二人が歩んだ道
リアナは翌日の夜明けに旅立った。
宿屋の主人は彼女を村の外れまで見送った。
彼は多くを語らず、ただ彼女の肩に手を置き、こう呟いた。
「戻ってきてくれ。
ここは君の家だ。」
リアナは喉の奥に何かが詰まったような思いで頷いた。
アデルとアレクシアは、彼女と一緒に途中まで歩くことにした。
「少なくとも大きな森の端まではね」と二人は言った。
「あなたを一人で行かせるわけにはいかないわ。」
三人はメインストリートを一緒に歩いた。
森は次第に開け、緑の丘と広い道へと変わっていった。
空気は澄んでいて、湿った土と草の香りがした。
最初の数時間は、他愛もない話をした。
アデルは、子供の頃、村の子供たちを困らせるために花を咲かせたという面白い話をした。
アレクシアは、かつて村人たちの驚いた顔を見るためだけに、夜中に一面のデイジーを咲かせたことを思い出して笑った。
リアナは黙って微笑みながら話を聞いていた。
やがて、小川のほとりで休憩するために立ち止まった時、アデルは真剣な表情になった。
「リアナ…怖いの?」
リアナは流れる水を見つめた。
「少し。
宮殿で何を期待されているのか分からない。
私は王女じゃない。
ヒロインでもない。
ただ…私なの。」
アレクシアは彼女の隣に座った。
「だから私たちはあなたが好きなの。
あなたがあなただから。
あなたの心の中にあるすべてを。
完璧である必要はない。
ただ正直でいればいいの。」
アデルはリアナの手を取った。
「もし辛いことがあったら…戻ってきて。
私たちはあなたを待っているわ。
花とパンを持って。」
リアナは目に涙を浮かべながら微笑んだ。
「ありがとう…本当に。」
女神たちは、かつてないほど優しく、彼女の心の中で語りかけた。
(フレイヤ ― 母性)
「この子たち…いい子たちよ。彼女たちのことも大切にしてあげて。」
(ヘラ ― 几帳面)
「宮殿では、あなたの全力を出し切ってはいけない。自制心を保ちなさい。」
(イシス ― 穏やか)
「あなたの心は癒えつつある。その流れに身を任せなさい。」
(コアトリクエ ― 厳粛)
「大地があなたを支えている。女神たちも。」
(豊玉 ― 流動的)
「この旅の流れに身を任せなさい。これから起こることに抵抗してはいけない。」
リアナは深く息を吸い込んだ。
「そうしてみるわ。」
三日目、彼女たちはアデルとアレクシアが戻る国境にたどり着いた。
大きな樫の木の下で立ち止まった。
アデルはリアナを強く抱きしめた。
「必ず戻ってきてね。」
アレクシアも彼女を抱きしめ返した。
「もしあなたを隠すために森を丸ごと生やしてほしいなら…そう言ってね。」
リアナは二人を抱きしめた。
「約束するわ。」
二人は離れた。
アデルとアレクシアは、リアナが小道を歩いていくのを見送った。
リアナは二人の姿が見えなくなると、少し立ち止まって振り返った。
彼女は悲しげに微笑んだ。
「私を怖がらなくてありがとう。」
そして彼女は一人で歩き続けた。
しかし、彼女はもう完全に孤独ではなかった。
彼女には待っていてくれる友達がいた。
彼女を娘のように思ってくれる宿屋の女将がいた。
そして彼女の中には五人の女神が宿っていた。彼女たちは少しずつ、呪いというより…
家族のような存在になりつつあった。
ここまでリアナの物語を読んでくださり、ありがとうございます。
もしあなたが、共に背負う重荷、消えることのない痛み、そして完全に孤独ではないという温かさを感じたなら、いいね、お気に入り登録、コメントは、物語の成長と向上に大いに役立ちます。
秘密はもはや彼女だけの秘密ではなくなった…そして、それがすべてを変える。




