、察してくれると助かる。ステテコパンツを新しいのに替えないとな……。


「そうです、タロウ様。このノエルは全てタロウ様の物……戦闘も雑用も夜伽もタロウ様が望むならば、全てこのノエルにお任せあれ!」

「わ、分かった。……所で、元の姿に戻す時はどうすれば良いんだ?」

「こ、この姿がお気に召さないと……?」

「違うッ!!!! そ、その、アレだ……ノエルの裸を俺以外の他人に見せたくないんだよ……」

「……ッ……♡ それでございましたら、『解除』と一言唱えれば大丈夫でございます♪」

「……『解除』」


 教えてもらった通りに『解除』と一言唱えると、ノエルの体を再び黒い光が包み込む。俺はこの隙に急いでステテコパンツを脱ぎ、新しいステテコパンツへと履き替えた。

 ちなみに、汚れたステテコパンツは湧水点の水で綺麗に洗ってからインベントリにしまった。少しの間、誰も飲水として使わない事を願うばかりである。


 そうこうしている内に、ノエルの黒い光も収まり元の三歳児の姿に戻った。あの姿のまま井戸から連れ出したいが、さすがにカイトやバンイチ村の村人の視線が気になる。性犯罪者にはなりたくないからな。


「それじゃあ、行くか!」

「はい、タロウ様! あん♡」

「…………」


 俺はノエルを肩車した後、軽くジャンプをしてロープに掴まると、そのまま外へと向けて登り始めた。布の服一枚だけなので首筋にノエルの生ノエルが触れているが、三歳児なので気にはならない。それに……ある意味今の俺は賢者だからな……!


 ともあれ、こうして俺はノエルと出会ったのだった。後にあんな事になるなんて分からずに……

お読み下さりありがとうございます!

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