魔力の使いすぎ
先日は投稿をし忘れてしまい申し訳ありませんでした。
お詫びと言ってはなんですが、本日は2話投稿に致しました。
「ノ、ノア先生こっちです……!!」
悲鳴が聞こえ、カタールクくんがこっちに迫ってきたときは何があったかと思ったけど……
ユウくんのパーティーが虎の魔物に襲われた……か。まあ、彼が居るなら大丈夫なんだろうな。
僕は対して気にもせず生徒の背後を付いて行った。
「ひいっ……!!」
生徒は急に足を止め、小さく悲鳴をあげた。
「?カタールクくん、どうし……っ?!」
僕もカタールクくんが見ていた方を見ると、そこには血だらけで倒れているユウくんと気絶しているラーニーさんがいた。
その近くには巨大な魔石が落ちていて、虎の魔物は討伐したものと思われる。
「っカタールクくん!!僕はアルティスくんを先に医務室へ運ぶ……!君はラーニーさんを頼む!!!」
「は、はい!!」
僕はユウくんを抱きかかえ、治癒魔術をかけるために一直線に人気がない所へ走った。
彼がどうして血だらけで倒れているんだ?!兎に角、早く彼の治療をしなければ!!!
僕は木の幹に彼の体を凭れさせ、治癒魔術をかけようとした。……だが、一つ不自然なことに気づいた。
「――呼吸している様子がない…?!」
動揺しながらも、彼の脈をはかってみた。
「……脈が………ない。う……嘘だろう?」
僕がそう呟くと、彼の指が一瞬ピクッと動いた。
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目を開けると、そこには涙を流しているノアが居た。
「ノア……何で泣いて――」
「ユ……ユウくんが生き返った!!大丈夫なのかい?!」
ノアは驚きながらそう呟いた後、俺の肩を揺さぶった。
「い、痛い痛い!!俺は大丈夫だから!!揺らすな!!」
「あっ……すまない……でもさっきまで完全に脈が止まっていたよね?まさか君も――」
「あー違う違う。奥の手だよ。奥の手」
俺がそう答えるとノアは首を傾げた。
「心臓を、止められる時間ギリギリまで止めるんだ。そうすれば脈は止まるし、呼吸もしなくなる。これで死んだ風に見える。ってことだよ」
俺は話をしながら自分に治癒魔術をかけた。
「まあ、その代わり心臓を止めている間意識は無いけどな。虎の魔物の攻撃を受けても生きてたらおかしいから、魔物を殺った後心臓を止めて死んだふりをしたんだよ」
ノアは俺の話を聞き終え、大きな溜息をついた。
「……つまり、僕は泣き損だった。っていう訳だね。……年甲斐もなく泣いてしまったじゃないか」
そういいながらノアは涙を拭いていた。
「なんか、心配かけて悪かったな……」
「いや、君が平気なら大丈夫だよ。それよりも、この後どうするんだい?」
「あー……医務室で治癒魔術かけてもらったけど、まだ意識がもどっていない。ってことにしておいてくれないか?」
「うん。分かった!取りあえず、運ぶから寝ててくれないか?催眠魔術かけるよ」
俺は頷いた後ノアに魔術をかけてもらい、眠りに落ちた。
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再び目を覚ますと、そこは寮の俺の部屋だった。
「俺……何時間寝て――」
傍らにあった時計に手を伸ばし、時間を確認する。
「俺がノアの魔術で寝たのは11時前後で……」
今の時刻は9時半だった。
「……丸1日寝てたのか…。」
俺はため息をついた後、腹が空いていたことに気付き起き上がった。
コンコン…とノックの音が聞こえた。
「どうぞ」
俺がそう返すと、扉はガチャ…と音を立てて開いた。
「目覚めたみたいだね!お邪魔するよ〜」
ノアがおぼんを抱えながら部屋に入ってきた。
「はい。これ、君の分の朝食」
そう言ってノアは俺の目の前にあった机の上に置いた。
「有難う。……というかノア。……催眠魔術効き過ぎやしないか?別に数時間寝れればそれで――」
ノアは俺の言葉を遮るように、首を振った。
「違うよ。僕は、君が適切な時間寝られるよう暗示をかけたんだ。案の定、君は丸一日寝てたみたいだけどね。余程疲れてたんだろう」
「……そうか」
俺はおぼんと一緒に来たむぎ茶に手を伸ばし、それを口に運んだ。
確かに、魔物の攻撃を受けた時変に感ずかれても不味いからそのまま攻撃を受けたんだったよなあ……
その後に自分に治癒魔術を使ったから消耗したのだろ――
「え?!虎の魔物の攻撃をそのまま受けたの?!」
……ノアが心を読めることを忘れていた。
