茣蓙作り
家に入り作業室から薬のつくり方の本を取り出す。
「なになに…ヨモ草は乾燥させた方が効果が上がると…ティの木の葉については特に記載がない…こんだけスースーすると風邪引いたときとか予防とかにいい気がしたんだけど…まずはヨモ草を乾燥させなくちゃ!!」
この家に乾燥させられそうな場所はテーブルしかなく、後は床に置くしかないように思う。
「直に葉っぱを置くのはねぇ~薬だし…拭き掃除ができているわけでもないし…外の長い草を編んでザルをつくってみるか…」
朝広げたやや萎れたヨモ草をテーブルの端によけ、採ってきたティの木の葉っぱをバケツから出す。空になってバケツを手に持ち家の裏手に回り、まだウモが食べていないところから食料にならなそうな長く幅があまり変わらない草を選ぶ。根元から鍬で刈り取り、洗っては洗濯場の片隅に干す。
「今日は曇りだからなかなか乾かないな~」
何度か繰り返し、ヨモ草も収穫する。バケツにいっぱいになるぐらいになると本格的に雲が厚くなり始めた。
「やっぱり今日は雨が降るのか…」
だいたい乾いた洗濯物を取り込みロッキングチェアーに掛けておく。
ヨモ草を洗い、お鍋にたくさんの水を汲み家に戻る。
「外でやりたいことはやったし、もういい時間になっちゃたからお昼にしちゃおう」
朝の残りのダイネを少し切りお鍋に投入。ニジとブカも投入し昨晩と同じスープをつくる。
「雨が降ると水を取りにいけないから夕御飯の分までつくっとこ」
コトコト見込んでいる間に一回目に干した草を同じ長さに切る
交互に編んでいき四角い茣蓙のようなものをつくる。
「いいにおいがしてきた」
一度中断し昼食をすませたことには外でぽつぽつと雨が降り始めた。
「ウモたちどこで雨宿りするんだろう?」
心配になって外に行くとクックとドゥは干場の下で雨宿りしていたがウモはまだ食事していた。
「ウモお腹に赤ちゃんか居るんだからもう雨宿りしに来た方が良いんじゃない?」
泣き出した雨は少しずつではあるが勢いを増してきている。
「もう!! こんなことなら最初から朝から草刈っておいてあげればよかった」
明は雨の中に飛び出し草を刈っては軒下に積んでいく。
「ウモご飯つくったからこっちにこよ?」
ウモを誘導し積み上げた草の前にこさせる。ウモは草の前に足を折り少しずつ草を食べ始めた。
「雨がやむまでここにいようね」
「モー」
返事をもらえたので明は安心して家の中に戻った。