「君が独り言を話し始めるからそのまま聞いていようと思ったけれど……本当に大丈夫なのかい……?」
ノアは心配そうに俺を見つめていた。
「……ああ。丸一日休んだから大丈夫だ」
俺は手に持っていたお茶をおぼんの上に戻した。
「でもやっぱり、今日は1日休んだ方がいいね」
「まあ……そうだな」
俺はノアにそう言われ頷いた。
思い当たる節があるからだ。
頭がぼーっとする。寝足りなかったのか……
「朝食は無理して食べなくていいんだよ」
ノアはそういった後、席を立ち上がった。
「……申し訳ないけれど…僕は授業に行ってくるね。何かあったら遠慮なく呼んでほしい」
気まずそうにしながら、ノアは俺の部屋を後にした。
ノアの言う通りもう少し寝よう。
俺は布団に包まり、月が夜空の1番上に来るまで寝ていた。
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俺が次に目を覚ました時はもう0時だった。
「寝すぎた……」
俺は、取り敢えずトイレにでも行こうと思いベッドから立ち上がると、机の上に袋が置かれていたことに気付いた。
「?何だろう……これは」
袋の中を漁ると、そこには高級そうな包み紙のチョコレートが入っていた。
思い当たる節は……一人しかいない。
「同級生からG○DIVAでも貰った気分だな……あながち間違っていないんだろうが」
俺は包装紙を開け、チョコを1つ口に放り込んだ。
明日の朝お礼言わないとな。
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俺は、2日ぶりに学校へ向かうために準備をしていた。
0時に目を覚ましたんだ。当然寝れるはずもない……
まあ、寝ていない割には全然疲れていないから何も問題は無いけどな。
チャイムの音を聞き、俺は扉の外へと出た。すると、俺の部屋の扉のすぐ近くにハルとシルが居た。
「よお!ユウ!身体はもう大丈夫なのか?」
「ハル…!それにシルも!おはよう!勿論もう平気だよ」
俺が笑顔でそう返すと、ハルとシルはお互いに顔を見合わせた。
「元気なら良かったよ〜!そう言えば、ラーニーさんが訪ねてたみたいだけどどうだったの〜?」
「お見舞いの品をくれたんだ!今日お礼に行かないと!」
俺がそういった途端2人は優しい笑顔で俺に対して「頑張れ」と言った。
?どういうことだろうか……?
俺は首を傾げながらも取り敢えず頷いておくことにした。
朝食を摂り終え、何時もならすぐ教室に来ているはずのユマが居なかった。
HR中に、ユマは今日は家の事情で休みだと聞いたが……放課後、もしかしたら練習場に居るかもしれないし行ってみよう。
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同時刻……王都の中心地にある王城で会議が行われていた。
「最近、森では魔物達が異常に増え、遂に虎の魔物まで出現致しました。アリエル様……やはり、軍を配備した方がよろしいのでは?」
幹部と思しき男が、席の中心に座るアリエルに提案した。
「……そうですね。軍を配備しましょうか。森へはあまり近付かないよう王都の方々にも注意勧告を出さねばなりませんね……ユマ、貴女はどう思いますか?」
アリエルはユマへ目配せをし、ユマは一呼吸置いたあと答えた。
「何故そのようなことに至ったのか、原因をいち早く究明する必要があると考えます」
ユマの言葉にアリエルは深く頷いた。
「それでは今後の方針は――」
森の魔物活性化と突如現れた普通の魔物とは違い、格段強い虎の魔物について第1王女である、アリエル・ミハラ・ラーニーは第2王女のユマ・ミハラ・ラーニー、他幹部の者達と何時間も話し合った。
「以上で、会議は終了致します」
アリエルがそう宣言し、会議は締めくくられた。
幹部の者達がぞろぞろと部屋を出ていく中、アリエルとユマは誰もいなくなるまで待った。
「――はあ……流石に疲れるわね。こんな大勢の幹部の方々との会談なんて……ねえ?お姉様――」
ユマはアリエルに向かってそう声をかけた後、椅子から立ち上がった。
「それに……幹部の方々は大半男性よね。男性恐怖症なんて、お姉様も大変ね」
ユマにそう言われたアリエルは大きな溜息をついた。
「……いい加減治さないといけませんね。普通こんなことで悩みませんもの……」
2人はその後、暫し話した後会議室を後にした。
この話で、文章的におかしな所が沢山あったため修正致しました。
物語の流れは変わっていませんが、セリフを少々変えました。
ご了承お願いします。




